セツキシマブ

出典: meddic

cetuximab
アービタックス Erbitax
[[]]
  • セツキシマブは、上皮成長因子受容体 (EGFR) に結合して、EGFRの働きを阻害するモノクローナル抗体である。(wikipedia)
  • 抗がん剤として使用され、癌の増殖などに関係する特定の分子を狙い撃ちする分子標的治療薬のひとつである。(wikipedia)


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/14 09:43:47」(JST)

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和文文献

  • 抗がん剤における薬剤経済学的分析 (特集 臨床で活かす薬剤経済学) -- (薬剤別にみた費用と効果のポイント)
  • セツキシマブ,パニツムマブを用いた治療の実際 (特集 分子標的治療薬と看護--最近のトピックと特徴的な有害事象)
  • 川本 泰之,吉野 孝之
  • がん看護 16(1), 19-23, 2011-01
  • NAID 40018273503

関連リンク

セツキシマブ (Cetuximab) は、上皮成長因子受容体 (EGFR) に結合して、EGFRの働きを 阻害するモノクローナル抗体である。抗がん剤として使用され、癌の増殖などに関係する 特定の分子を狙い撃ちする分子標的治療薬のひとつである。 セツキシマブはIgG1に ...

関連画像

セツキシマブの画像 p1_35抗がん剤治療~ セツキシマブ h24_5_cetuximab1セツキシマブの画像 p1_11セツキシマブ(抗EGFR薬)の作用 セツキシマブの画像 p1_39

添付文書

薬効分類名

  • 抗悪性腫瘍剤 抗ヒトEGFR注2)モノクローナル抗体
  • 注2)EGFR:Epidermal Growth Factor Receptor(上皮細胞増殖因子受容体)

販売名

アービタックス注射液100mg

組成

有効成分 1バイアル(20mL)中の分量

  • セツキシマブ(遺伝子組換え)注3) 100mg
    注3)マウスハイブリドーマ細胞株を用いて製造される。マスターセルバンク及びワーキングセルバンク構築時にウシ胎児血清を使用している。また、製造工程において、培地成分としてウシ血清由来成分(アルブミン及びリポたん白質)を使用している。

添加物 1バイアル(20mL)中の分量

  • 塩化ナトリウム 116.88mg
    グリシン 150.14mg
    ポリソルベート80 2.00mg
    クエン酸水和物 42.02mg
    その他、添加物としてpH調節剤を含有する。

効能または効果

  • EGFR陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
  • 術後補助化学療法としての本剤の有効性及び安全性は確立していない。
  • 本剤の使用に際してはKRAS遺伝子変異の有無を考慮した上で、適応患者の選択を行うこと(「臨床成績」の項参照)。
  • 「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
  • 通常、成人には週1回、セツキシマブ(遺伝子組換え)として、初回は400mg/m2(体表面積)を2時間かけて、2回目以降は250mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
  • オキサリプラチン及びフッ化ピリミジン系薬剤を含む化学療法が無効となった患者に対するイリノテカン塩酸塩水和物との併用において、本剤の上乗せによる延命効果は検証されていない(「臨床成績」の項参照)。
  • 本剤と放射線療法との併用における有効性及び安全性は確立していない。
  • 本剤投与時にあらわれることがあるinfusion reactionを軽減させるため、本剤の投与前に抗ヒスタミン剤の前投薬を行うこと。さらに、本剤投与前に副腎皮質ホルモン剤を投与すると、infusion reactionが軽減されることがある。
  • 重度(Grade3以上注4))のinfusion reactionが発現した場合には、本剤の投与を直ちに中止し、再投与しないこと。軽度?中等度(Grade1-2注4))のinfusion reactionが発現した場合には、投与速度を減速し、その後の全ての投与においても減速した投与速度で投与すること。投与速度を減速した後に再度infusion reactionが発現した場合には、直ちに投与を中止し、再投与しないこと。
  • 重度(Grade3以上注4))の皮膚症状が発現した場合には、次表に従い本剤の用量を調節すること。

