パネート細胞

出典: meddic

Paneth cell, Paneth's cell
Paneth細胞
小腸消化器系#上皮の移行
  • 好酸性色素に染まる(エオジン→赤)
  • 腸腺の底部に見られる
  • 小腸全体に存在


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和文文献

  • 炎症性腸疾患とオートファジー : 腸管上皮細胞におけるオートファジーの役割とCrohn病とのかかわり (AYUMI オートファジーと疾患)
  • 土屋 輝一郎
  • 医学のあゆみ 241(4), 271-274, 2012-04-28
  • NAID 40019235741
  • 腸管上皮幹細胞研究の新展開 (特集 消化管幹細胞)
  • 水谷 知裕,中村 哲也,油井 史郎 [他]
  • 細胞 43(8), 286-289, 2011-07-00
  • NAID 40018981572

関連リンク

パネート細胞(ぱねーとさいぼう、英:Paneth cell)とは小腸において微生物に対する防御 因子を備える細胞。パネート細胞は機能的に好中球に類似し、小腸での自然免疫に 関与する。細菌や細菌抗原に曝露された時、パネート細胞は陰窩(腺窩、crypt)の内腔 に ...
栄養・生化学辞典 パネート細胞の用語解説 - 小腸のクリプトの底部にあるエオシンに よく染まる大きい顆粒をもった円柱状の細胞....

関連画像

パネート細胞は小腸の腸陰 figure1 細胞におけるオートファジーの腸腺上皮細胞とパネート細胞 パネート細胞


★リンクテーブル★
先読み消化器系#上皮の移行」「小腸
リンク元十二指腸」「腸腺」「腸上皮化生
関連記事細胞

消化器系#上皮の移行」

  [★]

digestive system (Z), alimentary system
消化システム
消化管


筋層構造

  • 外側の層は縦筋層であり、内側の層は輪筋層である傾向にあるが、胃のみ内側の層が斜筋である。
器官
食道 輪筋層   縱筋層
噴門部 斜筋層 輪筋層 縱筋層
胃体部 斜筋層 輪筋層 縱筋層
幽門部 斜筋層 幽門括約筋 縱筋層(発育悪)
十二指腸 輪筋層   縱筋層
空腸 輪筋層   縱筋層
回腸 輪筋層   縱筋層
結腸 輪筋層   結腸ひも
直腸 輪筋層   縱筋層
肛門管 内肛門括約筋   線維弾性板
虫垂 輪筋層   縦筋層

