ドパミン

出典: meddic

dopamine DA DOA 3,4-dihydroxyphenethylamine
ドーパミン
塩酸ドパミン, dopamine hydrochloride, ドパミン塩酸塩
イノバンイブタントカコージンDカコージンカタボンガバンスクリトパンツルドパミドパラルミンドミニントロンジンプレドパマートバーンヤエリスタ
ドパミン受容体カテコラミン強心剤


概念

生合成


視床下部-下垂体系

  • 視床下部弓状核や脳室周辺の隆起漏斗系ドパミンニューロンで産生される。
  • 下垂体のD2受容体を介してホルモン分泌の調節を受けている。 → e.g. プロラクチン放出抑制ホルモン(PIF)

ドパミン受容体

低用量での血管拡張はこの受容体を介して起こる (GOO.249)
中枢神経系に存在

神経伝達物質の薬理 (GOO.324)

神経伝達物質 トランスポーター阻害薬 受容体のサブタイプ 選択的作動薬 選択的阻害薬 受容体と共役する分子
ドパミン cocaine
mazindol
nomifensine
D1     Gs
D2 bromocriptine sulpiride
domperidone
Gi
D3 7-OH-DPAT  
D4    
D5     Gs

薬理学

  • 低濃度
D1受容体に作用して血管拡張→腎血流量↑→GFP↑→Na排出↑→利尿
  • やや高濃度
β1受容体に作用→心拍出量↑・心収縮力↑(頻脈はない)・収縮期圧↑・拡張期圧不変
アドレナリン低用量投与と同じ?
  • 高濃度
α1受容体に作用→血管平滑筋収縮(→収縮期圧↑、拡張期圧↑???)
アドレナリン高用量投与と同じ?

ran]]

(PT.218)

  • 中脳に細胞体を持つものが多く、黒質から線条体に至る黒質線条体系と黒質や腹側被蓋野から報酬系の神経核、辺縁系、前頭葉に至る中脳皮質系がある。視床下部やその周辺にもドーパミン作動性線維の細胞体とその終末があり、隆起漏斗系、隆起下垂体系、不確帯視床下部系、脳室周囲系を形成する。黒質線条体系の変性はパーキンソン病をもたらす。ドーパミン誘導体には幻覚剤となるものがある。ドーパミンの分泌増大や脳のD2受容体の増加は精神分裂病(統合失調症)の発病に関与している可能性がある。モルヒネはドーパミンの分泌を促進する。コカインは輸送体によるドーパミンの取り込みを阻害し作用の持続時間を延長する。一部の覚醒剤中毒はドーパミン輸送体の抑制による。


ホルモンの調節

  • プロラクチンは視床下部でドパミンの産生を促進 ← プロラクチン抑制因子として作用
  • ドパミンは視床下部でGnRHの分泌を抑制 → 卵巣機能の抑制
  • ドパミンは下垂体前葉?でD受容体に作用してプロラクチンを抑制 ← 抗精神病薬(D2受容体をブロックする)を使うと高プロラクチン血症となる。

循環不全治療薬として

イノバン
  • 下記のような急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)
  • (1) 無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態   ←  低濃度で用いれば、腎血流を増加させ尿量の増加が期待できる → ドパミン#薬理学
  • (2) 脈拍数の増加した状態  ←  高濃度でなければ、頻脈を起こさず心拍出量を増やす。 → ドパミン#薬理学
  • (3) 他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/12/11 09:14:59」(JST)

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和文文献

  • 2種類のTD誤差を用いた脳における状態価値の計算モデル
  • 篠塚 正成,森田 昌彦
  • 情報処理学会研究報告. BIO, バイオ情報学 2012-BIO-29(5), 1-6, 2012-06-21
  • Schultz らにより,中脳ドーパミンニューロンが強化学習における TD 誤差に相当する活動を示すことが報告されて以来,大脳基底核は強化学習に大きく関与しているという見方が有力であるが,従来の状態価値の計算モデルにはいくつかの疑問点がある.本研究では,予測および実測という 2 種類の TD 誤差を用いることによって,不自然なバッファ回路などを必要としない状態価値の計算モデルを構成した.簡単な報酬 …
  • NAID 110009359890
  • アプリシア神経細胞における単量体G蛋白ADP-ribosylation factor (Arf) によるD_2型ドーパミン受容体刺激で発生するK^+電流応答の調整作用
  • 渡辺 修二,原田 美里,川崎 敏,藤田 玲子,木村 眞吾,渡辺 則之,佐々木 和彦
  • 岩手医学雑誌 64(1), 35-49, 2012-04-01
  • NAID 110009422778
  • ストレスにおけるプロスタグランジン系の役割と抗うつ薬創薬における意義 (特集 多様なライフステージにおける精神疾患発症に関わる環境因子とその創薬標的としての可能性)
  • 田中 昂平,古屋敷 智之
  • 日本薬理学雑誌 : くすりとからだ : ファーマコロジカ 139(4), 152-156, 2012-04
  • NAID 40019255389
  • 神経性食欲不振症のバイオマーカー(摂食障害の新たな展開,2011年,第52回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(横浜))
  • 河合 啓介,山下 さきの,久保 千春,瀧井 正人,須藤 信行
  • 心身医学 52(3), 201-208, 2012-03-01
  • 神経性食欲不振症(AN)は遺伝,環境など多因子が関与して発症,持続する.多くの生物学的指標の変化は飢餓による二次的変動であるが,それらの変動は食欲や高次中枢機能に影響する.本稿ではANの症状に関連する遺伝子やその他の定量可能な生物学的指標(バイオマーカー)について述べる.1)気分・不安などの精神症状:5-HT(セロトニン)活性の変動,5-HT受容体やBDNF(脳由来神経栄養因子)の遺伝子異常とAN …
  • NAID 110009418962

関連リンク

ドパミン, DA 2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)エチルアミン 3,4-ジヒドロキシフェネチルアミン 3-ヒドロキシチラミン. Intropin Revivan オキシチラミン. 識別情報. CAS登録番号 · 51- 61-6 · KEGG · D07870 · SMILES. NCCc1ccc(O)c(O)c1. 特性. 化学式, C8H11NO2 ...
通常ドパミン塩酸塩として1分間あたり1〜5μg/kgを点滴静脈投与し、患者の病態に応じ 20μg/kgまで増量することができる。 投与量は患者の血圧、脈拍数及び尿量により適宜 増減する。 本剤の注入量(滴/分、mL/時)は次表に示すとおりである。 塩酸ドパミン注 ...

