パラインフルエンザウイルス

出典: meddic

parainfluenza virus
ヒトパラインフルエンザ


ウイルス学

  • パラミクソウイルス科パラミクソウイルス属パラインフルエンザウイルス
  • RNAウイルス、一本鎖(-)ゲノム、エンベロープあり。
  • 潜伏期:2-6日
  • 呼吸器感染症
  • 血清型:1-4型
  • 子供や小児の呼吸器感染症:5歳までに大部分が感染
  • 呼吸器感染症ウイルスで1~4型
  • 子供や小児の呼吸器感染症:5歳までに大部分は感染する
  • 感染は特に秋口が多い。潜伏期は2~6日
  • 普通感冒,咽頭炎,気管支炎,細気管支炎,肺炎などの急性気道炎を起こす。1型はクループ(喉頭気管気管支炎)を引き起こす。

症状

クループ:パラインフルエンザのクループは夜中の1,2時にむかって悪化する

血清型別の特徴

I型  :喉頭炎。秋。
II型  :喉頭炎。秋。軽い。
III型 :肺炎。 春。幼児。
IV型  :上気道炎。散発的。

診断

  • ウイルスの分離
  • ペア血清の上昇

治療

  • 対症的に治療する。


UpToDate Contents

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和文文献

  • 22.パラインフルエンザウイルス感染の経過中に脳梁脳炎と肺炎を呈した1症例(第135回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
  • 横山 達也,林 ゆめ子,田中 彩絵,角田 卓也,曽田 紗世,町田 安孝,村山 慶樹,渡邉 泰治,池田 直哉,塩原 太一,小原 一記,松野 和彦,新井 良,神谷 周良,館脇 正充,福島 史哉,降旗 友恵,知花 和行,福島 康次,福田 健,三好 祐顕,武政 聡浩,石井 芳樹
  • 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(2), 133, 2011-03-25
  • NAID 110008609527
  • hPIV-1 シアリダーゼ阻害活性をもつシアル酸誘導体の合成
  • Ikeda Kiyoshi
  • Trends in Glycoscience and Glycotechnology 23(129), 14-32, 2011
  • … ヒューマンパラインフルエンザウイルス (human parainfluenza viruses) (hPIVs) は特に、子供に重篤な呼吸器疾患を引き起こす。 … この総説では Neu5Ac2en 誘導体合成に関する我々の研究と最近の動向、さらにヒューマンパラインフルエンザウイルス タイプ1型 (hPIV-1) シアリダーゼに対する阻害活性について紹介する。 …
  • NAID 130000674612
  • 2009年感染症発生動向調査におけるウイルス分離状況
  • 青木 洋子,池田 辰也,安孫子 千恵子 [他]
  • 山形県衛生研究所報 (43), 24-26, 2010
  • NAID 40018715177

関連リンク

ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )には、血清 型の分類でいくつかの型がありますが、型ごとに流行の時期の違いがあります。 アメリカ合衆国では、ヒトパラインフルエンザウイルスの1型( HPIV-1 )は、隔年で、最近 では ...
パラインフルエンザウイルスは,密接に関連した数種類のウイルスを含んでおり,感冒 からインフルエンザ様症候群または肺炎までの多数の呼吸器疾患を引き起こすが, 中でも最もよくみられる重度の症状としてクループがある。診断は通常は臨床的である。 ...

関連画像

パラインフルエンザウイルス  パラインフルエンザウイルスパラインフルエンザウイルス パラインフルエンザウイルスの


★リンクテーブル★
国試過去問108D034」「092B016
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関連記事ウイルス」「ライン

108D034」

  [★]

  • 2歳の男児。早朝から発熱を認め、四肢に皮疹が出現したため母親に連れられて来院した。口腔内に疼痛はあるが、全身状態は良好である。来院時の手の写真 (別冊No. 17)を別に示す。
  • 原因ウイルスはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108D033]←[国試_108]→[108D035

092B016」

  [★]

  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)

かぜ症候群」

  [★]

cold syndrome, common cold syndrome
上気道症候群 upper airway syndrome急性上気道炎 acute upper respiratory tract infection


