バレット食道

出典: meddic

Barrett's esophagus, Barrett esophagus
Barrett食道
バレット上皮バレット症候群食道腺癌逆流性食道炎胃食道逆流症
  • バレット上皮が本来の胃食道接合部より3cm以上全周囲性に認められるもの(YN.A-20)
  • 内視鏡的に食道炎が見られる症例の10%でバレット食道が見られる
  • 年率1%に食道腺癌が発生
  • 嚥下障害例では長期的に食道腺癌の発生率が高い。



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/01 02:14:50」(JST)

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和文文献

  • 食道癌取扱い規約改訂第10版の要点--病理学的立場から (食道癌--基礎・臨床研究の進歩) -- (食道癌の「取扱い規約」と「診断・治療のガイドライン」)
  • かかりつけ医から専門医への質問 バレット食道の経過観察について適切な方法を教えてください (患者・家族の相談に応える がん診療サポートガイド) -- (食道がん)

関連リンク

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逆流性食道炎の治療を放置している人は居ませんか?また胸やけ等の症状が酷くても診察に行っていない人は、放置で重症化のリスクを高めてしまいます。
バレット食道。バレット食道とはどんな病気か 食道は、体表の皮膚と類似した扁平上皮(へんぺいじょうひ)という粘膜でおおわれています。その扁平上皮の粘膜が、胃の粘膜に似た円柱上皮に置き換わった状態を、その報告者の ...

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★リンクテーブル★
リンク元逆流性食道炎」「胃食道逆流症」「SSBE」「バレット潰瘍」「バレット症候群
関連記事食道」「

逆流性食道炎」

  [★]

reflux esophagitis
peptic esophagitis
胸骨下痛食道炎バレット食道胃食道逆流症 GERD

概念

  • 胃食道の逆流防止機構が十分に作動せず、胃・小腸内容液の逆流から粘膜傷害をきたした状態(IMD)。
  • 上位の疾患概念に胃食道逆流症 GERDがある。

分類

リスク

  • 肥満、妊娠(腹腔内圧上昇、エストロゲン・プロゲステロンによるLES圧低下)、過食、高カロリー食(チョコレート、和菓子、高脂肪食、餅)・刺激物、食後臥位(3時間以内)、喫煙、アルコール、薬剤(Ca拮抗薬、硝酸薬、テオフィリン)

症状

  • 食道症状:胸焼け、呑酸、嚥下困難
  • 食道外症状:咳嗽、胸骨後部痛、嚥下困難

検査

  • 確定診断のために、食道内24時間pHモニター、食道内圧測定、内視鏡検査が重要。特に食道内24時間pHモニターでpHの低下が証明できなければ、胃食道逆流症は否定的。(QB.A-53)

24-hour pH monitoring

  • pH4以下が一日の10%以上


治療

  • 生活習慣改善指導
  • 食後の就寝禁止、就寝直前の飲食禁止、就寝時Fowler体位
  • 薬物療法:
  • (胃酸分泌抑制)H2受容体阻害薬、プロトンポンプ阻害薬
  • (胃の逆流阻害)消化管運動促進薬  ←  本当?
  • 粘膜保護薬 (QB.A-53)
  • 術後胃で十二指腸液の逆流があるばあいには酸分泌抑制薬は無効であり、メシル酸カモスタットが用いられる。

プロトンポンプ阻害薬

hospitalist vol.2 no.3 2014.9 P.741
  • 血液濃度が低い:腸溶コーティングされたPPIが長時間胃に留まると胃の中で溶解してしまい成分が失活して、血液中濃度が十分に上昇しない場合がある。腸管運動の運動改善薬が有効なことがある。
  • rapid metabolizer:PPIはCYP2C19の代謝を受けるが、遺伝子多形により代謝の速度が異なる(homozygous extensive metabolizer, heterozygous extenstive metabolizer, poor metabolizer)。ランソプラゾールでは多型の影響をうける。エソメプラゾールラベプラゾールは影響が少ない。
  • 胃内環境が酸性でない:PPIの活性化には酸性環境が必要であるが、食後など胃内に大量の食物がある場合には胃酸が希釈されて酸性環境が得られない場合がある。これに対して腸管の運動改善薬や食前内服が等の対策が必要。

胃酸以外の逆流の可能性

国試




胃食道逆流症」

  [★]

gastroesophageal reflux disease GERD
酸逆流症胃食道逆流症
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概念

  • 胃内容物が食道側に逆流する現象により不快な症状や合併症を伴うもの

疫学

  • 60歳以上、女性で頻度増加

胃食道逆流症に含まれる疾患概念

  • 胃食道逆流症 gastroesophageal reflux disease
  • 逆流性食道炎(びらん性食道炎)。症状あり内視鏡的食道炎あり
  • 非びらん性胃食道逆流症 non erosive reflux disease。症状あり内視鏡的食道炎なし
  • 無症候性GERD(sGERD)。症状なし内視鏡的食道炎あり