関連画像

中脳皮質路のほうは、不安や 画像をクリックするとドパミンの作用図:症状の発現に関与する 塩酸ドパミン注キット200

添付文書

薬効分類名

  • 急性循環不全改善剤

販売名

ドパミン液600「トーワ」

組成

容量:

  • 200mL

有効成分:

  • ドパミン塩酸塩・・・・・600mg

添加物:

  • ブドウ糖・・・・・10g
    ピロ亜硫酸Na・・・・・60mg
    pH調整剤(塩酸、水酸化Na)

禁忌

褐色細胞腫

  • [カテコールアミンを過剰に産生する腫瘍であるため、症状が悪化するおそれがある。]

効能または効果

  • 急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)
  • 下記のような急性循環不全状態に使用する。
  • 無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態
  • 脈拍数の増加した状態
  • 他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態


通常、ドパミン塩酸塩として1分間あたり1?5μg/kgを点滴静脈投与し、患者の病態に応じ20μg/kgまで増量することができる。
投与量は、患者の血圧、脈拍数及び尿量により適宜増減する。

慎重投与

末梢血管障害のある患者(糖尿病、アルコール中毒、凍傷、動脈硬化症、レイノー症候群、バージャー病等)

  • [末梢血管収縮作用により症状が悪化するおそれがある。]

未治療の頻脈性不整脈又は心室細動の患者

  • [陽性変時作用により症状が悪化するおそれがある。]

擬糖尿病及び糖尿病の患者

  • [ブドウ糖含有製剤のため、血糖値が上昇するおそれがある。]

重大な副作用

  • (頻度不明)
  • 麻痺性イレウスがあらわれることがある。
  • (頻度不明)
  • 末梢血管の収縮により四肢冷感等の末梢の虚血が起こり、壊疽を生じることもあるので、四肢の色や温度を十分に観察し、変化があらわれた場合には投与を中止し、必要があればα-遮断剤を静脈内投与する。

有効成分に関する理化学的知見

  • 約248℃(分解)


★リンクテーブル★
先読みdopamine hydrochloride
国試過去問105E061」「105E066」「107E062」「102E043」「106E051」「097F045」「108A041」「096A018」「099C015」「104I061」「103H023」「105A049」「104I077」「098I028」「102A060」「100F020」「101D020」「099G018」「103F023」「102G055
リンク元統合失調症」「急性呼吸促迫症候群」「敗血症性ショック」「成長ホルモン」「カテコールアミン

dopamine hydrochloride」

  [★]

塩酸ドパミン塩酸ドーパミン

dopamine


105E061」

  [★]

  • 次の文を読み、60-62の問いに答えよ。
  • 38歳の女性。強い息苦しさのため搬入された。
  • 現病歴   3か月前から歩行時に両下肢の疲労感を自覚していたが、休息にて改善していた。2か月前から家事をする際に、両上肢の疲労感を感じ、特にフライパンを持つのに苦労するようになった。これらの症状は朝に比して夕方に強い傾向があった。1か月前からは両側の眼瞼下垂を自覚するようになった。1週前から風邪気味であったが、昨日から動くと息苦しいと訴えていた。今朝、息苦しさが強くなったため救急車を要請した。
  • 既往歴   25歳時に急性虫垂炎で手術。
  • 家族歴   特記すべきことはない。
  • 現症   意識レベルはJCS II-20。身長156cm.体重51kg。体温37.8℃。呼吸数32/分。脈拍104/分、整。血圧174/66mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)93%。両側の眼瞼下垂を認める。眼球運動はほぼ正常であるが、複視がある。四肢筋力は全体に軽度低下(4/5)している。腱反射は正常。感覚系に異常を認めない。
  • 検査所見   尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 463万、Hb 13.2g/dl、Ht 40%、白血球 9,800(分葉核好中球55%、好酸球6%、好塩基球1%、単球5%、リンパ球33%)、血小板28万。血液生化学所見:血糖 85mg/dl、HbA1c 5.2%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 4.5g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.4mg/dl、尿酸7.2mg/dl、総コレステロール 183mg/dl、トリグリセリド 120mg/dl、総ビリルビン 0.5mg/dl、直接ビリルビン0.3 mg/dl、AST 12IU/l、ALT 7IU/l、LD 183IU/l(基準176-353)、ALP288IU/l(基準115-359)、Na 141mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 102mEq/l。CRP 9.8mg/dl、動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.32、PaCO2 59Torr、PaO2 74Torr、HCO3- 29mEq/l。
  • 病態の把握に必要な試験に用いるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105E060]←[国試_105]→[105E062

105E066」

  [★]