              〈用量調節の目安〉

    注4)GradeはNCI-CTCに準じる。

注射液の調製方法及び投与速度

  • 本剤の投与時には必要量を注射筒で抜き取り、点滴バッグ等を用い日局生理食塩液で希釈してあるいは希釈せずに、10mg/分以下の投与速度で、初回投与時は2時間、2回目以降は1時間かけて静脈内注射すること。投与終了後は本剤投与時と同じ投与速度でラインを日局生理食塩液にてフラッシュすること。

慎重投与

  • 間質性肺疾患の既往歴のある患者[間質性肺疾患を増悪させるおそれがある(「重大な副作用」の項参照)。]
  • 心疾患のある患者又はその既往歴のある患者[心疾患を増悪させるおそれがあるため、本剤による治療を開始するにあたっては、患者の冠動脈疾患、うっ血性心不全及び不整脈等の既往歴に注意すること(「重要な基本的注意」の項参照)。]

重大な副作用

重度のinfusion reaction

(5%未満)

  • 重度のinfusion reactionとして、気管支痙攣、蕁麻疹、低血圧、意識消失又はショックを症状としたアナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、投与中及び投与後も観察を十分に行い、重度のinfusion reactionが認められた場合は、本剤の投与を直ちに中止し、それ以降、本剤を再投与しないこと(「警告」及び「重要な基本的注意」の項参照)。

重度の皮膚症状

(10?15%)

  • 皮膚症状[主にざ瘡様皮疹、皮膚の乾燥及び亀裂、続発する炎症性及び感染性の症状(眼瞼炎、口唇炎、蜂巣炎、嚢胞等)]があらわれることがあり、重度の皮膚症状(主にざ瘡様皮疹)発現後に、切開排膿を要する膿瘍や黄色ブドウ球菌敗血症等を合併した例が報告されているので、重度の皮膚症状が認められた場合には、本剤の投与量を調節するとともに、続発する炎症性又は感染性の症状の発現に十分注意し、これらの症状に対する適切な治療を行うこと。また、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導すること(<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照)。

間質性肺疾患

(0.5%未満)

  • 間質性肺疾患があらわれることがあるので、観察を十分に行い、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状が急激にあらわれた場合には投与を中止し、胸部X線等の検査を実施するとともに、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行うこと。

心不全

(頻度不明注8)

  • 心不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重度の下痢

(頻度不明注8)

  • 重度の下痢及び脱水があらわれることがあり、腎不全に至った症例も報告されている。観察を十分に行い、これらの症状があらわれた場合には、止瀉薬(ロペラミド等)の投与、補液等の適切な処置を行うこと。

薬効薬理

作用機序

  • セツキシマブはヒトIgG1の定常領域とマウス抗体の可変領域からなるキメラ型モノクローナル抗体であり、EGFR発現細胞のEGFRに対して高い親和性で結合する9)

抗腫瘍作用

  • 多様なEGFR陽性癌細胞株において、セツキシマブのin vitro増殖阻害作用は濃度依存的であった10),11),12)。また、セツキシマブの増殖阻害作用は多様なEGFR陽性癌細胞株(ヒト結腸癌GEO等)を用いたin vivoモデルにおいても確認されている。

有効成分に関する理化学的知見

一般名:

  • セツキシマブ(遺伝子組換え)
    Cetuximab(Genetical Recombination)

本質:

  • マウス抗ヒト上皮細胞増殖因子受容体モノクローナル抗体の可変部及びヒトIgG1定常部からなるヒト/マウスキメラ型モノクローナル抗体をコードするcDNAの導入によりマウスハイブリドーマSP2/0-Ag14細胞株で産生される214個のアミノ酸残基(C1025H1595N281O338S5;分子量:23,422.64)からなる軽鎖2分子と449個のアミノ酸残基(C2208H3400N582O674S15;分子量:49,363.09)からなる重鎖2分子からなる糖たん白質(分子量:約151,800)


