- 英
- technical
WordNet
- resulting from or dependent on market factors rather than fundamental economic considerations; "analysts content that the stock market is due for a technical rally"; "the fall is only a technical correction"
- a pickup truck with a gun mounted on it
- of or relating to or requiring special knowledge to be understood; "technical terminology"; "a technical report"; "technical language" (同)expert
- of or relating to technique or proficiency in a practical skill; "his technical innovation was his brushwork"; "the technical dazzle of her dancing" (同)proficient
- of or relating to a practical subject that is organized according to scientific principles; "technical college"; "technological development" (同)technological
- characterizing or showing skill in or specialized knowledge of applied arts and sciences; "a technical problem"; "highly technical matters hardly suitable for the general public"; "a technical report"; "producing the A-bomb was a challenge to the technical people of this country"; "technical training"; "technical language"
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- 『専門の』,専門的な / 『工業の』,工芸の / 技術の,技術上の
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/12/04 03:14:42」(JST)
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この項目では、戦闘車両について説明しています。金融用語のテクニカルについては「テクニカル分析」をご覧ください。 |
ソマリアでのテクニカル
車体後部にZPU-1、助手席前にSG-43を装備している
テクニカル(Technical)は、民生用ピックアップトラックなどの車体ないし荷台に銃砲を据え付け、車上戦闘を可能にした即製戦闘車両(英語版)のことを指す。一般に装甲を施さない。
この種の武装車両を「テクニカル」と呼ぶ語源は、ソマリアを発祥とする。民間の警護要員を連れていくことを拒否された非政府組織が、人員保護のため「技術支援助成金(technical assistance grants)」を使ってその地域の民兵をガードマンとして雇った。転じて、それが武装した人々を乗せる車両の呼び名となった[1]。テクニカル、またはバトルワゴン(battlewagons)[2]、ガンワゴン(gunwagons)[3]、ガンシップ(gunships)[4]などの名称で知られる。
目次
- 1 概要
- 2 構造
- 3 使用例
- 4 登場作品
- 5 脚注・出典
- 6 参考文献
- 7 関連項目
- 8 外部リンク
概要
BM-21用122 mm ロケット弾9連装発射器を搭載したテクニカル
イスラエルの軍事博物館に展示されている車両(レバノンで鹵獲されたものと推定)
メキシコ軍が麻薬取締のために設置したランダム・チェックポイント(英語版)で警戒に当たるテクニカル
荷台には兵員の転落防止用バーが設置され、バーを介してMk19 自動擲弾銃を装備している
民間の軽車両(特にピックアップトラック)の荷台に、重機関銃や無反動砲などの重火器を搭載した火力支援車両。ガントラックなどと同様、急造兵器の類であり、途上国の軍隊や武装集団が運用している。正規の軍用車両に比べて運用制限が大きく、正規戦には向いていない。しかし、貧しい紛争地域では貴重な火力支援車両であり、民兵同士の紛争では趨勢を決める存在になることすらある。
一般に装甲は無く、乗員は攻撃に脆弱である。そのため、攻撃目標となる敵の軽歩兵の持つ(携帯)火器よりも有効射程で優越する重火器を搭載し、長距離から一方的に射撃するような使い方をする。
先進国でも、治安維持やパトロールを任務とする部隊でテクニカルを使用する事があるが、そのような任務には生存性が高いMRAPのような装甲車が用意されるため、補助的な使用にとどまっている。
小型のものは、信頼性の高い日本製ピックアップトラックが人気があり、大型のものはアメリカ製がよく使われる。紛争地帯では一般に整備体制が貧弱なため、信頼性や部品の入手性が重視される傾向がある。一般に民生品として販売されているものの、中古車などを入手して現地改造の上、使用されるが、中国の自動車メーカーの中には初めからテクニカル用途向けに販売しているメーカーがあり、一定のシェアを確保しつつある。
構造
ピックアップトラックのような小型自動車の荷台に銃架を固定して、機関銃やロケット砲、迫撃砲、無反動砲、対空機関砲を載せている。
ハンヴィーやVBL装甲車、軽装甲機動車のような軍用の装輪装甲車とは異なり、民間車を流用しているため、防護機能は備わっていない。荷台で火器を操作する民兵・非正規兵の体は露出している事が多く、それは操縦士もほぼ同様であり、走行系であるエンジンや燃料タンク、タイヤなども被弾や爆発に耐える装甲化が施されていない。また、非装甲車両に武装を装備した車両であっても、それがジープやUAZ-469などのように元々軍用として設計された車両の場合はテクニカルとは呼ばれない。
