フラボキサート
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ハルニンコーワ錠200mg
組成
成分・含量
添加物
- カルメロース、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、カルナウバロウ
禁忌
- 幽門、十二指腸及び腸管が閉塞している患者〔弱い副交感神経抑制作用により、腸管運動が抑制されるため。〕
- 下部尿路に高度の通過障害のある患者〔弱い副交感神経抑制作用があるので、排尿筋を弛緩、膀胱括約筋を収縮させるおそれがある。〕
効能または効果
- 下記疾患に伴う頻尿、残尿感
- 神経性頻尿、慢性前立腺炎、慢性膀胱炎
- 通常成人1回1錠、1日3回経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 緑内障の患者〔弱い副交感神経抑制作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。〕
- 肝障害又はその既往歴のある患者〔副作用として肝障害が報告されている。〕
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
頻度不明
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、冷汗、呼吸困難、喉頭浮腫、血圧低下等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(初期症状:全身倦怠感、食欲不振、発熱、そう痒、眼球黄染等)
頻度不明
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P、ビリルビンの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
排尿回数を減少する。3)
- 排尿の準備段階である膀胱充満時の律動収縮を抑制し、亢進した排尿反射を減少する(ラット)。
排尿力を保持する。3)
- 膀胱平滑筋に対し弛緩的に作用するが、一方、向筋的な作用によりその緊張性を高め、排尿力を低下することなく正常排尿をきたす(モルモットin vitro、ラット)。
その他の作用3)
- 胃腸管、唾液分泌等の自律神経系に対する作用は軽微である(ウサギ、モルモットin vitro、ラット、マウス)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- フラボキサート塩酸塩(Flavoxate Hydrochloride)
化学名
- 2-(Piperidin-1-yl)ethyl 3-methyl-4-oxo-2-phenyl-4H-chromene-8-carboxylate monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。酢酸(100)又はクロロホルムにやや溶けにくく、水又はエタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。