  • 次の文を読み、66-68の問いに答えよ。
  • 73歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
  • 現病歴  1週間便が出ていない。2日前に腹痛を自覚したが我慢していた。昨日から尿が出ていない。今朝、家族に伴われて受診した。
  • 既往歴   60歳から高血圧症で内服治療中。昨年の人間ドックで便潜血反応陽性のため、精査が必要といわれたが、受診しなかった。
  • 現症   意識レベルはJCS I-1。身長160cm、体重60kg。体温38.5℃。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧72/42mmHg。表情は苦悶様で、腹部全体に痛みを訴えている。心音に異常を認めない。腹部は膨隆し、板状硬であり、反跳痛を認める。腸雑音を聴取しない。皮膚は暖かい。
  • 検査所見  血液所見:赤血球 350万、Hb 9.0g/dl、Ht27%、白血球 15,000(好中球83%、好酸球1%、好塩基球1%、単球2%、リンパ球13%)、血小板 5.2万。血液生化学所見:血糖90mg/dl、HbA1c5.0%(基準4.3-5.8)、総蛋白6.0g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素30mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、尿酸5.0mg/dL、Na 145mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 100mEq/l。免疫学所見: CRP 10.0mg/dl、CEA 20 ng/ml(基準5以下)。
  • 急性腹症と診断して、開腹手術が予定された。
  • 術前にまず行う治療として適切なのはどれか。2つ選べ。



[正答]


※国試ナビ4※ 105E065]←[国試_105]→[105E067

107E062」

  [★]

  • 次の文を読み、61~63の問いに答えよ。
  • 20歳の男性。目が開きにくいことを主訴に来院した。
  • 現病歴:山菜採りに行き、右前腕を虫に刺され痛みを感じたが、そのままにして昼食をとった。食後、約30分してから両眼瞼が開きにくくなり、息苦しさを自覚するようになったため、友人に連れられて来院した。
  • 既往歴:5歳で気管支喘息。
  • 生活歴:山菜採りが趣味で、虫に刺されることが多い。
  • 家族歴:特記すべきことはない。
  • 現症:意識レベルはJCSII-10。体温37.5℃。脈拍100/分、整。血圧80/50mmHg。呼吸数20/分。SpO2 85%(room air)。呼びかけると息苦しさを訴えせき込む。心音に異常を認めない。頸部と胸部とにwheezesを聴取する。頸静脈の怒張を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。体幹に膨疹を多数認める。顔面の写真(別冊No.9)を別に示す。
  • 治療薬として最も適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107E061]←[国試_107]→[107E063

102E043」

  [★]

  • 60歳の男性。意識障害のため搬入された。3日前から排尿困難と38.0℃の発熱とを生じ、全身倦怠感を訴えていたが今朝から家人の呼びかけに応答しなくなった。5年前に糖尿病を指摘されたが放置していた。1年前に尿の出にくさを自覚し、近医を受診したところ残尿が40mlであった。意識は混濁。身長160cm。体温39.2℃。脈拍112/分、整。血圧66/40mmHg。四肢は温かい。直腸診で前立腺は軟らかく触れる。尿所見:蛋白2+、糖3+、潜血2+、沈さに赤血球20~30/1視野、白血球100以上/1視野。血液所見:赤血球381万、Hb11.5g/dl、白血球13,600、血小板36万。血液生化学所見:血糖320mg/dl、尿素窒素36.0mg/dl、クレアチニン3.2mg/dl。CRP18.5mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.30、PaO2 80Torr、PaCO2 35Torr、HCO3- 18mEq/l。直ちに末梢静脈から輸液を開始した。
  • 次に行う対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 102E042]←[国試_102]→[102E044

106E051」

  [★]

67歳の男性。交通外傷で搬入された。車の運転中、電柱に衝突した。意識は清明。胸痛と呼吸困難とを訴えている。脈拍96/分、整。血圧146/76mmHg。呼吸数20/分。 SpO2 93%(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下)。頸静脈怒張を認めない。胸郭の奇異性運動を認める。胸骨部に圧痛と皮下出血とを認める。血液所見:赤血球384万、 Hb11.2g/dL、 Ht39%、白血球9,800、血小板23万。 CK57IU/L(基準30-140)。 CRP0.3mg/dL。動脈血ガス分析(自発呼吸、リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下) : pH7.21、 PaCO2 60Torr、 PaO2 80Torr、 HCO3- 23mEq/L。胸部エックス線写真と胸部単純CTとで気胸を認めない。胸部単純CT(別冊No. 8A)と胸郭3D-CT(別冊No. 8B)とを別に示す。

  • まず行うべき処置はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106E050]←[国試_106]→[106E052

097F045」

  [★]

  • 次の文を読み、45、46の問いに答えよ。
  • 55歳の男性。呼吸停止状態でマスクによる用手人工呼吸を受けながら救急車で搬入された。
  • 現病歴 : 会社で電話中に後頭部に激しい頭痛を訴えて倒れた。同僚がかけつけたときいぴきを伴う大きな呼吸をしていたが、救急車到着時には呼吸停止の状態であった。
  • 既往歴 : 高血圧を指摘されたが無治療であった。
  • 現症 : 意識は昏睡状態。体温37.0℃。自発呼吸はない。脈拍は微弱。血圧68/40mmHg。左前額部に擦過傷を認める。瞳孔径左右とも3mm、対光反射は左右とも消失。心雑音はない。腹部に異常所見は認めない。
  • 救急外来でまず行うべき処置で誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097F044]←[国試_097]→[097F046

108A041」

  [★]

  • 40歳の男性。乏尿呼吸困難とを主訴に救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。冷汗下腿浮腫とを認める。 III音と IV音とを聴取する。両側の胸部に coarse cracklesを聴取する。脈拍 108/分、整。血圧 72/50 mmHg。呼吸数 28/分。血液生化学所見:クレアチニン 1.8 mg/dl、Na 134 mEq/l、K 3.8 mEq/l、 Cl 100 mEq/l、脳性ナトリウム利尿ぺプチド〈BNP〉840 pg/ml(基準 18.4以下)。動脈血ガス分析 ( room air): pH 7.32、PaCO2 30 Torr、PaO2 62 Torr、HCO3 15 mEq/l。心エコー図 (傍胸骨左縁長軸像 )(別冊 No.15A、B)を別に示す。
  • まず投与すべき治療薬で適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108A040]←[国試_108]→[108A042