使用例
イラク治安部隊が使用するPK機関銃を搭載したトヨタ製ピックアップのテクニカル
2011年リビア争乱にて、反カダフィ勢力が使用するテクニカル
S-5空対地ロケット弾ポッドを荷台に装備している
民間ピックアップトラックにZPU-2を搭載したテクニカル
機関銃を搭載した車両は、東ヨーロッパで初めて使用された。第二次世界大戦では、イギリスの部隊「Long Range Desert Group」が、エジプトの砂漠とチャドでの戦闘の際に使用した。
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- サハラ人民解放軍(ポリサリオ戦線)が、モーリタニア(1975年-1979年)とモロッコ(1975年-)との戦闘で使用。独立支持をしていたアルジェリアは、ランドローバーのテクニカルをゲリラに提供した。
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- 1987年の内戦は、『タイム』が「Toyota War(トヨタ戦争)」の通称で呼んだ。この内戦で、チャド政府軍はトヨタ製のピックアップトラックに機関砲や対戦車ミサイルを搭載して運用し、反政府軍を支援していたリビア軍のT-54やT-55、T-62を撃破するなど大きな戦果を挙げた。反政府側も、トヨタ・ハイラックスを兵員輸送車代わりに使用していた。敵を撃破し華麗に走り去っていくピックアップトラックの後姿(テールゲート、あおり)に記された「TOYOTA」のロゴが、見る者の記憶に残り、「トヨタ戦争」と命名されるきっかけとなった[5]。
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- 1990年初めに発生したソマリア戦争、2006年から続いているソマリア内戦で利用。
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- アフガニスタン紛争の際、ターリバーンとアメリカ陸軍特殊作戦コマンドが使用。
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- イラク軍が、2003年に発生したイラク戦争で使用し、戦争終結後、イラク治安部隊と民間軍事会社が使用している。
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- ダルフール紛争でジャンジャウィード、スーダン解放軍が使用。
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- 1970年代に発生したレバノン内戦時代から現代に至るまで、様々な勢力が使用。
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- 2011年に発生した内戦で多数使用。ピックアップトラックに機関銃や対空機関砲、ロケット砲、航空機搭載兵装のロケット弾ポッド、無反動砲や対空ミサイル、対戦車ミサイルなどの各種兵器を搭載した車両が確認されている。ZPU-4/2/1 14.5 mm機関銃もしくはZU-23-2 23 mm連装機関砲を搭載した車両は、対空用途よりも対地攻撃用途に多用されている様子が現地からの映像で多数確認された。さらには、荷台に土台となる枠を組んでBMP-1の砲塔を搭載しているという車両も確認されている。トヨタ製のピックアップトラックが多数目撃されている。
登場作品
映画
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- 『ザ・シューター/極大射程』
- 冒頭のエリトリアでの戦闘で、敵兵が機関銃を搭載したものを使用。なお、主人公のボブ・リー・スワガーが劇中初めて狙撃したのはテクニカルの機銃手であり、2番目は同車の運転手である。
- 『ターミネーター』
- 未来におけるスカイネット率いる機械軍とジョン・コナー率いる人類抵抗軍との戦闘シーンにてフェイズドプラズマ機関銃の車載型を装備したものが1両出てくる。
- 『ターミネーター2』
- 未来におけるスカイネット率いる機械軍とジョン・コナー率いる人類抵抗軍との戦闘シーンにて登場。先述のものと、車載ロケット砲を装備したものがそれぞれ複数登場する。
- 『ブラックホーク・ダウン』
- ソマリア内戦におけるモガディシュの戦闘が舞台であり、アイディード将軍派の民兵が使用。劇中ではこの内1両(SPG-9無反動砲搭載型)がアメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースに奪われ、民兵への攻撃に使われる。
- 『ブラッド・ダイヤモンド』
- シエラレオネ内戦にて、革命統一戦線が首都フリータウン攻略戦などで使用。
漫画
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- 『BLACK LAGOON』
- ロシアン・マフィア「ホテル・モスクワ」とコロンビアマフィアが使用。
- 『Cat Shit One』
- 外伝の「Rat Shit Five」でPMCが使用。
- 『ヨルムンガンド』
- PMC「エクスカリバー」の車両として、RPD軽機関銃搭載型とM2重機関銃搭載型が登場する。
- また、コーカサス共和国の護送部隊が、DShK38重機関銃を搭載したものを使用する。
ゲーム
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- 『ArmA: Armed Assault』
- 拡張パック「ArmA: Queen's Gambit」を導入すると、DShKM重機関銃またはPK機関銃を装備した、日産・ダットサントラックとトヨタ・ハイラックスがベースのテクニカル、計8種類が使用可能になる。
- 『ARMA 2』
- 前作の『ArmA: Armed Assault』に準じた内容で、最初から使用可能。民兵組織の主力兵器として多様な種類が用意されている。
- 『Double Clutch』
- 敵が使用。
- 『Far Cry 2』
- 敵の民兵が偵察に使用。プレイヤーも運転可能。機関銃の他にグレネードランチャーを搭載している車両もある。
- 『Just Cause』
- 反政府ゲリラが使用している。色は緑。フォード・F100をベースにしている。
- 『Just Cause 2』
- 上記と同じ。
- 『Total Overdose』
- 麻薬カルテル、メキシコ軍が使用。主人公も使用可能で、ミッションでも使うことになる。