★リンクテーブル★
リンク元大腸癌

大腸癌」

  [★]

large bowel cancer
結腸直腸癌, colorectal cancer, CRC, colorectal carcinoma直腸結腸癌
結腸癌 colon cancer colonic cancer大腸
  • first aid step1 2006 p.277

概念

  • 大腸に発生した悪性腫瘍の総称
  • 結腸癌、直腸S状部癌、直腸癌を含む。

疫学

死亡率

  • 日本
  • 男性:第4位(肺>胃>肝>大腸)
  • 女性:第1位(大腸>胃>肺>肝>乳房>子宮)
  • 3rd most common cancer

リスクファクター(first aid step1 2006 p.277)

×Peutz-Jeghers syndromeはリスクファクターではない

好発部位

  • 直腸・S状結腸 > 上行結腸・盲腸 > 横行結腸 > 下行結腸
直腸が50%、S状結腸25% (出典不明)

頻度

肉眼分類

  • ボールマンの分類に基づく

早期癌

  • 0型(表在型)
0-I型(隆起型):Ip(隆起型)、Isp(亜有茎型)、Is(無茎型)
0-II型(表面型):IIa(表面隆起型), IIc(表面陥凹型)

進行癌

  • 1型(腫瘤型)
  • 2型(潰瘍限局型)
  • 3型(潰瘍浸潤型)
  • 4型(びまん浸潤型)

頻度

  • 進行癌:2型(潰瘍限局型) > 3型(潰瘍浸潤型) > 1型(腫瘤型) > 4型(びまん浸潤型)
早期癌を含めると、2型(潰瘍限局型)(80%)に次いで0型(表在型)が多い。
2型で外周の2/3週以上となると、注腸造影でapple core sign として認められる。

病期分類

Dukes分類

  • A. 癌腫が腸管壁内に限局するもの ← 固有筋層まで(MP。つまりT2)
  • B. 癌腫が腸壁を貫いて浸潤するが、リンパ節転移のないもの
  • C. リンパ節転移があるもの

進行病期分類

stage 定義 治療
0 癌が粘膜にとどまっている。(M) 内視鏡
I 癌が大腸壁にとどまっている。(SM,MP) SM軽度浸潤(<2cm)では内視鏡、それ以外は手術療法
II 癌が大腸壁の外まで浸潤している。(SS,SE) 手術療法
III リンパ節転移がある。 手術療法+補助化学療法
IV 肝転移、肺転移または腹膜播種がある。 手術療法 and/or 化学療法 and/or 放射療法

大腸癌取り扱い規約 第7版(2009年)

壁深達度

  • M:粘膜内まで
  • SM:粘膜下層まで
  • MP:固有筋層まで

漿膜を有する部位

  • SS:MP越えているが漿膜下にとどまる
  • SE:漿膜表面に露出
  • SI:他臓器に直接浸潤

漿膜を有しない部位

  • A:固有筋層を越えて浸潤
  • AI:他臓器に直接浸潤

進行度

  N0 N1 N2 H1,H2,H3,M1
P1,P2,P3
M 0  
SM
MP
I IIIa IIIb IV
SS,A
SE
SI,AI
II

リンパ節郭清

  • 1群リンパ節郭清:D1:腫瘍付近のリンパ節(傍リンパ節)を切除
  • 2群リンパ節郭清:D2:癌のある腸管を栄養する血管に沿うリンパ節(中間リンパ節)までを切除
  • 3群リンパ節郭清:D3:栄養血管の根元にあるリンパ節(主リンパ節)までを切除

病理

  • 95%が腺癌。高分化型が多い。

症状

腫瘍の局在 右側結腸 左側結腸 S状結腸・直腸
症状 自覚症状に乏しい(貧血、腹部腫瘤、腹痛、まれに腸重積) イレウス多い、左下腹部痛 血便/粘結弁
下痢 便秘、便通過障害(下血・血便) 便通異常(下痢・便秘、腹部膨満感、しぶり腹、輪状狭窄、糞柱の狭小化)