組織

上皮の移行

層構造 1 2 3 4 5 6
器官 単層扁平上皮 単層立方上皮 単層円柱上皮 角化重層扁平上皮 非角化重層扁平上皮 上皮表層の構成細胞 粘膜固有層 腺の構成細胞 粘膜筋板 粘膜下組織
(大抵、粗結合組織)
筋層 漿膜(結合組織+単層扁平上皮)
外膜(結合組織のみ)
食道           食道噴門腺
(咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
粘液細胞
(スムーズに食べ物を流す)
縱層
(縦走筋のみ)
固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム) 内輪筋層
外縱筋層
(食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
外膜(横隔膜まで)
漿膜
噴門部         胃表面上皮細胞(杯細胞なし) 噴門腺、浅い胃小窩 胃表面上皮細胞
頚粘液細胞
幹細胞
内分泌細胞
壁細胞
内輪層
外縱層
(最外輪層)
内斜筋層
中輪筋層
外縱筋層
漿膜
胃体部         胃表面上皮細胞(杯細胞なし) 固有胃腺
(管状腺)
胃表面上皮細胞
頚粘液細胞
壁細胞
幹細胞
主細胞
内分泌細胞
内輪層
外縱層
(最外輪層)
内斜筋層
中輪筋層
外縱筋層
漿膜
幽門部         胃表面上皮細胞(杯細胞なし) 幽門腺、深い胃小窩 胃表面上皮細胞
頚粘液細胞
壁細胞
幹細胞
内分泌細胞
内輪層
外縱層
(最外輪層)
内斜筋層
中輪筋層(幽門括約筋)
外縱筋層(発育悪)
漿膜
十二指腸     ○(杯細胞)     吸収上皮細胞
杯細胞(ムチンノーゲン分泌)
内分泌細胞
M細胞
腸腺 吸収上皮細胞
杯細胞
幹細胞
内分泌細胞
パネート細胞
内輪層
外縱層
ブルンネル腺
(分枝管状胞状腺、アルカリ性の粘液、ウロガストロン産生)
内輪筋層
外縱筋層
漿膜
外膜(下行部、水平部, see ムーアp143)
空腸     ○(杯細胞)     吸収上皮細胞
杯細胞(ムチンノーゲン分泌)
内分泌細胞
M細胞
腸腺 吸収上皮細胞
杯細胞
幹細胞
内分泌細胞
パネート細胞
内輪層
外縱層
内輪筋層
外縱筋層
漿膜
回腸     ○(杯細胞)     吸収上皮細胞
杯細胞(ムチンノーゲン分泌)
内分泌細胞
M細胞
腸腺、パイエル板 吸収上皮細胞
杯細胞
幹細胞
内分泌細胞
パネート細胞
内輪層
外縱層
内輪筋層
外縱筋層
漿膜
結腸     ○(杯細胞)     吸収上皮細胞
杯細胞(ムチンノーゲン分泌)
内分泌細胞
腸腺 吸収上皮細胞
杯細胞
幹細胞
内分泌細胞
内輪層
外縱層
内輪筋層
外縱筋層は結腸ひもを構成
漿膜と外膜
(上行、下行は後腹膜に密着。横行とS字は間膜?)
直腸     ○(杯細胞)     吸収上皮細胞
杯細胞(ムチンノーゲン分泌)
内分泌細胞
浅い腸腺 吸収上皮細胞
杯細胞
幹細胞
内分泌細胞
パネート細胞
内輪層
外縱層
内輪筋層
外縱筋層
外膜
肛門管       肛門柱、肛門周囲腺、肛門においては毛包と脂腺   内輪層
外縱層
内外痔静脈叢 内輪筋層(内肛門括約筋を形成)
外縱筋層
(線維弾性板に移行)
外膜
虫垂     ○(杯細胞)     吸収上皮細胞
杯細胞
内分泌細胞
浅い腸腺、リンパ小節 吸収上皮細胞
杯細胞
幹細胞
内分泌細胞
パネート細胞
内輪層
外縱層
リンパ小節、脂肪細胞 内輪筋層
外縱筋層
漿膜



小腸」

  [★]

small intestine (Z)
intestinum tenue
管腔内消化
  • 小腸は3大栄養素の消化、吸収を行う重要な部位である
  • 腸液を分泌する

解剖学

定義

組織学

腸腺

生理学

運動の型

  • 1. 食後期
  • a.分節運動 segmentation
  • b.蠕動運動 peristalsis
蠕動ラッシュperistalic rush:急速移動。感染性下痢など腸粘膜の異常刺激による。
  • c. 振子運動
  • 2. 空腹期
消化間欠期伝播性収縮

運動の発生機構

  • 1. 筋原性
腸平滑筋固有リズムによる。ペースメーカーとなる細胞により発生する。
徐波 slow wave、基本的電気リズム basic electric thythm (BER)
  • 2. 神経性
外来神経系
副交感性:促進
交感性 :抑制
内在神経系
胃小腸反射により食後期運動誘発
なお、IMCの調節には外来、内在神経系のいずれも関係する
  • 3. 液性
ガストリン、コレシストキニン、インスリン
食後期運動増大
ガストリン
IMC抑制
モチリン
IMC誘発
セクレチン、グルカゴン
運動抑制

炭水化物の吸収

  • 食物中の3大炭水化物.
  • 1. 二糖類disaccharides
スクロース(グルコース+フルクトース)
マルトース(グルコース+グルコース)
ラクトース(グルコース+ガラクトース)
  • 2.ポリサッカライド
植物性でん粉
アミロース  :グルコースが直鎖状に重合
アミロペクチン:グルコースが樹枝状に重合
直鎖部はα1,4結合
分枝部はα1,6結合
動物性でん粉
グリコーーゲン
  • 3.セルロース
グルコースのβ1,4結合(消化不可)