096A018」

  [★]

  • 38歳の女性。歩行中乗用車にはねられ救急車で来院した。意識は清明であったが顔面蒼白で低血圧と頻脈とを呈した。肺破裂による腹腔内出血があり、直ちに全身麻酔下に緊急手術が開始された。術中大量輸液と輸血とにより血圧は90/68mmHgに回復したが、気管内に多量のピンク色泡沫状の分泌物を生じた。頚静脈怒張を認め、胸部にギャロップとcoarse crackles(湿性ラ音)とを聴取する。脈拍112/分、整。血液所見:赤血球450万、Hb13.6g/dl、白血球5,800。動脈血ガス分析(人工呼吸、FiO2 0.6):pH7.36、PaO2 92Torr、PaCO2 42Torr、BE -1mEq/l。中心静脈圧17cmH2O。適切な治療薬はどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 096A017]←[国試_096]→[096A019

099C015」

  [★]

  • 60歳の女性。右大腿骨頚部骨折のため入院して手術を受けた。
  • 手術前は血圧122/78mmHg で、心電図と胸部エックス線写真とに異常はなかった。術後7日間臥床していたが、リハビリテーションのために歩行訓練を始めたところ、訓練の途中で、突然息苦しくなり、気分が悪くなってうずくまった。呼吸数36/分。脈拍128/分、整。血圧80/42mmHg。顔色は不良で発汗がある。胸部にII音の亢進を認めるがラ音は聴取しない。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):PaO2 48Torr、PaCO2 26Torr。マスクによる酸素吸入を行い、静脈路を確保した。まず投与するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099C014]←[国試_099]→[099C016

104I061」

  [★]

  • 35歳の女性。傾眠状態で搬入された。24歳時から1型糖尿病インスリン自己注射を行っている。5日前から感冒症状、食思不振および下痢のためインスリン注射を中止していた。意識レベルはJCS II-20。身長 158cm、体重 51kg。体温 36.9℃。脈拍 88/分、整。血圧 98/62mmHg。咽頭に発赤を認めるが、胸・腹部と神経学的所見とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血液所見: 赤血球 467万、Hb 14.5g/dl、Ht 44%、白血球 10,400。血液生化学所見: 血糖 562mg/dl、HbA1c 9.8 %。
  • まず静注するのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104I060]←[国試_104]→[104I062

103H023」

  [★]

  • 40歳の女性。意識障害のため搬入された。3年前、第2子出産時に大量の出血があった。
  • その後から無月経となり、2年前から恥毛が脱落してきた。1か月前から全身倦怠感を訴えていた。
  • 今朝、寝室から起きて来ないので、家族が見に行くと意識がもうろうとしていて呼びかけに反応がなかった。
  • 意識レベルはJCSII-30。体温35.5℃。脈拍56/分、整。血圧 100/54 mmHg。
  • 血液生化学所見:血糖61mg/dl 、Na 126mEq/dl,K 4.1mEq/l、Cl 92mEq/l。
  • 静脈路確保の後、静脈内投与すべきなのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103H022]←[国試_103]→[103H024

105A049」

  [★]

  • 45歳の女性。胸痛と呼吸困難とを主訴に来院した。農作業中に重いものを一気に持ち上げたところ左肩から背部にかけて痛みを自覚し、その後呼吸困難が出現した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温36.6℃。呼吸数27/分。脈拍116/分、整。血圧106/66 mmHg。心音は減弱している。左肺野で呼吸音は消失している。胸部エックス線写真(別冊No.17)を別に示す。
  • まず行うべき処置はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105A048]←[国試_105]→[105A050

104I077」

  [★]

  • 22歳の女性。未経妊。無月経と挙児希望とを主訴に来院した。クロミフェンでは排卵が起こらず、ゴナドトロピン療法を行った。両側卵巣が径15cmに腫大し、胸水と大量の腹水との貯留を認める。一日尿量は300ml。血液所見: 赤血球 500万、Hb 16.5g/dl、Ht 55%、白血球 19,000。血液生化学所見: LH 35.8mIU/ml(基準1.8-7.6)、FSH 10.5mIU/ml(基準5.2-14.4)。
  • 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 104I076]←[国試_104]→[104I078

098I028」

  [★]

  • 30歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。
  • 無排卵による不妊症のため12日前からゴナドトロピン療法を受け、基礎体温は4日前から高温相となっている。3日前から下腹部痛と腹部膨満とを認め、昨日から尿量が減っていることに気付いた。
  • 血液所見:赤血球550万、Hb17.0g/dl、Ht52%、白血球8,800、血小板42万。入院後直ちに輸液を開始した。左右卵巣の経膣超音波写真を以下に示す。
  • 次に投与する薬剤はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 098I027]←[国試_098]→[098I029

102A060」

  [★]

  • 生後3日の新生児。在胎25週、体重774gで出生した。Apgarスコア3点(1分)。出生後暗泣が弱く、直ちに挿管され、人工呼吸管理を受けている。体温37.8℃。心拍数180/分、整。チアノーゼは認めない。心尖拍動を認め、胸骨左緑第2肋間に2/6度の収縮期雑音を聴取する。胸部エックス線写真で心胸郭比は65%である。心エコー図を以下に示す。治療薬として適切なのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 102A059]←[国試_102]→[102B001