概念

  • 上気道粘膜の急性カタル性炎症(急性カタル性上気道炎)の総称
  • 急性鼻炎や咽頭炎を呈し、全身症状は軽微。
  • 予後良好、2-5日で軽快し予後は良好。

病因

  • ウイルス:ほとんど
  • 特殊な細菌&細菌
  • 環境要因:個体条件(アレルギー、免疫不全、脱水、疲労、飲酒など)、物理化学的刺激(乾燥、寒冷)

疫学

  • 多くの人が1年に1回以上罹患。冬期に多い。
  • 小児において罹患回数が多い → 成人になると記憶T細胞、記憶B細胞が増加するため、なんとなくウイルスに対して抵抗性が付与される、はず。

病理

  • ウイルスの場合、上気道粘膜に付着して、粘膜上皮を冒す。上気道線毛円柱上皮(呼吸上皮)に付着し、上皮細胞は変性・脱落・壊死する。上皮を失った部位から細菌が侵入しやすくなる。

病型

症状

  • 鼻かぜ:鼻汁、鼻閉などの鼻症状が主体
  • のどかぜ:咽頭痛、嗄声など咽頭症状が主体
  • 気管支かぜ:咳、痰などの気管支症状が主体

共通の症状

  • まず、鼻炎症状が緩徐に発現し、鼻咽頭不快感・乾燥感、くしゃみ、鼻閉、水様鼻汁を呈する。

病原体に特異的な症状

診断

  • 臨床的診断
  • 検査はほとんどの場合行わないが、インフルエンザ、溶連菌などを鑑別する場合には迅速診断キットを使う。 → つかえる迅速診断キットがあればのはなし

検査

  • 血液検査:ウイルス感染の場合、WBCやCRPは動かないが、細菌感染があれば上昇する。
  • ウイルス分離は一般臨床では行われない。 → 高コストだし、培養している内に治癒する。
  • 血清抗体価測定ではペア血清で 4 倍以上の上昇で陽性とする。 → 高コストだし、ペア血清を取った時点で治癒する。
  • 細菌感染を疑ったら、喀痰検査(培養は時間がかかるので検鏡でしょう?)、血液検査(血算)のちに、培養して薬物感受性検査を行う(けど時間がどのくらいかかるのやら)

治療

  • 一般療法(安静、保温・保湿、栄養補給、脱水予防、入浴制限)
  • 対症療法:解熱・鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬、蛋白分解酵素製剤、含嗽薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン薬
  • 細菌感染が疑われるときのみ、抗生物質を使用する。予防的に使うのはいかがな最中

予後

  • 良好。数日-1週間で軽快

予防

  • RSウイルス:適応が限られるが、ワクチンを使うことができる。


急性細気管支炎」

  [★]

acute bronchiolitis

概念

疫学

  • 2歳以下、特に6ヶ月前後の乳児に好発。(そして従事では重症化しやすい)
  • 冬に多い

病因

  • 上気道・下気道の炎症が細気管支に波及することで生じる。
  • 病原体は乳幼児ではRSウイルス(全体の75%)、パラインフルエンザウイルスが多い。その他、アデノウイルスも原因となる。
  • 児童ではマイコプラズマも原因となりうる。

症状

  • 発熱、咳嗽、呼吸困難、チアノーゼ

身体所見

  • 聴診:呼気延長、断続性・連続性ラ音

検査

  • 血液検査:病原体がウイルスならば炎症所見無し
  • 胸部単純X線写真:肺の過膨張、透過性の亢進
  • 呼吸機能検査:閉塞性の病態
  • FEV1.0%:低下
  • %VC:変化なし
  • 血液ガス検査

治療

対症療法
  • 酸素投与
  • ネブライザーによる加湿吸入  ←  気管支拡張薬が有効とする文献もある。
  • 輸液

参考

  • 1. 急性細気管支炎 - mymed
[display]http://mymed.jp/di/vyj.html

uptodate

  • 1. [charged] 幼児および小児における細気管支炎:臨床的特徴および診断 - uptodate [1]
  • 2. [charged] 幼児および小児における細気管支炎:治療、転帰および予防 - uptodate [2]
  • 3. [charged] 成人における細気管支炎 - uptodate [3]