炭水化物の消化

  • 1. 管内消化
管内消化は、主に口腔、十二指腸で起こる
唾液αアミラーゼと膵αアミラーゼにより、直鎖状に2~9分子重合したグルコースまで分解される
αアミラーゼは直鎖部分(α1,4結合)を加水分解する
唾液αアミラーゼは作用が弱く、また胃で失活する
マルトース(グルコース2分子)
マルトリオース(グルコース3分子)
α1,4結合マルトオリゴ糖(グルコース4-9分子)
α限界デキストリン(グルコース5-9分子、分岐したオリゴ糖)
  • 2. 膜消化 membrane digestion (終末消化terminal digestion)
膜消化は小腸の刷子縁で起こる。
刷子縁にはオリゴ糖消化酵素が存在する。
ラクターゼ:ラクトース→グルコース+ガラクトース
スクラーゼ:スクロース→グルコース+フルクトース
マルターゼ:マルトース→グルコース+グルコース
トレハラーゼ:トレハロース→グルコース+グルコース
αデキストリナーゼ:α1,4結合,α1,6結合の分解(=isomaltase)
グルコアミラーゼ:マルトオリゴ糖(α1,4結合)→グルコース
  • 3. 吸収(炭水化物の90-95%が小腸で吸収される。)
  • グルコース、ガラクトース~一能動輸送
刷子縁膜
Na依存性能動輸送を介して細胞内に取り込まれる。Na+とグルコース(ガラクトース)の共輸送体であるSGLT1が、Na+の濃度勾配を利用して細胞内に取り込む(2次的能動輸送)
外側基底膜
GLUT2による促進拡散により細胞外に拡散する
  • フルクトース
刷子縁膜
GLUT5によるNa非依存的促進拡散により細胞内に取り込まれる。
細胞内
フルクトース+Pi→グルコース+乳酸
外側基底膜
GLUT2による促進拡散により細胞外に拡散する

炭水化物の吸収傷害

腸内炭水化物濃度↑→腸内浸透圧↑     →下痢
         →腸内フローラ(細菌叢) →腸内ガス発生
乳糖不耐症
小腸上皮細胞刷子縁におけるラクターゼ産生不能

タンパク質の吸収

  • 1. 管内消化
胃や膵臓でタンパク質を分解してオリゴペプチド(アミノ酸4個以上)を生成
1-1. 消化酵素の活性化
ペプシン
胃液ペプシノーゲン → (H+が触媒:::) → ペプシン
胃液ペプシノーゲン → (ペプシンが触媒) → ペプシン
トリプシン
膵液トリプシノーゲン → (エンテロペプチダーゼ) → トリプシン
膵液トリプシノーゲン → (トリプシンが触媒::) → トリプシン
その他のタンパク質分解酵素(カルボキシペプチダーゼA,B)
トリプシンが活性化
  • 2. 終末消化 (膜消化+細胞内消化)
刷子縁でオリゴペプチドの分解がおき、そのための酵素ペプチド分解酵素が存在する。
アミノペプチダーゼ
N末から加水分解してアミノ酸を遊離
ジペプチダーゼ
ジペプチドを2個のアミノ酸に分解
ジペプチジルアミノペプチダーゼ
N末よりジペプチドを遊離する
  • 3. 吸収
  • アミノ酸輸送
刷子縁膜
Na+依存性能動的輸送
中性アミノ酸、イミノ酸(プロリン、水酸化プロリン)、酸性アミノ酸:::::::::::Na+非依存性促進拡散
塩基性アミノ酸、中性アミノ酸(疎水基を有するもの)
外側基底膜
Na+依存性能動的輸送、Na+非依存性促進拡散、単純拡散(外側基底膜はアミノ酸透過性高い)
  • ペプチド輸送
刷子縁膜
Na+/H+ antiporter
2H+/ペプチド synporter
細胞内
プロリダーゼ、ジペプチダーゼ、トリペプチダーゼによる分解
外側基底膜
Na+-K+-ATPase