100F020」

  [★]

  • 72歳の女性。動悸を主訴に来院した。数年前から労作時の動悸を自覚していた。脳梗塞の既往がある。脈拍104/分、不整。血圧130/74mmHg。心尖部を最強点とする2/6度の全収縮期雑音を聴取する。心電図を以下に示す。治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 100F019]←[国試_100]→[100F021

101D020」

  [★]

  • 32歳の男性。意識消失のため搬入された。うどんを食べてすぐに運動をしたころ、全身にじんま疹が出現し、その後、意識を消失した。小麦アレルギーの既往がある。呼吸数24/分。脈拍120/分、整。血圧74/52mmHg。まず行うべき処置はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101D019]←[国試_101]→[101D021

099G018」

  [★]

  • 23歳の女性。30分前に突然出現した動悸のため来院した。意識清明。呼吸数20/分。血圧102/66mmHg。心雑音なく、肺野にラ音を認めない。来院時の心電図を以下に示す。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)


[正答]
※国試ナビ4※ 099G017]←[国試_099]→[099G019

103F023」

  [★]

  • 46歳の男性。近医で右肺尖部の異常陰影を指摘され来院した。胸部造影CTを撮影した直後に呼吸困難を訴え始めた。意識は清明。呼吸数36/分。脈拍140/分、整。血圧 78/44mmHg。全身の皮膚に発赤を認め、呼気時に喘鳴を聴取する。
  •  直ちに投与すべき薬剤はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103F022]←[国試_103]→[103F024

102G055」

  [★]

  • 65歳の男。頭痛と右片麻痺とのため搬入された。10年前に高血圧、5年前に心房細動を指摘されており、ワルファリン服用中である。頭部CTで左被殻出血と診断された。投与すべき薬剤はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102G054]←[国試_102]→[102G056

統合失調症」

  [★]

schizophrenia
精神分裂病分裂病
精神疾患向精神薬抗精神病薬

ICD-10

  • F20 Schizophrenia
  • F20.0 Paranoid schizophrenia
  • F20.1 Hebephrenic schizophrenia
  • F20.2 Catatonic schizophrenia
  • F20.3 Undifferentiated schizophrenia
  • F20.4 Post-schizophrenic depression
  • F20.5 Residual schizophrenia
  • F20.6 Simple schizophrenia
  • F20.8 Other schizophrenia
  • F20.9 Schizophrenia, unspecified

DSM-IV

概念

  • 統合失調症 schizophrenia (=精神分裂病 shizo(分裂) + phrenia(心)) 
  • 感情、思考、行動の統合がとれていない。

歴史

  • クレペリン Kraepelin,E.(1899):早発性痴呆として統合失調症を分離
  • ブロイラー Bleuler,E. (1911):schizophreniaの名称を与えた。ブロイラーの基本症状
  • シュナイダー Schneider,K.(1939):シュナイダーの一級症状

疫学

  • 100人に1人が罹患している。120人に1人とも(発病危険率0.8%)
  • 発症年齢:15-35歳に集中。10歳以下や40歳以降に発症することは少なく、55歳におこるのはまれ。
  • 性差:男性の方が発症年齢が少ない。

遺伝性

参考1
発症には遺伝要因と環境要因の関与が考えられる。
  • 一卵性双生児46%、二卵性双生児12%

リスクファクター

  • 冬の出産、妊娠時の合併症

病前性格

  • 非社交的、物静か、控えめ、生真面目、変人
  • 臆病、繊細、敏感、神経質、興奮しやすい、自然や書物に親しむ
  • 従順、善良、温和、無頓着、鈍感

病型

病因

  • 大脳辺縁系におけるドパミン作動性神経の過剰活動。セロトニンの関与も指摘されている。  ←  モノアミン(ドパミンノルアドレナリンセロトニン)が関与
  • ドーパミンD2受容体の異常興奮が原因
前頭葉、辺縁系、線条体、視床下部 → ドーパミンD2受容体遮断薬が治療薬 (抗精神病薬)
  • 慢性アンフェタミン中毒
  • 糖質病に類似?

統合失調症の特徴

  • 1.意識障害はおこらない
  • 2.知的障害は起こらない
  • 3. 特異的な症状がない
  • 4. 個々の精神機能はそれ自体は障害は起こらない

ブロイラーの4つのA

  • 患者は3つはあてはまる
①連合弛緩 Assosiationslockerung
②感動鈍麻 Affekverblodung
③両価性 Ambivalence
④自閉 Autisumus

 

統合失調症の陽性、陰性症状

陽性症状:本来あるべきでないことがあるもの:幻聴
陰性症状:本来あるべきものがないもの:感情の鈍麻
  • 陽性症状は急性期に生じ、陰性症状は後期に生じる
  • 意識障害はない(せん妄は出現しない)

症状

PSY.255-256
  • 意欲・感情:不安、緊張、興奮。昏迷カタレプシー
  • 自我:自我の能動性が障害され、自らの思考や行動が他人の意志によって影響されていると思いこむこと。
  • 知能:知的能力は低下しない。異常体験に支配されている場合や人格の崩壊が進行した例では、的確な判断能力が損なわれる。
  • 疎通性:異常体験に支配されていたり、強い興奮や昏迷を示す場合には疎通性は得られない。
  • 病識:統合失調患者は自らが異常な状態にあることを認識できない

診断基準

DSM-IVによる統合失調症の診断基準

A. 特徴的症状:以下のうち2つ以上が1ヶ月以上の存在
(1) 妄想
(2) 幻覚
(3) 解体した会話
(4) ひどく解体したまたは緊張病性の行動
(5) 陰性症状:感情平板化、思考貧困、意欲欠如
B. 社会的または職業的機能の低下
C. 期間:少なくとも6ヶ月間存在
D. 失調感覚障害(統合失調感情障害)と気分障害を除外
E. 物質や一般身体疾患の除外
F. 広汎性発達障害との関係:自閉性障害や
他の広汎性発達障害の既往歴がある場合、
顕著な幻覚や妄想が少なくとも1ヶ月存在すること

