パロキセチン

出典: meddic

paroxetine
塩酸パロキセチン水和物 paroxetine hydrochloride hydrate
パキシル, Paxil
精神神経用剤

分類

適応

  • うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害

禁忌

  • 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2. MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者(「相互作用」及び「重大な副作用」の項参照)
  • 3. チオリダジンを投与中の患者
  • 4. ピモジドを投与中の患者

副作用

  • うつ病・うつ状態患者、パニック障害患者、強迫性障害患者及び社会不安障害患者を対象とした本邦での臨床試験において、総症例1424例中975例(68.5%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、傾眠336例(23.6%)、嘔気268例(18.8%)、めまい186例(13.1%)、頭痛132例(9.3%)、便秘113例(7.9%)であった(承認時)。
  • うつ病・うつ状態患者、パニック障害患者を対象とした使用成績調査及び強迫性障害患者を対象とした特定使用成績調査において、3239例中503例(15.5%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、嘔気157例(4.8%)、傾眠120例(3.7%)、食欲不振42例(1.3%)、めまい42例(1.3%)であった(第13回安全性定期報告時)。

添付文書

[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179041F1025_2_23



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/28 04:07:20」(JST)

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和文文献

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パロキセチン(パロキセチン塩酸塩水和物、Paroxetine Hydrochloride Hydrate)は、イギリスのグラクソ・スミスクライン社(旧 スミスクライン・ビーチャム)で開発された選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)である。 同社より商品名 ...
パロキセチンはパキシルなどの薬に含まれる成分で、憂うつな気分を和らげ、意欲を高める効果があるとされています。正しい用法や、知識などをQ&Aで紹介します。

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添付文書

薬効分類名

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤

販売名

パロキセチン錠10mg「オーハラ」

組成

成分・含量

  • 1錠中パロキセチン塩酸塩水和物11.38mg(パロキセチンとして10mg)を含有

添加物

  • リン酸水素カルシウム水和物、ヒプロメロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者(「相互作用」及び「副作用 重大な副作用」の項参照)
  • ピモジドを投与中の患者(「相互作用」の項参照)

効能または効果

  • うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害
  • 抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。(【警告】及び「その他の注意」の項参照)

うつ病・うつ状態

  • 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして20〜40mgを経口投与する。投与は1回10〜20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。

パニック障害

  • 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして30mgを経口投与する。投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日30mgを超えない範囲で適宜増減する。

強迫性障害

  • 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして40mgを経口投与する。投与は1回20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日50mgを超えない範囲で適宜増減する。
  • 本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること。なお、肝障害及び高度の腎障害のある患者では、血中濃度が上昇することがあるので特に注意すること。

慎重投与

  • 躁うつ病患者〔躁転、自殺企図があらわれることがある。〕
  • 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者〔自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。〕
  • 脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者〔精神症状を増悪させることがある。〕
  • 衝動性が高い併存障害を有する患者〔精神症状を増悪させることがある。〕
  • てんかんの既往歴のある患者〔てんかん発作があらわれることがある。〕
  • 緑内障のある患者〔散瞳があらわれることがある。〕
  • 抗精神病剤を投与中の患者〔悪性症候群があらわれるおそれがある。〕(「相互作用」の項参照)
  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
  • 出血の危険性を高める薬剤を併用している患者、出血傾向又は出血性素因のある患者〔皮膚及び粘膜出血(胃腸出血等)が報告されている。〕(「相互作用」の項参照)

重大な副作用

セロトニン症候群

(頻度不明)

  • 不安、焦燥、興奮、錯乱、幻覚、反射亢進、ミオクロヌス、発汗、戦慄、頻脈、振戦等があらわれるおそれがある。セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること(「相互作用」の項参照)。異常が認められた場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。

悪性症候群

(頻度不明)

  • 無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合がある。抗精神病剤との併用時にあらわれることが多いため、特に注意すること。異常が認められた場合には、抗精神病剤及び本剤の投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発現時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。

錯乱、幻覚、せん妄、痙攣

(頻度不明)

  • 錯乱、幻覚、せん妄、痙攣があらわれることがある。異常が認められた場合には、減量又は投与を中止する等適切な処置を行うこと。

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑

(頻度不明)

  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)

(頻度不明)

  • 主に高齢者において、低ナトリウム血症、痙攣等があらわれることが報告されている。異常が認められた場合には、投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。

重篤な肝機能障害

(頻度不明)

  • 肝不全、肝壊死、肝炎、黄疸等があらわれることがある。必要に応じて肝機能検査を行い、異常が認められた場合には、投与を中止する等適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • パロキセチン塩酸塩水和物は選択的にセロトニン(5-HT)取り込み阻害作用を示し、神経間隙内の5-HT濃度を上昇させ、反復経口投与によって5-HT2C受容体のdown-regulationを誘発することにより、抗うつ作用及び抗不安作用を示すと考えられる。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • パロキセチン塩酸塩水和物(paroxetine hydrochloride hydrate)

化学名

  • (-)-(3S,4R)-4-(4-fluorophenyl)-3-[(3,4-methylenedioxy)phenoxymethyl]piperidine monohydrochloride hemihydrate

