ツツガムシ病

出典: meddic

scrub typhustsutsugamushi fevertrombiculiasistrombiculosis, tsutsugamushi disease
恙虫病草原熱、(国試)つつが虫病ツツガ虫病
ツツガムシ節足動物
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概念

疫学

  • 世界ではアジアを中心として広く分布
  • 北海道を除く全国で発生。毎年300-400例報告。
  • 季節性
  • 北陸、東北地方:春、秋
  • 本州の関東以西、四国、九州:秋~冬

病原体

感染経路

潜伏期

  • 7-10日が多い。(6-19日までありうる)

症状

  • 頭痛、発熱(弛張熱)、悪寒、戦慄
  • 皮疹:麻疹、薬疹様の淡い不整形の紅斑が全身に広がる。手掌部紅斑はない
  • リンパ節腫脹
  • 所属リンパ節腫脹:ほぼ全例でみられる
  • 全身リンパ節腫脹:半数例でみられる。
  • (重症例)肺炎様症状、脳炎、播種性血管内凝固などをきたす。

三大徴候

  • 高熱
  • 発疹
  • 刺し口

刺咬部位

刺咬部位の写真
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検査

  • 血小板低下
  • 白血球:減少(好酸球が消失)
  • AST、ALT:上昇
  • LDH:上昇
  • 尿検査:血尿、蛋白尿
  • 免疫血清学的検査:抗ツツガムシ病リケッチア抗体の検出
  • PCR法:末梢血よりリケッチアDNAの証明

鑑別疾患

  • 日本紅斑熱:手掌部紅斑はツツガムシ病では見られないが、日本紅斑熱ではみられる。キノロン系薬は日本紅斑熱では有効であるが、ツツガムシ病では無効である。
  • ウイルス性熱疾患(麻疹、風疹など)、薬疹

治療

  • テトラサイクリン系薬
  • ×ペニシリン系、セフェム系、アミドグリコシド系、キノロン系は無効。

参考

  • 1. ツツガムシ病 - FORTH|厚生労働省検疫所
[display]http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/page_i/i04-12.html
  • 2. ツツガムシ病 - 国立感染症研究所 感染症情報センター IDSC Infectious Disease Surveillance Center
[display]http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_13/k02_13.html

国試



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/16 11:20:03」(JST)

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和文文献

  • ヘドロ除去で大発生しそうな「ツツガムシ病」とは何か (3.11から1カ月 「大震災」曙光の荒野--未だ人災の余震は止まず)
  • 河川環境の復元と感染症 : ツツガムシ病や住血吸虫症は再燃(再流行)するか
  • 中村 磐男,大江 敏江
  • 聖学院大学論叢 23(1), 103-120, 2010-10-20
  • Diseases such as tsutsugamushi disease and schistosomiasis infected rivers and river areas of Japan in the past. Schistosomiasis was eradicated in Japan by 1980, mainly through river improvement and t …
  • NAID 110007721902
  • 肺病変を呈したツツガムシ病の1例
  • 滝澤 秀典,山口 文平,長谷 衣佐乃,田坂 登司博,石井 芳樹
  • 日本呼吸器学会雑誌 = The journal of the Japanese Respiratory Society 48(9), 706-710, 2010-09-10
  • NAID 10027677671

関連リンク

ツツガムシ病(つつがむし・びょう)は、ツツガムシリケッチア(orientia tsutsugamushi)の 感染によって引き起こされる、人獣共通感染症のひとつであり、野ネズミなどに寄生する ダニの一群であるツツガムシが媒介する。「新型」と「古典型」のふたつの型の ...
ツツガムシ病はOrientia tsutsugamushi を起因菌とするリケッチア症であり、ダニの 一種ツツガムシによって媒介される。患者は、汚染地域の草むらなどで、有毒ダニの 幼虫に吸着され感染する。発生はダニの幼虫の活動時期と密接に関係するため、季節 により ...

