パクリタキセル

出典: meddic

paclitaxel
タキソール taxol TXL、(アルブミン添加)アブラキサン
抗悪性腫瘍薬

分類

  • 抗悪性腫瘍薬
  • タキサン系

適応

パクリタキセル注
  • 卵巣癌、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、子宮体癌、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、再発又は遠隔転移を有する食道癌、血管肉腫、進行又は再発の子宮頸癌

作用機序

  • チューブリンの脱重合を抑制して、中間径フィラメントを安定化させることで有糸分裂期(M期)を停止させ、これにより細胞分裂を阻害 (⇔ ビンクリスチン)

重要な基本的注意

  • 骨髄抑制。過敏反応。低血圧、高血圧、徐脈。関節痛(高頻度)、筋肉痛(高頻度)。発熱(高頻度)。末梢神経障害(高頻度)。感染症、出血傾向。

重大な副作用







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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/24 13:45:18」(JST)

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和文文献

  • パクリタキセルによる「末梢神経障害」への温灸適応に関する研究―6名の事例分析から―
  • 梅岡 京子,辻川 真弓,大西 和子,Umeoka Kyoko,Tsujikawa Mayumi,Onishi Kazuko
  • 三重看護学誌 14(1), 55-66, 2012-03-15
  • … 本研究は,温灸により抗がん剤パクリタキセル由来の末梢神経障害(しびれ)が改善する対象者の特徴を明らかにし,またセルフケアとしての温灸の有効性を検討することを目的とした研究である.パクリタキセルによる末梢神経障害をもつ患者6名を対象とし,対象者自身が上下肢8ヶ所の経穴に2時間/回,3回/週の温灸を4~9週間おこなった.温灸は,市販されている火を使わない貼るタイプの …
  • NAID 120004011849
  • Triple negative手術不能・再発乳癌に対するゲムシタビンーパクリタキセル併用療法の有用性について
  • 鯉淵 幸生,小田原 宏樹
  • The Kitakanto medical journal 62(1), 99-100, 2012-02-01
  • NAID 120003911608

関連リンク

パクリタキセル(タキソール)は1992年にアメリカで卵巣がんの治療薬として認可され、現在では、乳がんや肺がん、胃がんなどさまざまながんの治療に世界各国で広く用いられています。卵巣がんでは、カルボプラチンとの併用が標準 ...
4 カルボプラチン・パクリタキセル療法 効果・副作用を考慮して原則3週間ごとに点滴を 行います。点滴にかかる時間は約5時間です。 点滴スケジュール ボトルの内容 点滴時間 デキサメタゾン注 ラニチジン注* (吐き気止め)
販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分 パクリタキセル注30mg/5mL「NK」 (後発品) Paclitaxel Inj.30mg/5mL「NK」 日本化薬 4240406A1040 6530円/瓶 毒薬 , 処方箋医薬品 パクリタキセル注100mg/16 ...

関連画像

パクリタキセルパクリタキセル注100mg/16.7mL「NK No.9パクリタキセルパクリタキセルパクリタキセルパクリタキセル写真.パクリタキセル注射液 パクリタキセル注100mg/16.7mL「NK

添付文書

薬効分類名

  • 抗悪性腫瘍剤

販売名

パクリタキセル注30mg/5mL「NK」

組成

  • パクリタキセル注30mg/5mL「NK」は、1バイアル(5mL)中に次の成分を含有する。

有効成分

  • パクリタキセル 30mg

添加物

  • ポリオキシエチレンヒマシ油 2.5mL
    無水クエン酸 10mg
    無水エタノール 適量

禁忌

  • 重篤な骨髄抑制のある患者
    [骨髄抑制は用量規制因子であり、感染症を伴い、重篤化する可能性がある。]
  • 感染症を合併している患者
    [骨髄抑制により、感染症を増悪させるおそれがある。]
  • 本剤又はポリオキシエチレンヒマシ油含有製剤(例えばシクロスポリン注射液等)に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
    [「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
  • 次の薬剤を投与中の患者:ジスルフィラム、シアナミド、カルモフール、プロカルバジン塩酸塩
    [「相互作用」の項参照]