- 『エースコンバット アサルト・ホライゾン』
- SRNがDShKM重機関銃を搭載して使用。
- 『グランド・セフト・オートV』
- 2015年3月の「強盗アップデート」で追加された。トヨタ・ハイラックスをベースにしており、DShKM重機関銃を搭載している。オンラインのみ使用可能。
- 『コール オブ デューティシリーズ』
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- 『CoD4』
- M2重機関銃を搭載したものをロシア超国家主義派が使用。プレイヤーは使用できないが、DS版では主人公も使用できる。
- 『CoD:MW2』
- M2重機関銃を搭載したものを民兵が使用。『CoD4』とは異なり、プレイヤーも使用可能。
- 『CoD:MW3』
- M2重機関銃を搭載したものが登場し、一部ミッションで主人公が使用することになる。
- 『CoD:BO2』
- M2重機関銃を搭載したものをムジャーヒディーン・PMCが使用。プレイヤー使用可能。
- 『CoD:BO3』
- 重機関銃やグレネードランチャーを搭載したものを54イモータルが使用する。
- 『CoD:AW』
- KVAが使用する。
- 『コマンド&コンカー ジェネラルズ』
- GLAが使用。
- 『ターミネーター・サルベーション』
- 序盤にジョン・コナーらが搭乗。M2重機関銃を搭載する。ただし、これらのテクニカルは鉄板などで準装甲車レベルの防弾対策が施されている。後に1両がT-600に強奪される。
- 『大戦略シリーズ』
- 現代大戦略シリーズにて「武装ピックアップ」「火力支援ピックアップ」の名称で登場。
- 『バトルフィールドシリーズ』
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- 『BF2』
- 拡張パック「スペシャルフォース」に登場。一部マップで荷台にM2重機関銃、助手席にRPK軽機関銃を搭載したものを使用可能。
- 『BF2MC』
- 『BF3』
- キャンペーンにのみKord重機関銃を搭載して登場し、PLRが使用する。
- 『マーセナリーズ』
- ロシアン・マフィアが使用。
- 『マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス』
- ユニバーサル石油と海賊が所有。
- 『メダル・オブ・オナー』
- ターリバーンとアメリカ軍が使用。プレイヤーも一部ミッションで利用可能。
- 『メタルサーガ ニューフロンティア』
- 特殊クエストでプレイヤーに配布される。戦車に比べ移動速度で勝る反面、初期武装は貧弱だが戦車より道具枠が多く、しかも、改造で砲塔を搭載する事ができるので特殊砲弾を使用した賞金首戦では並の戦車以上の戦力になる。
脚注・出典
- ^ “Guerrilla Trucks: Why rebels and insurgent groups the world over love the Toyota Hilux pickup as much as their AK-47s”. Newsweek. (2010年10月14日). http://www.newsweek.com/2010/10/14/why-rebel-groups-love-the-toyota-hilux.html 2010年10月25日閲覧。
- ^ Somali Warlords Moving Gunwagons from Mogadishu Somalia News Update
- ^ Somalia transitional government soldiers keep watch from a battlewagon over the parliament at Baidoa in November 2006. AFP Photo
- ^ Making a killing The Times
- ^ 学研の雑誌『UTAN』では、この件に関して、日本の企業が軍用に転用されることがわかりきっている車両を紛争地帯へ輸出することを批判する記事が掲載されたが、まったく反響はなかった
参考文献
- 1975-2005 30 Years of military vehicles in Lebanon, by Samar Kassis, 2006, ISBN 9953-0-0705-5,
- Military vehicles in Lebanon 1975-1981, by Samar Kassis, TREBIA Publishing, ISBN 978-9953-0-2372-4,
関連項目
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- 不正規戦争
- 非対称戦争
- ゲリラ
- 内戦
- 軍用車両
- CUCV - アメリカ軍が、民生品のピックアップトラックを軍用車両として制式採用している車種の総称。
- ガントラック - 軍の輸送用トラックに装甲と軽武装を施した車両。正規軍の補給部隊が自前の輸送用トラックを現地改修して製造する。
- タチャンカ - 馬車に機関銃を装備した即製戦闘車両。主にロシア内戦で運用された。
- サンドイッチ装甲車 - 軍用の輸送トラックに中空装甲板を装着し機関銃などを搭載した即製装甲戦闘車両で、イスラエル国防軍が第一次中東戦争で使用した。
- ベスパ 150 TAP - フランスの空挺部隊で使用された、スクーター(ベスパ)にM20 75mm無反動砲を搭載した即製戦闘車両。
外部リンク
- Somali Technicals and AFV Photos
Japanese Journal
- ビジネスレポート 技術教育の向上図るタイ テクニカルカレッジで7年間学ぶ人に「学士号」 大学生の日系タイ工場での1年間のインターンシップを希望
- 欧州発 風力発電最新テクニカルレポート(第2回)風力発電装置のギヤボックスにおける軸受の早期損傷とホワイトエッチングクラック(WEC)(下)
- Stadler Kenred,Stubenrauch Armo,吉武 立雄 [訳]
- 機械設計 58(7), 111-118, 2014-07
- NAID 40020120548
- 下げがきつかった15銘柄 テクニカル診断 (特集 「IPO&新興市場」を勝ち抜け!) -- (本物の勝ち組を探し出せ 新興市場は本当に儲かるか)
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