関連画像

つつが虫病、日本紅斑熱の発生 診断: ツツガムシ病写真2. ダニの刺し口id:trendkeyword55:20130604103022j:plainP4140093ツツガムシ病ツツガムシ病 の 刺し 口


★リンクテーブル★
国試過去問105D047」「096G024」「076B038
リンク元特殊な細菌」「発熱」「リンパ節腫脹」「節足動物」「全身リンパ節腫脹
拡張検索ツツガムシ病リケッチア
関連記事ツツガムシ」「」「ガム

105D047」

  [★]

  • 40歳の男性。小学校教諭。 5日間続く発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。2週前に林間学校から帰ってきた。林間学校では野外活動を引率した。帰宅して9日後から発熱と倦怠感とを訴え、自宅近くの診療所でセフェム系抗菌薬の投与を受けていたが、症状が改善しないため紹介されて受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍92/分、整。呼吸数24/分。血圧122/76mmHg。右前腕に皮疹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を4cm触知する。脾を触知しない。血液所見:赤血球396万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、網赤血球1.2%、白血球7,800(桿状核好中球12%、分葉核好中球51%、好酸球2%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球28%)、血小板8.1万。血液生化学所見:尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 364IU/l、ALT 451IU/l、LD 736IU/l(基準176-353)。CRP 8.3mg/dl。皮疹の写真(別冊No.19)を別に示す。
  • 病原体として考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105D046]←[国試_105]→[105D048

096G024」

  [★]

  • 我が国の最近の下記の感染症患者報告数で最も多いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096G023]←[国試_096]→[096G025

076B038」

  [★]

  • 正しいのはどれか?

特殊な細菌」

  [★]

細菌

マイコプラズマリケッチアクラミジア

寄生性 大きさ グラム染色性 細胞壁 LPS ペプチド
グリカン
封入体 免疫原性 感染経路 無効抗菌薬
マイコプラズマ科   直径0.3μm   なし なし なし なし   飛沫感染 βラクタム薬
リケッチア科 偏性細胞寄生性 (0.3-0.5)x(0.8-2.0)μm 陰性 あり あり あり なし   媒介動物 βラクタム薬
クラミジア科 偏性細胞寄生性   陰性 あり あり なし あり なし 飛沫感染/接触感染/性行為 βラクタム薬、アミノ配糖体系

マイコプラズマリケッチアクラミジアと疾患

病原体名 疾患名 潜伏期 感染経路 診断 症状 治療
マイコプラズマ科 マイコプラズマ属 Mycoplasma pneumoniae 肺炎マイコプラズマ マイコプラズマ肺炎   飛沫感染     マクロライド系・テトラサイクリン系
リケッチア科 オリエンチア属 Orientia tsutsugamushi   ツツガムシ病 4-18日 ツツガムシ Weil-Felix反応/蛍光抗体法/免疫ペルオキシダーゼ法/ペア血清   テトラサイクリン系
ニューロキノロン系
リケッチア科 リケッチア属 Rickettsia japonica   日本紅斑熱 2-8日 マダニ Weil-Felix反応  
リケッチア科 エールリキア属 Ehrlichia sennetsu   腺熱 10-17日 不明    
リケッチア科 コクシエラ属 Coxiella burnetii   Q熱 14-26日 経気道的、経口的、経皮的。人獣共通感染症     テトラサイクリン系・ニューキノロン系・リファンピシン併用
リケッチア科 バルトネラ属 Bartonella henselae   Bartonella henselae感染症
(ネコひっかき病/細菌性血管腫症)
        マクロライド系・テトラサイクリン系
クラミジア科 クラミジア属 Chlamydia psittaci オウム病クラミジア   7-10日       テトラサイクリン系、マクロライド系。
βラクタム、アミノ配糖体無効。
基本小体に作用しない
クラミジア科 クラミジア属 Chlamydia trachomatis トラコーマクラミジア   1-5週 性行為    
クラミジア科 クラミドフィラ属 Chlamydophila pneumoniae 肺炎クラミジア   3-4週    