検査

血液検査

  • Hb:貧血の徴候がないか

腫瘍マーカー

便潜血

  • 免疫学的便潜血反応:抗ヒトヘモグロビン法

単純X線検査

診断

  • 生検結果による(内視鏡生検)

治療

  • 原則として以下の治療を選択するが、必要に応じて、手術療法、化学療法、放射線療法を組み合わせる。(SSUR.550)
Stage0,StageIの一部:内視鏡的切除
StageI,II:手術療法
StageIII:手術療法+化学療法
StageIV:手術療法、化学療法、および放射線療法の組み合わせ

早期癌

内視鏡的治療

原則
  • リンパ節メタなく、腫瘍を一括切除できること。
病期
  • stage 0 ~ stage I and SM軽度浸潤 and 最大径 2cm以下
適応基準
  • ( M or SM ) and ( 最大経≦2cm ) and ( 肉眼型は問わない )

進行癌

  • 化学療法 (参考3)
  • FOLFIRI療法 → FOLFOX療法 、 FOLFOX療法 → FOLFIRI療法 。一次治療にはベバシズマブ、二次治療にはセツキシマブの併用を推奨
  • 放射線療法
  • 手術療法
  • stage I~IVで行われる。
  • 原発巣の切除とリンパ節の郭清を行う
  • 転移巣(肝臓、肺)、局所再発に対して:根治性が得られるなら切除。得られないのであれば姑息的治療(肝転移の場合なら、経カテーテル的肝動脈塞栓術
  • (姑息的に?結腸癌の進展による直腸の狭窄が考慮される場合には)Hartmann手術をおこなう。
  • (大腸癌の肝転移例に対する手術適応)原発巣が根治的に処理されている場合には積極的に肝切除を行う。肝切除ができない場合は経カテーテル的冠動脈塞栓術を施行(QB.A-194)

術式

結腸癌

  • 結腸部分切除術
  • 回盲部切除術
  • 結腸右半切除術
  • 結腸左半切除術
  • S状結腸切除術
  • 結腸全摘術

参考

  • 1. がん情報 - 結腸および直腸 Colon and Rectum(C18-C20)
[display]http://ganjoho.ncc.go.jp/data/hospital/cancer_registration/odjrh3000000hrgr-att/20070723022_c18colon_and_rectum.pdf
  • 2. 大腸低分化腺癌,印環細胞癌の臨床病理学的検討
山形県立中央病院外科
平井 一郎 池田 栄一 飯澤 肇 佐藤 敏彦 岡部 健二 石田 卓也 太田 陽一
最近11年間の大腸癌手術症例1,260例のうち,低分化腺癌(por)93例,印環細胞癌(sig)7例を臨床病理学的に検討した.また間質結合織の多寡で髄様型(med),中間型(int),硬性型(並1)に3分類した。por,sigはs(a2)以深の進行例が多く,早期癌203例中1例のみであり,癌発生直後より急速に進展すると考えられた。5生率は高分化:67.9%,中分化:423%,por,sig:37.4%で,por,sigは有意に予後不良であった。間質別5生率はmedで79.6%と極めて予後良好だったが,sciには3年生存例がなく,med,int,並i間に有意差が認められた。組織発生の検討では,intは分化型腺癌の浸潤先進部の分化度が低下し低分化部分が優勢となったもので,med,sciは発生初期から低分化腺癌の形態をとる症例が存在すると考えられた。大腸低分化腺癌,印環細胞癌の間質組合織の多寡による3分類は予後,癌組織発生の点で重要である。
[display]http://journal.jsgs.or.jp/pdf/028040805.pdf
  • 3. 大腸癌治療ガイドライン - 日本癌治療学会
[display]http://www.jsco-cpg.jp/guideline/13.html

ガイドライン

  • 大腸癌治療ガイドライン - 日本癌治療学会
http://www.jsco-cpg.jp/guideline/13.html
  • 大腸癌治療ガイドライン 医師用 2010年版 - 大腸癌研究会 JSCCR
http://www.jsccr.jp/guideline2010/guideline02.html







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