効能または効果

  • 卵巣癌、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、子宮体癌、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、再発又は遠隔転移を有する食道癌、血管肉腫、進行又は再発の子宮頸癌
  • 子宮体癌での本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
  • 非小細胞肺癌、胃癌及び子宮体癌にはA法を使用する。
    乳癌にはA法又はB法を使用する。
    卵巣癌にはA法又はカルボプラチンとの併用でC法を使用する。
    再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、再発又は遠隔転移を有する食道癌、血管肉腫にはB法を使用する。
    進行又は再発の子宮頸癌にはシスプラチンとの併用において、D法を使用する。

A法

  • 通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回210mg/m2(体表面積)を3時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

B法

  • 通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回100mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注し、週1回投与を6週連続し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

C法

  • 通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回80mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

D法

  • 通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回135mg/m2(体表面積)を24時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
  • なお、投与量は、患者の状態により適宜減量する。

投与時

  • 本剤投与時、A法では500mLの5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和し、3時間かけて点滴静注すること。B法及びC法では250mLの5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和し、1時間かけて点滴静注すること。D法では12時間毎の2回に分けて調製及び投与すること。本剤投与量の半量を250mLの5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和し、12時間かけて点滴静注する。これを1回分として、2回連続して投与する。
  • 本剤の希釈液は、過飽和状態にあるためパクリタキセルが結晶として析出する可能性があるので、本剤投与時には、0.22ミクロン以下のメンブランフィルターを用いたインラインフィルターを通して投与すること。
  • 点滴用セット等で本剤の溶解液が接触する部分に、可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate:フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含有しているものの使用を避けること。
  • 輸液ポンプを使用して本剤を投与する場合は、チューブ内にろ過網(面積の小さなフィルター)が組み込まれた輸液セットを使用すると、まれにポンプの物理的刺激により析出するパクリタキセルの結晶がろ過網を詰まらせ、ポンプの停止が起こることがあるので、ろ過網が組み込まれた輸液セットは使用しないこと。
  • 本剤は非水性注射液であり、輸液で希釈された薬液は表面張力が低下し、1滴の大きさが生理食塩液などに比べ小さくなるため、輸液セットあるいは輸液ポンプを用いる場合は以下の点に十分注意すること。
  • 自然落下方式で投与する場合、輸液セットに表示されている滴数で投与速度を設定すると、目標に比べ投与速度が低下するので、滴数を増加させて設定する等の調整が必要である。
  • 滴下制御型輸液ポンプを用いる場合は、流量を増加させて設定する等の調整が必要である。

前投薬

  • 本剤投与による重篤な過敏症状の発現を防止するため、本剤投与前に必ず前投薬を行うこと。

A法

  • 本剤投与約12〜14時間前及び約6〜7時間前の2回、もしくは本剤投与約30分前までに投与を終了するように、1回デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液(デキサメタゾンとして20mg)を静脈内投与、本剤投与約30分前までに投与を終了するように、ジフェンヒドラミン塩酸塩錠(ジフェンヒドラミン塩酸塩として50mg)を経口投与、本剤投与約30分前までに投与を終了するように、ラニチジン塩酸塩注射液(ラニチジンとして50mg)又は注射用ファモチジン(ファモチジンとして20mg)を静脈内投与すること。

B法、C法及びD法

  • 本剤投与約30分前までに投与を終了するように、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液(デキサメタゾンとして8mg)及びラニチジン塩酸塩注射液(ラニチジンとして50mg)又は注射用ファモチジン(ファモチジンとして20mg)を静脈内投与、ジフェンヒドラミン塩酸塩錠(ジフェンヒドラミン塩酸塩として50mg)を経口投与すること。
  • デキサメタゾンは初回投与時8mgとし、次回投与時までに過敏症状の発現がみられなかった場合又は臨床上特に問題のない過敏症状の場合は、2週目の投与より半量(4mg)に減量し投与してもよい。以降の投与週においても同様の場合、半量ずつ最低1mgまで減量し投与してもよい。
  • 本剤の投与にあたっては、投与法毎に下記に留意し、必要に応じ休薬、減量を実施すること。