発熱」

  [★]

pyrexia
fever, thermogenesis
熱型、≠高体温(体温調節機構の破綻による)、不明熱
ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9

概念

  • 体温中枢のセットポイント上昇による

分類

  • 微熱:37.5℃以上 37.0~37.9℃(YN.)
  • 発熱:38.0℃以上
ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9


小児

  • 37.5℃以上

病態生理

  • 発熱サイトカイン(IL-1, TNF)が視床下部に作用してPGE2の産生を亢進し、PGE2により体温調節中枢を司る細胞内のcAMP濃度が上昇することでの体温セットポイントがあがる。

熱源の精査

  • 咽頭、肺、胆道系、泌尿器系、皮膚・軟部組織(蜂窩織炎、褥瘡)

疾患と発熱

膠原病と発熱

発熱40℃(PMID 8107744)

発熱の後に関節炎(PMID 8107744)

原因不明の熱の鑑別

  • 感染症
  • 腫瘍
  • 膠原病
  • 薬剤熱 → 比較的元気、比較的徐脈、比較的CRP

発熱と心拍数の関係

  • 体温1℃上昇に付き心拍数20上がる。これ以上の上昇が見られる場合、敗血症を疑う。  ←  1℃に付き10上がるという資料もあり(比較的徐脈)

発熱を伴う内科的緊急疾患

内科レジデントの鉄則 第2版 p.6

院内における発熱の鑑別疾患

  • 感染性 :肺、泌尿器、褥瘡、クロストリジウム・ディフィシル感染症、カテーテル関連感染症
  • 非感染性:薬剤熱、偽痛風、深部静脈血栓症

小児科における発熱の原因

年齢 原因
乳児(生後3ヶ月未満) 敗血症、細菌性髄膜炎、尿路感染症、肺炎、B群溶連菌感染、グラム陰性桿菌
乳児(生後3ヶ月以降) ウィルス感染(突発性発疹などの発疹性疾患)、中耳炎尿路感染症、消化器・呼吸器疾患、川崎病
幼児、学童期 溶連菌感染症、伝染性単核球症、膠原病、factitious fever(詐病)、学校での感染症の流行
  • 乳児における中耳炎、尿路感染症は症状が発熱であることが多く原因が追及しづらい。鼓膜を観察したり、尿の培養をすることが重要かもしれない。

小児における発熱

SPE.63

新生児・乳児における発熱

see also step beyond resident 2 救急で必ず出会う疾患編 p.20
3ヶ月未満は免疫力が弱く重症細菌感染症にかかりやすい。
生後   :対処
0-1ヶ月 :入院。血液検査・各種培養検査を。
2-3ヶ月 :外来で小児科医が診察し、血液検査で細菌感染が疑われれば入院
4-6ヶ月 :外来で小児科医が診察し、発熱以外に所見がなければ、十分な水分摂取を指示し、翌日再診を。
6ヶ月以降:食欲・機嫌がよければ、翌日再診を。

漢方医学

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リンパ節腫脹」

  [★]

lymph node swelling
リンパ節リンパ節症リンパ節炎リンパ節生検
also see IMD. 395

定義

  • リンパ節が腫大した状態
  • 直径1cm以上。肘窩では0.5cm以上、鼡径部では1.5cm以上
  • 3cm以上は悪性腫瘍を疑う
  • 耳介前部リンパ節、上腕内側上顆リンパ節など、通常触知しない場所にある場合は小さくても有意な腫脹とする

分類

  • 全身性リンパ節腫脹
  • 局在性リンパ節腫脹

原因

  • 原因不明:29-64%
  • 感染症:18%
  • 腫瘍:0.8-1.1%(40歳以上:4%)