非定型肺炎」

  [★]

atypical pneumonia PAP
原発性異型肺炎 primary atypical pneumonia


定義

  • 細菌が検出できない肺炎の総称

特徴

  • 胸部X線画像で、陰影が淡く、両側性、skip lesionなどが非定型的であり、βラクタム薬が無効であることが特徴

病因

症状

  • 乾性咳嗽、発熱

検査所見

  • 胸部X線画像:間質性陰影 →普通の肺炎では影は見られない

診断

細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別

  • 1. 年齢60歳未満
  • 2. 基礎疾患がない、あるいは軽微
  • 3. 頑固な咳がある
  • 4. 胸部聴診所見が乏しい
  • 5. 痰がない、あるいは、迅速診断法で原因菌が証明されない
  • 6. 末梢血白血球数が10,000/uL未満である

上記6項目を使用した場合

  • 4項目以上合致:非定型肺炎疑い
  • 3項目以下:細菌性肺炎疑い
(感度:77.9%、特異度:93.0%)

上記の1.-5.までの5項目を使用した場合

  • 3項目以上合致:非定型肺炎疑い
  • 2項目以下:細菌性肺炎疑い
(感度:83.9%、特異度:87.0%)



ヒトメタニューモウイルス感染症」

  [★]

human metapneumovirus infections
ヒトメタニューモウイルス

疫学

  • 2009/12-2010/5に呼吸器感染症で入院した小児患者258人(山形市立病院斉生館(山形県))のうちRSウイルス30%、hMPVウイルス18%を占めた。
  • 生後6ヶ月から感染。2歳までに約半数、10際までにほぼ全ての小児が初感染。
  • 春先に多い(2-4月)
11-12月:RSウイルスパラインフルエンザウイルス
1-3月 :インフルエンザウイルス
2-4月 :ヒトメタニューモウイルス
  • 発症のピークは1-2歳  ⇔  RSウイルス感染症は1歳未満
  • 感染経路:おそらく飛沫感染。集団完成する例が多い。

症状

  • 1-3際の小児では38-39℃の発熱が4-5日持続。

臨床経過

  • 1-3歳では咳がでると同日か翌日に発熱・鼻汁が出現する。発熱は5日前後、咳は1週間以上続く。気管支炎か下気道炎を起こす例もある。

身体所見

  • 鼻汁:粘性強い 透明~乳白色

免疫

  • 免疫を獲得しづらく、成人以降も何度も感染するが症状は軽くなる。

診断

  • 他のウイルス感染症との鑑別は困難。疫学が頼り。

問診

  • 家族内感染は?施設内感染は?

治療

  • 対症療法:鼻汁除去、痰の排泄促進
  • 細菌感染の続発による2峰性発熱を考慮。5日以上の発熱は細菌感染を考慮。


麻疹ウイルス」

  [★]

measles virus, rubeola virus
はしかウイルス
麻疹ウイルス


ウイルス学

構造

  • NA(-)

感染症

  • 麻疹
  • 遅発性ウイルス感染症
  • 自然麻疹では10万人に1人、ワクチン接種者では100万人に1人の割合


パラインフルエンザウイルス感染症」

  [★]

parainfluenza virus infection
パラインフルエンザパラインフルエンザウイルス感染パラミクソウイルス感染症


ヒトパラインフルエンザウイルス3型」

  [★]

human parainfluenza virus 3
ヒトパラインフルエンザ3型ウイルス

ヒトパラインフルエンザウイルス4型」

  [★]

human parainfluenza virus 4
ヒトパラインフルエンザ4型ウイルス

パラインフルエンザウイルス抗体」

  [★]

parainfluenza virus antibody
パラインフルエンザウイルス


ウイルス」

  [★]

virus
ウイルス粒子 virus particleビリオン virion
微生物学抗ウイルス薬国試に出がちなウイルス

ウイルス一覧

感染経路による分類 SMB.374

呼吸器粘膜の局所感染 ライノウイルス
アデノウイルス
コロナウイルス
RSウイルス
インフルエンザウイルス
全身感染 ムンプスウイルス
麻疹ウイルス
風疹ウイルス
ハンタウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
ラッサウイルス
天然痘ウイルス

学名

目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)

増殖過程

  • 吸着 absorption
  • 侵入 penetration
  • 脱殻 uncoating
  • ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
  • ウイルス粒子の組み立て assembly
  • 放出 release

感染の分類

持続時間

  • 急性感染
  • 慢性感染

ゲノム

  • 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。




ライン」

  [★]

line
裏打ち系統



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