A法

  • 白血球及び好中球の変動に十分留意し、投与前の臨床検査で白血球数が4,000/mm3未満又は好中球数が2,000/mm3未満であれば、骨髄機能が回復するまでは投与を延期すること。投与後、白血球数が1,000/mm3未満となった場合には次回の投与量を減量すること。

B法

  • 各クールを開始する際(初回クールを含む)、投与前の臨床検査で白血球数が3,000/mm3未満又は好中球数が1,500/mm3未満であれば、骨髄機能が回復するまでは投与を延期すること。同一クール内での本剤の投与にあたっては、投与前の臨床検査で白血球数が2,000/mm3未満又は好中球数が1,000/mm3未満であれば、骨髄機能が回復するまでは投与を延期すること。投与後、白血球数が1,000/mm3未満となった場合には次回の投与量を減量すること。

減量の目安

投与方法:A法

減量段階:通常投与量

  • 投与量:210mg/m2

減量段階:1段階減量

  • 投与量:180mg/m2

減量段階:2段階減量

  • 投与量:150mg/m2

減量段階:3段階減量

  • 投与量:135mg/m2

投与方法:B法

減量段階:通常投与量

  • 投与量:100mg/m2

減量段階:1段階減量

  • 投与量:80mg/m2

減量段階:2段階減量

  • 投与量:60mg/m2
  • また、重篤な末梢神経障害が発現した場合には、次回の投与量を骨髄抑制の減量の目安に従い、減量して投与することを考慮する。


慎重投与

骨髄抑制のある患者

  • [骨髄抑制を増悪させるおそれがある。]

肝障害のある患者

  • [代謝機能等が低下しているので、副作用が強くあらわれるおそれがある。]

腎障害のある患者

  • [腎機能が低下しているので、副作用が強くあらわれるおそれがある。]

高齢者

  • [「高齢者への投与」の項参照]

アルコールに過敏な患者

  • [本剤は溶剤として無水エタノールを含有するため、アルコールの中枢神経系への影響が強くあらわれるおそれがあるので、本剤を投与する場合には問診により適切かどうか判断すること。]

間質性肺炎又は肺線維症のある患者

  • [症状を増悪させるおそれがある。]

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状

(頻度不明)

  • ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので観察を十分に行い、呼吸困難、胸痛、低血圧、頻脈、徐脈、潮紅、血管浮腫、発汗等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

白血球減少等の骨髄抑制

(頻度不明)

  • 白血球減少、好中球減少、貧血(ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少、赤血球減少等)、血小板減少、汎血球減少等があらわれることがあるので、末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、骨髄抑制の持続により、感染症(尿路感染、上気道感染、敗血症、帯状疱疹、肺炎等)の併発が報告されている。

末梢神経障害、麻痺

(頻度不明)

  • しびれ等の末梢神経障害、麻痺、片麻痺、不全麻痺があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量、休薬等適切な処置を行うこと。

間質性肺炎、肺線維症

(頻度不明)

  • 間質性肺炎、肺線維症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

急性呼吸窮迫症候群

(頻度不明)

  • 急性呼吸窮迫症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

心筋梗塞、うっ血性心不全、心伝導障害、肺塞栓、血栓性静脈炎、脳卒中、肺水腫

(頻度不明)

  • 心筋梗塞、うっ血性心不全、心伝導障害、肺塞栓、血栓性静脈炎、脳卒中、肺 水腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。

難聴、耳鳴

(頻度不明)

  • 難聴、耳鳴があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。

消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍

(頻度不明)

  • 消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重篤な腸炎

(頻度不明)

  • 出血性大腸炎、偽膜性大腸炎、虚血性大腸炎等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、激しい腹痛・下痢等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

腸管閉塞、腸管麻痺

(頻度不明)

  • 腸管閉塞、腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹痛、腹部膨満あるいは腹部弛緩及び腸内容物のうっ滞等)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管閉塞、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止し、腸管減圧法等の適切な処置を行うこと。

肝機能障害、黄疸

(頻度不明)

  • 肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。

膵炎

(頻度不明)