腫脹の分布

  • 局所性:75%
  • 頭頚部:55%
  • 鼡径:14%
  • 腋窩:5%
  • 鎖骨上:1%
  • 全身性:25%

体表から触知できるリンパ節

see 診察手技みえ p.62,125 BAT.238,392,475,483 N.68(頭頚部)
  • 頭頚部
  • 鎖骨上窩
  • 腋窩
  • 肘部(上腕骨内側上窩)
  • 鼡径部・大腿部
  • 膝窩

頭頚部 N.68,69

  • 頚静脈二腹筋リンパ節(下顎角直下のリンパ節)(N.69):化膿性扁桃炎
  • 耳介前リンパ節:流行性角結膜炎
  • 顎下リンパ節:口腔内・歯肉の炎症、舌癌
  • 後頚三角のリンパ節:甲状腺癌、咽頭癌などの転移、伝染性単核球症、悪性リンパ腫
  • 鎖骨上窩リンパ節:消化器癌の転移

全身リンパ節腫脹の原因

IRE.376改変

  • 感染性
  • 1.ウイルス性
  • 2.細菌性
  • 3.真菌性
  • 4.原虫・寄生虫性
  • [[]]
  • 非感染性
  • 1.腫瘍性
  • 2.アレルギー,自己免疫,その他


全身のリンパ節腫脹について

参考2
強皮症とクリプトコッカスは国試的にも全身リンパ節腫脹はしない!らしい。
  • 全身のリンパ節腫脹をきたす疾患を2つ選べ
解答形式 正答b,c
a 強皮症 
b 伝染性単核球症 
c トキソプラズマ症 
d クリプトコッカス症 
e 糖尿病 

参考

  • 1. [charged] Evaluation of peripheral lymphadenopathy in adults - uptodate [1]
  • 2. 血液内科 - 順天堂大学
[display]http://www.juntendo-hematology.org/stu6_01.html



節足動物」

  [★]

Arthropoda, arthropod, arthropods
アルボウイルス

概念

  • 分類学上は節足動物門に分類される動物界の一群。
参考1

節足動物(せっそくどうぶつ)とは、動物界最大の分類群で、昆虫類、甲殻類、クモ類、ムカデ類など、硬い殻(外骨格)と関節を持つグループ。陸・海・空・土中・寄生などあらゆる場所に進出し、現生種は約110万種と名前を持つ全動物種の85%以上を占める。ただし未記載の動物種もいまだ多く、最近の研究では海産の線形動物だけで1億種以上いると推定されている。

医学大辞典 医学書院

分類

参考1
  • 三葉虫形亜門 Trilobitomorpha
  • 鋏角亜門 Chelicerata
  • 多足亜門 Myriapoda
  • 甲殻亜門 Crustacea
  • 六脚亜門 Hexapoda

節足動物による傷病

  • ネコノミ:体長2-4mm。ネコノミ症

参考

  • wiki ja
  • [display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%80%E8%B6%B3%E5%8B%95%E7%89%A9


全身リンパ節腫脹」

  [★]

リンパ節腫脹

全身リンパ節腫脹

IRE.376改変
全身のリンパ節で免疫反応が起こるために生じる。
細胞内寄生する病原体で多い傾向。スピロヘータ感染症も全身の免疫反応が起こる。
  • 感染性
  • 非感染性

ツツガムシ病リケッチア」

  [★]

tsutsugamushi disease rickettsia
Rickettsia tsutsugamushi
ツツガムシ病


ツツガムシ」

  [★]

tsutsugamushitrombiculid mitered bug, chiggers
Trombiculidae
ケダニ恙虫
節足動物アカツツガムシ属ツツガムシ類ツツガムシ病

参考

  • 1. wiki ja
  • [display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%AC%E3%83%A0%E3%82%B7


病」

  [★]

diseasesickness
疾病不調病害病気疾患

ガム」

  [★]

gum
歯肉歯ぐきゴム質目やに




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