ICD-10による統合失調症の診断基準

一ヶ月以上ほとんどいつも明らかに存在すること
(a) 考想化声 thought echo、考想吹込 thought insertion、思考奪取 thought withdrawal、考想伝播 thought broadcasting いずれか1つ
(b) させられ体験 delusion of control、身体的被影響体験 delusion of influence、妄想知覚 delusional perception
(c) 注釈幻声、会話形式の幻聴 auditory hallucination
(d) 宗教的・政治的な身分や超人的な力や能力といった、文化的に不適切で実現不可能なことがらについての持続的な妄想(たとえば天候をコントロールできるとか、別世界の宇宙人と交信しているといったもの)。
(e) 持続的な幻覚が、感傷的内容を持たない浮動性あるいは部分的な妄想や支配観念に伴って継続的に(数週から数ヶ月)現れる。 いずれか2つ
(f) 思考の流れに途絶や挿入があり(思考途絶)、その結果まとまりのない話しかたをしたり(連合弛緩)、言語新作が見られたりする。
(g) 興奮、常同姿勢、蝋屈症、拒絶症、緘黙、昏迷などの緊張病性行動 catatonic behavior
(h) 著しい無気力、会話の貧困、情動的反応の鈍麻や不適切さのような、社会的引きこもりや、社会的能力の低下をもたらす陰性症状。
(i) 関心喪失、目的欠如、無為、自分のことだけに没頭する態度、社会的引きこもりなど、個人的行動の質的変化。

検査

治療

  • 薬物療法
  • 精神療法:支持的精神療法(安定した医師患者関係を樹立する)
  • 電気痙攣療法:陽性症状が顕著で薬物療法の効果が見られない場合に適応。陽性症状の有無にかかわらず自殺のおそれがあり、他の治療によって改善に見られない場合も適応。
  • 社会復帰のための治療:
  • 作業療法:自発性と対人接触が改善。
  • レクリエーション療法:
  • 認知行動療法:生活技能訓練(ここの患者に適した目標を設定して行動療法を行う。対人及び社会的技能を学習し、実際の生活に応用していく)

抗精神病薬一覧

参考

  • 1. 統合失調症 学習テキスト 病客様とご家族の皆様がともに学んでいただくために 医療法人梁風会高梁病院 心理教育委員会編集
[display]http://www.ryoufhu.com/hp/sctekisuto.pdf
  • 2. 【0738】一卵性双生児の統合失調症について
[display]http://kokoro.squares.net/psyqa0738.html





急性呼吸促迫症候群」

  [★]

distress
acute respiratory distress syndrome, ARDS
急性呼吸窮迫症候群成人呼吸促迫症候群 adult respiratory distress syndrome
肺水腫

概念

  • 様々な原因に続発する急性の肺損傷であり、その本態は血管内皮細胞が傷害されて生じた透過性肺水腫
  • 侵襲により肺の非特異的炎症と肺微小血管内皮の透過性が亢進した非心原性肺水腫
  • 心不全は除外する必要がある

病因

IMD.743
  • 直接肺障害
  • 胃内容物の誤嚥:22-36%
  • 肺挫傷:17-22%
  • 間接肺障害
  • 敗血症:35-45%
  • 頻回の輸血:5-36%
  • 多発性長管骨骨折:-%
ICU.364
  • 頭蓋内圧亢進、血液製剤・カテーテル関連敗血症・薬物、肺炎・肺挫傷、人工心肺、膵炎、bacterial translocation、エンドトキシン血症、尿路感染症からの敗血症、羊水塞栓、長管骨骨折

ARDSの原因と死亡率

ICU.364
  発生率(%) 死亡率(%)
敗血症 41 50
大量輸血 36 35
肺挫傷 22 12
胃内容誤嚥 22 21
多発骨折 11 9
薬物過量 9 4
全ての高リスク状態 26 19

疫学

病理

病理学的にはびまん性肺胞障害(DAD)である。
  • 肺胞隔壁の損傷 ← 炎症による
  • 血管内皮
  • 血管内皮細胞の障害による血管透過性の亢進


症状

診断

診断基準

  • 1. 急性発症,
  • 2. 胸部X線写真で両側浸潤影,
  • 3. PaO2/FIO2≦200  50%O2を吸入させてもPaO2 100 mmHgにしかならないというイメージか
  • 4. 左心不全の否定
上記を満たし、PaO2/FIO2≦300の軽症例は急性肺損傷 ALI acute lung injury

ARDSとALI

  経過 酸素化 単純胸部X線 肺動脈楔入圧
ALI 急性 PaO2/FIO2≦300mmHg 両側性の浸潤影 ≦18mmHg or 理学的に左房圧上昇を認めない
ARDS 急性 PaO2/FIO2≦200mmHg 両側性の浸潤影 ≦18mmHg or 理学的に左房圧上昇を認めない