分子式

  • C19H20FNO3・HCl・1/2H2O

分子量

  • 374.83

性状

  • 本品は白色の結晶性の粉末である。
    本品はメタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。

融点

  • 約140℃


★リンクテーブル★
先読みparoxetine hydrochloride hydrate
国試過去問105D035」「104D058」「105D054
リンク元精神神経用剤」「パニック障害」「抗うつ薬」「リン酸水素カルシウム」「選択的セロトニン再取り込み阻害薬

paroxetine hydrochloride hydrate」

  [★] 塩酸パロキセチン水和物


105D035」

  [★]

  • 15歳の男子。不登校を心配した母親に伴われて来院した。10歳時に急に首を傾けたり、顔をしかめたり、咳払いや「オッ」という声を発作的に発したりするようになった。自分では制御できずに卑猥な言葉も発するようになった。緊張すると顔しかめや発声の発作が増えるため 学校では奇異な目で見られいじめられた。 2年前から欠席が目立ち始め、1か月前から不登校となった。身体所見に異常を認めない。尿、血液および血液生化学所見に異常を認めない。頭部CTと脳波とに異常を認めない。
  • 治療薬として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105D034]←[国試_105]→[105D036

104D058」

  [★]

  • 38歳の女性。言動の変化を心配した夫に伴われて来院した。1年前に、特にきっかけもなく元気がなくなり2か月ほど寝込むことがあったが、特に治療も受けずに回復した。1か月前から口数が多くなり.易刺激的で怒りやすく、活動的となった。町へ出て大量に衣服を購入し、夜も眠らずインターネット販売に手を出して高額の買い物をするようになった。身体疾患の既往歴と精神作用物質の使用歴とはない。
  • 治療薬として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104D057]←[国試_104]→[104D059

105D054」

  [★]

  • 38歳の女性。気分の高揚、多弁および不眠を主訴に来院した。3年前に母親を亡くした後、憂うつで何も手につかなくなり、3か月仕事を休んだ。その後、逆に気分が高揚して活動性が亢進する時期と、気分が落ち込んで活動性が低下して寝込んでしまう時期とを交互に繰り返すようになった。
  • 治療薬として適切なのはどれか。 2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 105D053]←[国試_105]→[105D055

精神神経用剤」

  [★]

抗精神病薬

商品


パニック障害」

  [★]

panic disorder
恐慌性障害
他の不安障害神経症性障害不安障害広場恐怖

概念

疫学

  • 生涯有病率
  • パニック障害:3.8%
  • パニック発作:5.6%
  • 性差:女性の方が2-3倍多い
  • 発症年齢:一般的には若年青年期(平均年齢は25歳前後)

分類

DSM-IV-TR

  • 広場恐怖を伴うパニック障害
  • 広場恐怖を伴わないパニック障害
  • パニック障害の既往歴のない広場恐怖


症状

  • 10分ほどで急速に症状が増悪し、通常20-30分持続する
  • 切迫した死と破滅の感覚と極度の恐怖
  • 頻脈、動悸、呼吸困難、および発汗などを伴う
  • 発作間期の「また発作が起こるのではないか」という不安

鑑別診断

治療

  • 薬物療法:


抗うつ薬」

  [★]

antidepressant, antidepressants
薬理学、そううつ病、精神疾患

作用機序

三環系抗うつ薬 tricyclic antidepressant

  • 2つの説がある。
  • 1. (急性作用)シナプス前膜におけるノルアドレナリン、セロトニンの再取り込み↓→シナプス間隙における薬剤濃度↑
  • 2. (慢性作用)(2週間後)シナプス後膜における受容体の数↓
  • 慢性作用はシナプス間隙のノルアドレナリン、セロトニン濃度が上昇した結果、シナプス後膜の受容体が減少したために出現すると考えられる。

抗うつ薬

  • 三環系
  • 四環系
ミルナシプラン milnacipran
  • 非定型抗うつ薬 atypical agent




リン酸水素カルシウム」

  [★]

dibasic calcium phosphatecalcium hydrogen phosphate
アスラーンアムロジピンアムロジピンODアリーゼS配合アリチア配合エバスチンODガスペラジンガスポートガスメットガスリッククエチアピンサニアーゼ配合スルカイン配合セルニルトンソファルコンデプロメールトラベルミン配合トリプタノールパロキセチンファモチジンフェニルアラニン除去ミルク配合フスコデ配合フルボキサミンマレイン酸塩プロモーションミルナシプラン塩酸塩リシノプリルリン酸水素カルシウム水和物ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合ロンゲスロンゲリール第二リン灰
無水リン酸水素カルシウム

選択的セロトニン再取り込み阻害薬」

  [★]

selective serotonin reuptake inhibitor, SSRI
薬理学向精神薬


特徴

  • TCAと違いcaridiotoxicityがない。また、ムスカリン受容体、ヒスタミン受容体、アドレナリン受容体、ドパミン受容体に結合しない。

適応

副作用

  • some degree of sexual dysfunction
  • GI distress
sertraline:diarrhea
paroxetine:comstipation
  • serotonin syndrome: rare but dangeraous elevation of 5HT: can occur when both an SSRI and a monoamine oxidase inhibitor are administered simultaneously.
  • hyperthermia, muscle rigidity, myoclonus, and rapid fluctuations in mental status and vital signs.




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