  • 膵炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血清アミラーゼ値等に異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

急性腎不全

(頻度不明)

  • 急性腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、BUN、血清クレアチニン、クレアチニン・クリアランス値等に異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

(頻度不明)

  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

播種性血管内凝固症候群(DIC)

(頻度不明)

  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血小板数、血清FDP値、血漿フィブリノゲン濃度等の血液検査に異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • パクリタキセル(Paclitaxel)

化学名

  • (−)-(1S,2S,3R,4S,5R,7S,8S,10R,13S)-4,10-Diacetoxy-2-benzoyloxy-5,20-epoxy-1,7-dihydroxy-9-oxotax-11-en-13-yl(2R,3S)-3-benzoylamino-2-hydroxy-3-phenylpropionate

分子式

  • C47H51NO14

分子量

  • 853.91

性状

  • パクリタキセルは白色〜微黄白色の粉末である。N,N-ジメチルアセトアミドに溶けやすく、アセトニトリル、メタノール又はエタノール(95)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。


★リンクテーブル★
先読み抗悪性腫瘍薬
リンク元子宮体癌」「ビンクリスチン」「テルフェナジン」「抗腫瘍性植物成分製剤」「TC療法
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関連記事セル

抗悪性腫瘍薬」

  [★]

antineoplastic drug, antitumor agent, antitumor drug
抗腫瘍薬 antineoplastics、抗癌薬 anticancer drug AZT
制癌薬


細胞周期依存性

first aid step1 2006 p.307,308

細胞周期依存的

細胞周期非依存的


子宮体癌」

  [★]

uterine corpus cancer, carcinoma of uterine corpus, cancer of the uterine body
carcinoma corporis uteri
子宮内膜癌 endometrial carcinoma endometrial cancer
子宮腫瘍産婦人科学子宮内膜増殖症(前癌病変)
  • G9M.157(進行期分類)

定義

  • 子宮体部内膜に発生する上皮性悪性腫瘍。

疫学

  • 発生頻度は欧米に多く、日本では少ない(女性人口10万当たり4)→高齢化、生活習慣との関連
  • 発症年齢は50歳代が最も多く、閉経後が7割を占める。40歳以下の婦人は5%程度。
  • 妊娠中および分娩後5年以内に体癌が発見されることはほとんどない。
  • 日本では近年増加傾向。子宮癌全体の30%を占める(みえる9.150)

リスクファクター

プロゲステロンに拮抗されずに、エストロゲンに長期暴露されることによる
  • 典型像:60歳くらいの太った未産の女性
  • 未婚不妊、閉経後、高い初婚・初妊年齢、少ない妊娠・出産回数、卵胞ホルモン服用歴、肥満
  • 卵巣機能異常(無排卵周期症PCOSなどの既往) → 正常量のエストロゲンが存在するものの、これに拮抗するプロゲステロンが欠乏する
出典不明

症状

  • ほとんどの場合に症状がある。
  • 9割で不正性器出血がみられる。そのほか過多月経、異常帯下、下腹部痛など。

子宮体癌の組織的分類

()内の頻度はG9M.155
  • 子宮内膜癌
  • 腺癌:ほとんどが腺癌

G9M.155

  • 腺癌(95%以上)
  • 類内膜癌(80-90%) → 類内膜腺癌(60-70%)、扁平上皮への分化を伴う類内膜腺癌(20-30%)
細胞異型が強い場合にはGradeを上げる。
  • Grade1(高分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の5%以下。プロゲステロン受容体陽性率高。予後良好
  • Grade2(中分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の6-50%。プロゲステロン受容体陽性率中。予後中等度
  • Grade3(低分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の50%超。プロゲステロン受容体陽性率低。予後不良
  • その他(扁平上皮癌など(5%以下))