症状

食道症状

  • 不愉快な症状:胸焼け、呑酸、胸痛、食道外症状
  • 合併症:逆流性食道炎、食道狭窄、バレット食道、バレット癌

食道外症状

  • 胸痛、咳、咽頭不快感、嚥下困難感

分類

  • 胃食道逆流症(GERD)の下位概念に以下のようなものがある
  • 症状(+)、内視鏡異常(+):びらん性食道炎、逆流性食道炎
  • 症状(+)、内視鏡異常(-):非びらん性胃食道逆流症, NERD
  • 症状(-)、内視鏡異常(+):無症候性GERD

検査

[show details]
  • 食道内圧測定

治療

薬物療法

  • H2受容体阻害薬、プロトンポンプ阻害薬
  • (カルシウム拮抗薬服用の場合)他剤への切り替え  ←  平滑筋弛緩作用によりLES圧の低下を招く

手術療法

合併症

  • バレット食道:胃食道逆流症 GERDの10%に合併している。


SSBE」

  [★] short-segmentバレット食道, short segment Barrett esophagus:3cm以下のバレット食道

バレット食道LSBE


バレット潰瘍」

  [★]

Barrett ulcer, Barrett's ulcer
バレット食道バレット上皮食道潰瘍



バレット症候群」

  [★]

Barrett syndrome
バレット食道バレット上皮Barrett症候群



食道」

  [★]

esophagus (Z)
消化器系



解剖

  • 正中面付近を下行してくるが、横隔膜近傍で左側に寄り、背面で胸大動脈と交叉する。
  • L10椎体の高さで、食道裂孔を食道神経叢と共に通過して腹腔に入る

部位区分

SSUR.456
    O:食道入口部 esophageal orifice
Ce: 頚部食道 cervical esophagus    
  S: 胸骨上縁 margin of the sternum
Te: 胸部食道 thoracic esophagus Ut: 胸部上部食道 upper thoracic esophagus    
   
Mt: 胸部中部食道 middle thoracic esophagus B: 気管分岐部下縁 tracheal bifurcation
 
Lt: 胸部下部食道 lower thoracic esophagus  
  D: 横隔膜 diaphragm
  H: 食道裂孔 esophageal hiatus
Ae: 腹部食道 abdominal esophagus  
    EGJ: 食道胃接合部 esophagogastric junction

生理的狭窄部 (KL.283, KH. 139)

  • 第1狭窄部位:輪状軟骨狭窄部:cricopharyngeal constriction
    • 切歯から15cm
    • 食道の上端で、咽頭に連なる部位
    • 下咽頭収縮筋が食道を囲み、輪状軟骨に付き、この筋の緊張によると考えられる
  • 第2狭窄部位:大動脈狭窄部:bronchoaortic constriction
    • 切歯から25cm
    • 食道の中部で、大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧される。つまり大動脈弓の
  • 第3狭窄部位:横隔膜狭窄部:diaphragmatic constriction
    • 切歯から38-40cm
    • 下部で横隔膜を貫く部位

運動 (SP.720)

部位 名称 筋肉 神経 運動性 シナプスする構造 最終的な伝達物質 運動
上部1/3 上食道括約部 UES 横紋筋 舌咽神経迷走神経(疑核) 随意性 運動終板のアセチルコリン受容体 アセチルコリン 弛緩
平滑筋 迷走神経 不随意性 壁内コリン作動性運動神経
下端部 下食道括約部 LES 平滑筋 迷走神経 不随意性 壁内非アドレナリン作動性抑制運動神経 NO, VIP 弛緩
交感神経 平滑筋α受容体 アドレナリン 収縮

組織

  • 食道腺は粘膜筋板の下に存在する。 ← 粘膜下組織に腺があるのは食道の固有食道腺と十二指腸のブルンネル腺だけ
  • 食道は横隔膜より上位では漿膜がなく、癌が周囲に浸潤しやすい

食道の上皮と上皮下の組織

      層構造 1 2 3 4 5 6
      器官 単層扁平上皮 単層立方上皮 単層円柱上皮 角化重層扁平上皮 非角化重層扁平上皮 上皮表層の構成細胞 粘膜固有層 腺の構成細胞 粘膜筋板 粘膜下組織
(大抵、粗結合組織)
筋層 漿膜(結合組織+単層扁平上皮)
外膜(結合組織のみ)
      食道           食道噴門腺
(咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
粘液細胞
(スムーズに食べ物を流す)
縱層
(縦走筋のみ)
固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム) 内輪筋層
外縱筋層
(食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
外膜(横隔膜まで)
漿膜

臨床関連

  • 食事の通過障害は生理的狭窄部でおこりやすい。特に第1狭窄部で異物が見られる (KH.141)
  • 生理的狭窄部は癌の好発部位であり、第2,第3狭窄部位に多い (KH.141)




道」

  [★]

street, meatus
街路街角




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