セボフルラン

出典: meddic

sevoflurane
セボフレンセボネス
吸入麻酔薬


  • イソフルランよりMACが高いが、臭気なくセボフルランがよい例がある。
  • 悪性高熱症は少ないが起こりうる。
  • 肝臓でわずかに代謝を受ける(3%)。


和文文献

  • 亜酸化窒素・セボフルラン全身麻酔下でのペンタゾシンが auditory evoked potential と bispectral index に及ぼす影響
  • 小貫 和之,小宅 宏史,山西 優一郎,内田 茂則,今村 敏克,塚本 真規,吉川 秀明,田島 徹,嶋田 淳,長谷川 彰彦,長坂 浩
  • 日本歯科麻酔学会雑誌 39(5), 628-632, 2011-10-15
  • NAID 10029834712
  • セボフルラン全身麻酔下ペンタゾシン静脈内投与のBIS値に及ぼす影響について
  • 小宅 宏史,小貫 和之,山西 優一郎 [他]
  • 麻酔 60(10), 1128-1134, 2011-10
  • NAID 40019005165

関連リンク

主に呼吸器から排出される。現在存在する吸入麻酔薬はすべて全身麻酔薬である。 笑 気以外は標準状態で液体であり、使用するには専用の気化器が必要である。また揮発 させて使用することから揮発性麻酔薬と呼ばれる。 セボフルランの気化器とイソフルラン ...
セボフルラン吸入麻酔液「マイラン」. 製造販売元(輸入元)/マイラン製薬株式会社: 更新日:2011年04月14日: 処方せん医薬品. セボフレン吸入麻酔液. 製造販売元/ 丸石製薬株式会社: 更新日:2010年07月14日: 処方せん医薬品. セボフレン吸入麻酔 液 ...

関連画像

セボフルラン 250mL/本 [1mL中、セボフルラン1mLセボフルラン吸入麻酔液「マ セボフルラン吸入麻酔液「マ こちら は セボフルラン の セボフルラン「マイラン

添付文書

薬効分類名

  • 全身吸入麻酔剤

販売名

セボフレン吸入麻酔液

組成

  • 本品1mL中セボフルラン1mL含有.
    (本剤は化学的に安定なため,安定剤は添加されていない.)

禁忌

  • 以前にハロゲン化麻酔剤を使用して,黄疸又は原因不明の発熱がみられた患者〔同様の症状があらわれるおそれがある.〕
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

  • 全身麻酔

導 入 セボフレン吸入麻酔液(セボフルラン)と酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスとで導入する.また,睡眠量の静脈麻酔剤を投与し,セボフレン吸入麻酔液と酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスでも導入できる.本剤による導入は,通常,0.5〜5.0%で行うことができる.
維 持 患者の臨床徴候を観察しながら,通常,酸素・亜酸化窒素と併用し,最小有効濃度で外科的麻酔状態を維持する.通常,4.0%以下の濃度で維持できる.

慎重投与

  • 肝・胆道疾患のある患者〔肝・胆道疾患が増悪するおそれがある.〕
  • 腎機能障害のある患者〔腎機能がさらに悪化するおそれがある.〕
  • 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照.〕
  • スキサメトニウム塩化物水和物の静注により筋強直がみられた患者〔悪性高熱があらわれることがある.〕
  • 血族に悪性高熱がみられた患者〔悪性高熱があらわれることがある.〕
  • てんかんの既往歴のある患者〔痙攣があらわれるおそれがある.〕
  • 心疾患及び心電図異常のある患者〔心停止,完全房室ブロック,高度徐脈,心室性期外収縮,心室頻拍(Torsades de pointesを含む),心室細動があらわれるおそれがある(「重大な副作用 6.」の項参照).〕
  • セントラルコア病,マルチミニコア病,King Denborough症候群のある患者〔悪性高熱があらわれるおそれがある(「重大な副作用1)」の項参照).〕
  • 筋ジストロフィーのある患者〔悪性高熱,横紋筋融解症があらわれるおそれがある(「重大な副作用1),2)」の項参照).〕
  • ※※アドレナリン含有製剤を投与中の患者〔併用により心筋のアドレナリンに対する感受性が亢進することが知られており,頻脈,不整脈等を起こすおそれがある(「相互作用」の項参照).〕