発生機序による分類

  • type I:エストロゲン依存性。発症は遺伝子変異とエストロゲンの長期持続刺激による子宮内膜細胞の異常増殖
  • type II:エストロゲン非依存性。子宮内膜異型増殖症を介さないで癌化する
  I型子宮体癌 II型子宮体癌
発生機序 エストロゲンへの長期暴露 de novo癌
好発年齢 閉経前-閉経早期  
頻度 80-90% 10-20%
病巣周辺の
子宮内膜異型増殖症
あり なし
組織型 類内膜腺癌 漿液性腺癌
明細胞腺癌
分化度 高分化型 低分化型
筋層浸潤 軽度 高度
予後 比較的良好 不良
遺伝子変異 K-ras, PTEN p53

検査

超音波エコー(経膣超音波)

腫瘍マーカー

MRI

  • T2画像が有用。
  • junctional zoneの菲薄化・欠損
  • 子宮内膜>腫瘍>筋層>junctional zone

診断

  • スクリーニング:細胞診
  • 子宮腔内の吸引あるいは擦過細胞診による検出率:90%以上
  • 子宮頚・腟部からの細胞採取による検出率:50%以下
  • 確定診断:子宮内膜の試験掻爬組織診

手術進行期分類 (日産婦 1995,FIGO1998)

原則として手術進行期分類を用い、手術を行っていない例では臨床進行期分類を用いる
体 → 頚 → 骨盤内 → 骨盤外
0期: 子宮内膜異型増殖症
I期: 子宮体部に限局
Ia期: 子宮内膜に限局
Ib期: 浸潤が子宮筋層1/2以内
Ic期: 浸潤が子宮筋層1/2を越える
II期: 子宮頸部に及ぶ
IIa期: 頸管腺のみ
IIb期: 頸部間質浸潤
III期: 子宮外に広がるが小骨盤腔を越えない、または所属リンパ節転移
IIIa期: 漿膜浸潤、付属器浸潤、腹膜細胞診陽性
IIIb期: 膣転移
IIIc期: 所属リンパ節転移(骨盤リンパ節傍大動脈リンパ節)
IV期: 小骨盤腔を越える、または明らかな膀胱または腸粘膜を侵す
IVa期: 膀胱、腸粘膜へ浸潤
IVb期: 遠隔転移(腹腔内リンパ節、鼠径リンパ節転移を含む)


転移

  • 直接浸潤
  • リンパ行性転移

症状

  • 不正性器出血、腹痛

治療

  • 手術療法、放射線療法、薬物療法(抗ガン剤、ホルモン療法)
  • 治療法の基本は手術療法(単純子宮全摘術、準広汎子宮全摘術、広汎子宮全摘術)。
  • 補助的に摘出術を追加することがある:両側付属器切除術、リンパ節郭清、部分大網切除術
  • 薬物療法・放射線療法:手術不能例、再発例、術後の補助療法

薬物療法

抗悪性腫瘍薬

  • シスプラチン、アドリアマイシン、タキサン系の多剤併用療法
化学療法のレジメン
参考:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/nmk/cr/report/200702/502818.htm

ガイドライン的には「アンスラサイクリン系とプラチナ製剤を含む薬剤の選択が薦められている(グレードB)。タキサン系製剤も併用さているが、その十分な根拠は得られていない(グレードC)。(子宮体癌の治療ガイドライン2006年)

一般的な抗腫瘍薬による副作用

ホルモン療法

  • ホルモン療法単体:挙児希望のGrade1のIa期:高用量MPA
  • 術後補助療法:再発リスクの低い場合、高用量黄体ホルモン療法は非推奨(グレードD)(参考2)

手術療法

  • 1. 子宮摘出術
  • 単純子宮全摘術
  • 子宮体部に限局しているとき
  • 準広汎子宮全摘術
  • 子宮体部に限局しているとき
  • 広汎子宮全摘術
  • MRIや肉眼で明らかな頸部間質浸潤が認められるとき。
  • 2. 両側付属器切除術
  • 3. リンパ節郭清
  • 骨盤リンパ節郭清:基本的に施行。省略するのは、類内膜癌Grade1で、画像診断で病変が子宮内膜に限局すると推定される場合のみ。
  • 傍大動脈リンパ節郭清
  • 鼠径リンパ節郭清
  • 4. 部分大網切除術

傍大動脈リンパ節郭清術と部分大網切除術の適応

転移リスクが高いため
  • 1. 骨盤リンパ節転移例
  • 2. 付属器転移例
  • 3. 筋層浸潤が1/2を超す例
  • 4. 予後不良例(組織型が類内膜癌Grade3、漿液性腺癌明細胞腺癌、癌肉腫など)。太字の物は特に大網転移率が高い。

放射線療法

  • 子宮頚癌(扁平上皮癌)より放射線は有効ではない。 → 放射線療法は腺癌に奏効しづらい!!!