鑑別診断

検査

治療

ICU.368- YN.I-121 参考3
  • 呼吸管理:気管挿管し人工呼吸管理とする。 ⇔ 急性肺障害ではNIPPVでよい(低いPEEPで良いから。ARDSの場合はは高いPEEPが要求されるのであろう)。
  • 低容量換気とする(機能している肺は減少しており、高用量換気では過膨張による末梢の肺胞を破壊しうる)。
  • 管理目標:予測体重を利用した6ml/kgの一回換気量を維持する。30cmH2O未満の呼気終末プラトー圧を維持する。重症呼吸性アシドーシスを避ける。
  • 高二酸化炭素許容:Paco2が60-70mmHgで動脈血pH 7.2-7.25ならば大多数の患者で安全。
  • PaO2=50-80 or SpO2=88-95%となるように管理。
  • PEEP:5-7cmH2Oを付与。
Oxygenation will be maintained in the target ranges using the following PEEP/FiO2 combinations:
FiO2 0.3 0.4 0.4 0.5 0.5 0.6 0.7 0.7 0.7 0.8 0.9 0.9 0.9 1 1
PEEP(cmH2O) 5 5 8 8 10 10 10 12 14 14 14 16 18 18 20-24
  • 循環管理:過剰輸液は肺水腫を増悪させるし、利尿剤による循環血液量減少は静脈圧低下から、(人工陽圧換気により)静脈還流量が減少し心拍出量の減少に繋がる。
  • 心拍出量の維持のために輸液を行うが、輸液投与の適応がなければ、ドブタミンを投与する。(△血管拡張薬(肺内シャントを増加させガス交換を悪化させる。×ドパミン(肺静脈を収縮させる))
  • 血液浄化療法:エンドトキシン吸着療法 + 血液透析:持続的血液濾過透析  敗血症性ショックに対して
  • 薬物治療:
  • 好中球エラスターゼ阻害薬
  • ステロイド:
  • (急性期?)ニューモシスチス肺炎、脂肪塞栓、敗血症性ショック。
  • (発症後7-14日後)線維増殖期であり、生存率を改善する。コラーゲン分解を促進して線維化を防ぐ。
  • 抗菌薬:感染症による場合

参考

  • 1. 胸部単純XP
[display]http://images.emedicinehealth.com/images/4453/4453-13253-51571-51631.jpg
[display]http://en.wikipedia.org/wiki/File%3AAARDS_X-ray_cropped.jpg
  • 2. What Is ARDS? - NHLBI, NIH
http://www.nhlbi.nih.gov/health/health-topics/topics/ards/
  • 3. "Clinical Centers for the Clinical Network for the Treatment of the Adult Respiratory Distress Syndrome (ARDS)"
http://www.nhlbi.nih.gov/funding/inits/archive/HR-01-01.htm



敗血症性ショック」

  [★]

septic shock
敗血症ショック感染性ショック細菌性ショックエキソトキシンショック(厳密には定義が違う?)
ショック敗血症

概念

  • 微生物の感染によって起こる。グラム陰性菌(endotoxic shock)で起こるが、グラム陽性菌・真菌でも起こりうる。(BPT.102)
  • 必ずしも全身性の菌血症は必須ではない。局所の生物の血管外感染にたいする宿主の炎症反応で十分おこりうる。(BPT.102)
  • 敗血症ショックの70%がグラム陰性菌由来のエンドトキシンによる(endotoxic shock)

特徴

  • warm shock:LPSによるショックでは末梢血管の血管透過性が亢進し、末梢血管抵抗が低下するが、体液が組織に移行して体が温かく感じられる。
  • 血管末梢抵抗の低下により、代償的に高心拍出量状態となるり、ついには低心拍出量状態、多臓器不全となる。末期では体温は下がる。

病態生理 BPT.103

  • 1. LPSが血中に放出される
  • 2. 循環血液中のLPS-binding proteinと結合する
  • 3. 2.の複合体は単球、マクロファージ、好中球上に発現しているCD14に結合する
  • 4. CD14と共役しているTLR-4が細胞内にシグナルを伝達する。
  • 5. TLR-4からのシグナルにより、IL-1, TNF等のサイトカインを放出
  • 6. IL-1, TNFは血管内皮細胞に作用して抗凝固因子(TFPIthrombomodulin)の産生を低下させる。 ← この作用は血管内皮上のTLR-4-CD14にLPSが結合することで増強される。

低用量のLPS

  • 1. 単球、マクロファージ、好中球を活性化。補体系の直接の活性化。
  • 2. LPSに反応してTNFを産生した単球性の食細胞はこんどはIL-1を産生する
  • 3. 血管内皮はTNFとIL-1に反応してIL-6, IL-8を産生し、接着分子を発現する。

高用量のLPS

  • 1. サイトカインにより産生されたエフェクター(NO、血小板活性化因子(PAF))が増加
  • 2. 多量のTNFとIL-1によって発熱、急性相反応物(APR)の産生、好中球の増多
  • 3. 血管内皮細胞は前凝固状態になる

高用量のLPSによってもたらされる帰結

  • (1) 全身性の血管拡張(低血圧)
  • (2) 心筋収縮力の減弱
  • (3) びまん性の血管内皮障害と活性化、これにより白血球の血管内皮の接着が促進され、肺における肺胞のびまん性血管内皮損傷がおこる。
  • (4) 凝固系の亢進がDICを引き起こす。

症状

  • warm shock: 初期は発熱を伴う。発汗、呼吸促迫、頚静脈平坦、脈圧増大(高心拍出量状態を反映。低血圧の代償)、頻脈(発熱による)、心拍数増加、末梢血管抵抗低下、意識低下、尿量減少。
  • cold shock: 末期には体温は低下する。
  • 呼吸性アルカローシス:乳酸蓄積とサイトカイン増加で頻呼吸となるため(CBT QB vol2 p.554)