脂質の吸収

  • 1. 食物中の脂質
トリグリセリド(中性脂肪):C14~C18
コレステロール
コレステロールエステル
リン脂質:::::::::主にレシチン
  • 2. 消化
  • 2-1. 乳化
乳化は脂肪水解を速める
胆汁酸、レシチンなどにより1μm以下の脂肪滴形成
  • 2-2. 脂肪水解
膵リパーゼ
トリグリセリド → 2分子の遊離脂肪酸(FFA) + 2-モノグリセリド
コレステロールエステラーゼ
コレステロールエステル → FFA + コレステロール
ホスホリパーゼA2
レシチン → FFA + リゾレシチン
  • 2-3. ミセル形成
脂肪分解産物(モノグリセリド,リゾレシチン,FFA,コレステロール,脂溶性ビタミン)
胆汁酸、レシチンとミセル形成
  • 3. 吸収
ミセルが微絨毛周囲の非撹拝層に侵入→単純拡散により吸収(脂肪の消化・吸収過程の律速過程)
  • 4. カイロミクロン形成
ミセルにより細胞内に脂肪分解産物が運ばれ、滑面小胞体内で脂肪分解産物から脂質が再合成される。その後、リポ蛋白にと結合してカイロミクロンとなり、ゴルジ装置に入りエキソサイトーシスにより絨毛リンパ管に入る。

栄養の吸収部位



十二指腸」

  [★]

duodenum (Z)
消化器系小腸


解剖

first portion 上部、球部
second portion 下行部
third portion 水平部
fourth portion 上行部

上部

-superior part
KA. 291,311,312
KH. 170

血管

下行部 descending part

KA. 297

血管

水平部

horizontal part
KA. 297
KH. 170

血管

上行部

ascending part
KH. 170

血管

組織

1 2 3 4 5 6
上皮 上皮表層の構成細胞 粘膜固有層 腺の構成細胞 粘膜筋板 粘膜下組織筋層 漿膜/外膜
単層円柱上皮 吸収上皮細胞、杯細胞(ムチンノーゲン分泌)、
内分泌細胞、M細胞
腸腺 吸収上皮細胞、杯細胞、
幹細胞、内分泌細胞、
パネート細胞
内輪層、外縱層 ブルンネル腺
(分枝管状胞状腺、
アルカリ性の粘液、
ウロガストロン産生)
内輪筋層
外縱筋層
漿膜 外膜
(下行部水平部)



腸腺」

  [★]

intestinal glands (Z), intestinal gland
リーベルキューン腺
小腸腸液腸陰窩

組織

  • ブルンネル腺 Brunner's gland
  • 十二指腸のみに存在
  • HCO3-を高濃度に含むアルカリ性粘液
塩酸を含む摩粥の中和
  • 交感神経刺激によりブルンネル腺分泌が抑制される
  • リーベルキューン腺 glands of Lieberkuhn
  • 小腸の全体に分布し、開口部はリーベルキューン陰窩としてみとめられる
  • 陰窩上皮細胞(腸上皮細胞)
  • 電解質と水分を含む等張性な液を分泌
  • リガンドが陰窩上皮細胞に作用→細胞内cAMP↑→cAMP依存性Cl-チャネル活性化→
→管腔内負帯電→Na+と水分移動が管腔外に移動
  • 腸の上皮全体(陰窟だけでなく絨毛にも存在)し粘液を分泌
  • HClより腸壁を保護する
  • パネート細胞

臨床関連

  • 分泌性下痢 (コレラ菌による下痢 SP.706,730)
  • コレラ毒素により細胞内のcAMP濃度が上昇する結果、腸上皮細胞が水分と電解質を分泌し続ける。その結果、激しい下痢と脱水症状を呈する。

腸上皮化生」

  [★]

intestinal metaplasia
化生胃腺消化器系#上皮の移行



Stomach intestinal_metaplasia_CBT_QB_vol2.jpg:胞体が白く抜けているのが杯細胞。腺の基底には赤色で染まるパネート細胞が存在する。


細胞」

  [★]

cell
cellula







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