重大な副作用

  • 悪性高熱(0.1%未満):原因不明の終末呼気二酸化炭素濃度上昇・頻脈・不整脈・血圧変動,過呼吸,二酸化炭素吸収剤の異常過熱・急激な変色などの初期症状,急激な体温上昇,筋強直,血液の暗赤色化(チアノーゼ),発汗,アシドーシス,高カリウム血症,心停止,ミオグロビン尿(ポートワイン色尿)等を伴う重篤な悪性高熱があらわれることがある.本剤を使用中,悪性高熱に伴うこれらの症状を認めた場合は,直ちに投与を中止し,ダントロレンナトリウム水和物の静脈内投与,全身冷却,純酸素での過換気,酸塩基平衡の是正など適切な処置を行うこと.なお,本症については麻酔後にもみられることがあるので,患者の状態に注意すること.また,本症は腎不全を続発することがあるので,尿量の維持を図ること.
  • 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ,これに伴って高カリウム血症,心停止,また急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと.
  • ショック,アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック,アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので,観察を十分に行い,血圧低下,頻脈,皮膚発赤,蕁麻疹,気管支喘息様発作,全身紅潮,顔面浮腫等異常があらわれた場合には,投与を中止し適切な処置を行うこと.
  • 痙攣,不随意運動(頻度不明):周術期に痙攣,不随意運動(主としてミオクロヌス様)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には本剤の減量又は中止,あるいは他剤を併用するなど適切な処置を行うこと.
  • 肝機能障害,黄疸(頻度不明):AST(GOT),ALT(GPT)等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと.
  • 重篤な不整脈(頻度不明):心停止,完全房室ブロック,高度徐脈,心室性期外収縮,心室頻拍(Torsades de pointesを含む),心室細動があらわれることがあるので,異常が認められた場合には本剤の減量又は中止,除細動,心肺蘇生等の適切な処置を行うこと.


薬効薬理

  • 麻酔作用7)〜10)
  • セボフレン吸入麻酔液(セボフルラン)のヒトでのMAC(minimum alveolar concentration:最小肺胞内濃度)は下記の薬効薬理の表の通りである.
    気道刺激性は少なく,麻酔の導入及び覚醒は円滑かつ速やかで,麻酔深度は容易に調節できる.
  • 神経系への影響11)
  • 麻酔中の脳波変化は急速導入時,急速に徐波パターンとなり,ついで大徐波があらわれ,その後は紡錘波主体に徐波が混在する脳波像へ移行する.緩徐導入時では,麻酔が深くなるにつれて速波があらわれ,ついで紡錘波群発主体の脳波像からこれに徐波が混じり急速導入時の最終パターンと同様になる.
  • 呼吸・循環器系への影響3),12)〜15)
  • 呼吸数は麻酔導入とともに増加し,1回換気量は減少する.分時換気量はほぼ一定している.麻酔の深度にほぼ平行して呼吸抑制傾向を示すが,適当な補助若しくは調節呼吸により換気を適正に保つことができる.麻酔後の呼吸抑制はハロタンに比し軽微である.心拍数は不変ないし減少の傾向を示す.収縮期血圧は麻酔導入によって低下するが,その後安定する.不整脈の発現も少ない.イヌでの実験ではアドレナリンに対する心筋の感受性を高めるが,ハロタンに比し軽度であった.また,イヌでの実験で,AV伝導,特にヒスプルキンエ伝導系にはほとんど影響を与えなかった.


有効成分に関する理化学的知見

  • −般名:セボフルラン(Sevoflurane)
  • 化学名:1,1,1,3,3,3−Hexafluoro−2−(fluoromethoxy)propane
  • 分子式:C
  • 分子量:200.05
  • 沸点:約58.6℃
  • 比重d20・20:1.510〜1.530
  • 蒸気圧:15℃;124.OmmHg,20℃;156.9mmHg,25℃;197.OmmHg,30℃;245.5mmHg,36℃;316.6mmHg
  • 蒸発熟:7.90kcal mol−1(=39.5cal g−1
  • 比 熱:0℃;0.291cal/g・℃,20℃;0.300cal/g・℃,40℃;0.314cal/g・℃
  • 分配係数(37 ℃):血液/ガス0.63,水/ガス0.36,オリブ油/ガス53.9,豚脂/ガス48.7
  • 性 状:無色澄明の流動しやすい液である.

水に極めて溶けにくい.
エタノール(99.5)と混和する.
揮発性で,引火性はない.

  • 構造式:


★リンクテーブル★
国試過去問107E054」「104G042
リンク元吸入麻酔薬」「脳血流」「麻酔薬」「全身麻酔剤

107E054」

  [★]

  • 50歳の男性。胃癌に対する開腹手術のためプロポフォールセボフルラン及びロクロニウムで全身麻酔中である。皮膚切開を契機として、血圧が上がり脈拍数が増加した。膀胱温36.5℃。SpO2 99%。
  • 追加すべきなのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107E053]←[国試_107]→[107E055

104G042」

  [★]

  • 42歳の男性。全身麻酔下で緊急脳動脈瘤クリッピング術を行う。術前の胸部エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
  • 使用すべきでない麻酔薬はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 104G041]←[国試_104]→[104G043