新生児

  • 低体温、無呼吸発作、出血斑

治療・管理

対症療法

初期におけるショックに対する治療 → 輸液負荷、昇圧薬、
  • 輸液負荷
Dellinger RP, Levy MM, Carlet JM, et al: Surviving Sepsis Campaign: international guidelines for management of severe sepsis and septic shock: 2008. Crit Care Med 2008; 36:296-327.
  • Early goal-directed therapy(Grade 1B)
  • 敗血症ショックにおける指標を定めた初期輸液療法
  • 敗血症ショックの治療開始後6時間の輸液療法はクリスタロイドであれば1-2l/hrとし、5%アルブミン液であれば0.6-1l/hrとする。
  • 以下の4項目を達成目標とする
  • 昇圧薬
輸液負荷により低血圧が持続する場合に適応となる(ICU.646)
  • ドパミンは腹腔内臓器の血流を低下させ組織アシドーシスを促進する可能性があるが、ノルアドレナリンにはこれはない。
  • ドパミン、ノルアドレナリンが不応の場合

根治療法

  • 感染巣の同定、起炎菌の同定(血液培養の感度は30-40%程度)と薬物感受性の検索

ステロイド治療

昇圧薬を必要とする全ての敗血症性ショック患者にステロイドが推奨されている (ICU.646)



成長ホルモン」

  [★]

growth hormone (Z), GH
同?
ソマトトロピン somatotropinソマトトロピックホルモン somatotropic hormone STH
成長ホルモン
ホルモン下垂体成長ホルモン組換え型成長ホルモン

基準値

  • 血清:M:0.4±0.1 ng/ml, F:3.2±0.4 ng/ml  → 性差(エストロゲンが分泌促進作用を持つため?生物学的意義は?)

分類

性状

  • ペプチド

産生組織

  • 好酸性細胞

標的組織

作用

SP.883
  • 1.IGF分泌促進
  • 2. 成長促進作用
  • 成長を促進:各組織における細胞分裂による増殖(細胞分裂、DNA,RNA,蛋白合成)と細胞の分化
  • 3. 中間代謝に対する作用
  • 3-1. タンパク同化作用
  • GH存在下でアミノ酸が組織に取り込まれ蛋白合成のために用いられる。内臓臓器、骨格筋、皮膚、および結合組織などほとんど全ての組織がGHに反応して肥大。
  • 3-2. 糖代謝
  • (抗インスリン作用->血糖上昇)筋肉、脂肪へのグルコース取り込みを減少させ、肝臓からのグルコース放出を増加させる。膵臓に作用しインスリン分泌を促進する。 ← GHは何がしたいの?
  • 3-3. 脂質代謝
  • (中性脂肪分解作用->血中遊離脂肪酸増加)中性脂肪を分解し、末梢血でFFAを増加させ、グルコースの代わりにエネルギー源として利用される。(おそらくFFA増加により)ケトン体が増加する。
  • 3-4. 電解質代謝
  • (骨形成に向かう反応。リン酸濃度上昇、カルシウム濃度上昇)近位尿細管でのリン酸の再吸収促進、腸からのカルシウム促進。Na,K,Cl濃度増加、細胞外液増加

分泌の調整

分泌刺激 分泌促進 分泌抑制
神経刺激 睡眠(StageIII&IV) REM睡眠
ストレス 愛情剥脱
α受容体刺激薬 α受容体拮抗薬
β受容体拮抗薬 β受容体刺激薬
ドパミン受容体作動薬  
アセチルコリン受容体作動薬 アセチルコリン受容体拮抗薬
代謝刺激 低血糖 高血糖
絶食、神経性食思不振症  
脂肪酸の低下 脂肪酸の増加
アミノ酸  
コントロール不良糖尿病 肥満
尿毒症  
肝硬変  
ホルモン GHRH  
IGF-I低値 IGF-I高値
エストロゲン 甲状腺機能低下症
グルカゴン グルココルチコイド高値
ADH(AVP)  

分子機構

臨床関連

  • 成長の遅れ:成長ホルモン分泌が低下している場合、3歳頃から身長の伸びが遅れる。

国試





カテコールアミン」

  [★]

catecholamine catecholamines CA
カテコラミン
副腎髄質ホルモン
  • カテコールでかつアミンを持つ構造

Wikipedia

生合成

チロシン tyrosine
 (フェニル基の3位にOHを導入) :律速酵素
 -チロシン 3-モノオキシゲナーゼ tyrosine 3-monooxygenase, チロシン水酸化酵素 tyrosine hydroxylase
 ←{H4biopterin}
 →{H2biopterin}
L-ドーパ L-dopa
 (アミノ酸から脱炭酸)
 -芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ dopa decarboxylase + {ピリドキサル5-リン酸(VB6)}
 →CO2
ドパミン dopamine
 (β位の炭素にOHを導入)
 -ドーパミン β-モノオキシゲナーゼ dopamine β-monoxygenase, dopamine β-odidase
 ←O2 + ビタミンC(アスコルビン酸)
 →H2O + デヒドロアスコルビン酸
ノルアドレナリン norepinephrine
 (アミノ基にメチル基を転移)
 -フェニルエタノールアミン N-メチルトランスフェラーゼ phenylethanolamine N-methyl transferase
 ←S-アデノシルメチオニン S-adenosylmethionineS-アデノシルホモシステイン S-adenosylhemocysteine
アドレナリン epinephrine

分解

分解産物

ドパミン
dopamine
---→ ジヒドロキシフェニル酢酸
3,4-dihydroxyphenylacetic acid
DOPAC
---→ ホモバニリン酸
homovanillic acid
HVA

MAO
COMT
     


       
ノルエピネフリン
norepinephrine
---→ バニリルマンデリン酸
vanillylmandelic acid
VMA
       ・
メトキシヒドロキシフェニルグリコール
methoxyhydroxyphenylglycol
MHPG
   


MAO
COMT
   
エピネフリン
epinephrine
---→    
  MAO
COMT
   

薬理作用

昇圧作用

  • (ドパミンドブタミン)アシドーシス存在下で効力低下







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