子宮温存を希望する若年性子宮体癌

  • 根治治療ではなく、いずれは子宮全摘が必要。
  • 再発例では子宮全摘

適応

  • 画像診断上Ia期(内膜限局)
  • G1の類内膜腺癌

治療

  • 子宮内膜全面掻爬
  • 高用量黄体ホルモン療法

予後

予後規定因子

  • 筋層浸潤の深さ、頚部浸潤、子宮外進展、リンパ節転移、病理組織型、組織学的分化度、血管・リンパ管侵襲

5年生存率

臨床進行期 5年生存率(%)
出典不明(相対) NGY.229
I 86 79
II 68 66.8
III 42 37.5
IV 16 8.5

国試


症例

  • 55歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。未経妊、閉経51歳。不妊治療をした経験がある。子宮は鶏卵大で卵巣は両側とも触知しない。経膣超音波で子宮内膜の肥厚が見られる。

子宮体癌治療ガイドライン(2006年)

  • FIGOは子宮体癌の手術進行期分類を採用。
  • 1)進行期決定のために手術術式の選択が必要である。
  • 2)子宮体癌は放射線感受性が低く、抗ガン剤の標準治療の確立が遅れている。
  • このことから子宮体癌では手術療法が第一選択。高齢や内科的合併症などの理由で、放射線療法が選択される場合もある。

参考

  • 1.
[display]http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d2b6.html
  • 2. 子宮体がん治療ガイドライン2009年版:(金原出版)
http://www.jsgo.gr.jp/guideline/taigan.html
  • 3. ガイドライン
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0050/1/0050_G0000135_GL.html



ビンクリスチン」

  [★]

vincristine, VCR
硫酸リューロクリスチン leurocristine sulfate
硫酸ビンクリスチン vincristine sulfate 
ONCO-TCSONCOVINVINCASAR PFSオンコビン oncovin


  • first aid step1 2006 p.84,310

特徴

構造

作用機序

  • M-phase-specific alkaloids that bind to tubulin and block polymerization of microtubules so that mitotic spindle cannot form (first aid step1 2006 p.310)

適応

  • part of the MOPP (Oncovin [vincristine]) regimen for lymphoma, Wilms' tumor, choriocarcinoma(first aid step1 2006 p.310)
  • MAPP regimen for Hodgkin disease, ALL lymphoma, CNS tumer, sarcoma, Wilms tumor

効能又は効果

副作用


テルフェナジン」

  [★]

terfenadine
トリルダン, Seldane
抗ヒスタミン薬


  • 第二世代ヒスタミン薬
  • 抗アレルギー薬
  • 抗ヒスタミン薬
  • ピペリジン系

副作用

  • QT延長、心房性不整脈(torsades de pointes)を起こし、心停止を起こしうる
  • テルフェナジンはプロドラッグであり、99.5%がすぐ代謝されフェキソフェナジンとなる
  • 代謝が滞るとテルフェナジンは電位依存性Kチャネルを抑制するので危険。
  • テルフェナジン代謝酵素はCYP3A4で代謝されるので、これを阻害する薬物(CYP3A4と親和性の高い薬物)との併用は危険
  • 服用に注意を要するのはQT延長をおこしやすい人


抗腫瘍性植物成分製剤」

  [★]

商品

TC療法」

  [★]

参考

  • Wikipedia
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/TC%E7%99%82%E6%B3%95

パクリタキセルポリグルメクス」

  [★]

paclitaxel poliglumex
パクリタキセル・・リグルメクス

パクリタキセル・ポリグルメクス」

  [★]

paclitaxel poliglumex
パクリタキセル・リグルメクス

セル」

  [★]

cell
細胞




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