吸入麻酔薬」

  [★]

inhalation alanesthetic agent, inhaled anesthetic
ガス吸入麻酔薬ガス麻酔薬
薬理学全身麻酔薬


吸入麻酔薬の身体影響

YN.M7 SAN.40
  • 中枢神経系:意識消失、酸素消費量減少、脳血管拡張、頭蓋内圧上昇、(亜酸化窒素のみ)鎮痛作用
  • 呼吸器系:用量依存的にコキュを抑制、一回換気量減少、呼吸回数増加、気管拡張作用、線毛運動抑制、気道分泌抑制、低酸素性肺血管収縮抑制
  • 循環器系:用量依存的に血圧低下(血管拡張or心筋抑制)、内臓血流減少、脳・筋肉・皮膚血流増加
  • 筋肉:(揮発性吸入麻酔薬のみ)

吸入麻酔薬

SAN.39
化合物名 分子式 小さいほど強力 小さいほど効きが早い 特徴 麻酔に必要な条件      
MAC 血液ガス分配係数 意識消失 鎮痛 筋弛緩 反射抑制
笑気 N2O 101 0.47
  • 支燃性
  • 体内閉鎖腔膨張
△ 低MAC ×
イソフルラン F3C-CH(Cl)-O-CHF 1.15 1.48
  • 生体内分解0.2%
×
セボフルラン FH2C-O-CH(CF3)2 1.71 0.63
  • 小児麻酔によい
  • 生体内分解3%
×
ハロタン F3C-CHClBr 0.76 2.3
  • 肝障害(3万例に1例)
  • アドレナリン感受性↑(不整脈リスク)
  • 生体内分解20%
×

麻酔薬と脳に及ぼす影響

参考4
  脳血流 脳代謝量 頭蓋内圧 CO2反応性 自己調節能
静脈麻酔薬 プロポフォール ↓↓
バルビツレート
フェンタニル →↓ →↓ →↓
レミフェンタニル →↓ →↓ →↓
ケタミン →↑ →↑ →↑
吸入麻酔薬 セボフルラン →↑ →↑ →↓
イソフルラン →↑ →↑
ハロタン ↑↑
亜酸化窒素 →↑ →↑ →↑ →↓

参考

  • 1.
[display]http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/6786/Inhaled.html
  • 2.
[display]http://www.med.akita-u.ac.jp/~doubutu/ouu/Inhalation.html
  • 3. 講義資料?
[display]http://www.shinshu-masui.jp/information/2011/06/22/%E5%90%B8%E5%85%A5%E9%BA%BB%E9%85%94%E8%96%AC%E3%81%AE%E8%96%AC%E7%90%86.pdf
  • 4.
[display]http://www.shinshu-masui.jp/information/2010/05/26/%E5%90%B8%E5%85%A5%E9%BA%BB%E9%85%94%E8%96%AC.pdf


脳血流」

  [★]

cerebral blood flow
脳血流量

麻酔薬、鎮痛薬と脳血流

静脈麻酔薬#静脈麻酔薬の脳への作用 および 吸入麻酔薬#麻酔薬と脳に及ぼす影響 より。文献的な裏付けなし。

分類 投与経路 薬剤名 脳血流 脳代謝量
麻酔薬 静脈
(静脈麻酔薬)
プロポフォール ↓↓
バルビツレート
ミダゾラム
ケタミン ↑↑
吸入
(吸入麻酔薬)
亜酸化窒素
セボフルラン
イソフルラン
ハロタン ↑↑
鎮痛薬 静脈 フェンタニル
レミフェンタニル
吸入麻酔薬では脳血管拡張作用により脳血流が増加
静脈麻酔薬の興奮性麻酔薬では脳神経活動亢進、酸素消費量増大など代謝の亢進のために脳血管拡張を来たし、脳血流増加 (SAN.45)
静脈麻酔薬の抑制性麻酔薬では脳神経活動低下、酸素消費量低下など代謝の低下のために脳血管収縮を来たし、脳血流低下 (SAN.45)

SAN.291改変

分類 薬剤名 脳血流 脳酸素消費量
吸入麻酔薬 亜酸化窒素 ↑↑
ハロタン ↑↑
イソフルラン ↓↓
セボフルラン →↑ ↓↓
静脈麻酔薬 チオペンタール ↓↓ ↓↓
プロポフォール ↓↓
フェンタニル
ケタミン ↑↑



麻酔薬」

  [★]

anesthetic, anesthetic agent, anesthetic drug
narcoticum
麻酔

概念

  • 手術を行うことが許容される程度まで神経を抑制する薬物
  • 無痛、無意識、筋弛緩、反射の抑制

分類

特徴

  • 全身麻酔薬の中で催眠作用と(十分な)鎮痛作用があるのはケタミン亜酸化窒素(催眠作用弱)
  • 全身麻酔薬の中で催眠作用と筋弛緩作用があるのはセボフルランイソフルラン
  • 全身麻酔薬の中でもっぱら催眠作用を得るために使用しているのはケタミン以外の静脈麻酔薬

参考

  • 1. 麻酔薬
[display]http://tkamogashira.users.sourceforge.net/sodan/story/m/anes.html
  • 2.
[display]http://park12.wakwak.com/~pharma1/textbook/Anesthetics/Anesthetics.html


全身麻酔剤」

  [★]

general anesthetic
全身麻酔薬

商品




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