スルホニル尿酸系薬

出典: meddic

スルフォニル尿酸系薬SU剤スルホニル尿素系血糖降下薬
糖尿病治療薬薬理学

分類

スルフォニル尿酸系薬 sulfonylurea

  • -作用弱
  • -作用中
  • -作用強
  • -新薬

スルホンアミド系薬

作用機序

  • GOO.1634
  • ATP感受性KチャネルのSUR1サブユニットに結合し、チャネルを阻害する。膜が脱分極し、電位依存性Ca2+チャネルが開口する。

薬理作用

動態

適応

  • 以下の全てを満たす場合
  • 1. NIDDM
  • 2. 高度の肥満がない
  • 3. 食事療法、運動療法で満足な血糖コントロールが得られない
  • 4. 膵インスリン分解能をある程度保持 (尿中Cペプチド>20μg/day)
  • 5. 低血糖を理解し対応できる
  • 6. 妊婦ではない

注意

禁忌

  • 1. IDDM
  • 2. 重篤な感染症を繰り返す場合
  • 3. 大きな外科手術を受ける場合
  • 4. 高度の肝・腎障害がある場合
  • 5. 妊婦
  • 6. アレルギーなど副作用の発現を満たすもの

関連画像


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★リンクテーブル★
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関連記事尿酸」「」「スルホ

薬理学」

  [★]

pharmacology
drug entries


定義

  • 生物系と化学物質の選択的な相互作用を研究する学問 (SPC.2)

生物系と薬の相互作用

  • 薬の生物系に対する相互作用:薬理作用 <-化学の視点
  • 生物系の薬に対する相互作用:薬物動態 <-生物の視点

関連分野

  • 薬物学 materia medica
  • 生薬学
  • 実験薬理学
  • 臨床薬理学
  • 動物薬理学
  • 人体薬理学
  • 比較薬理学
  • 薬理作用学(薬力学)
  • 薬物動態学
  • 中毒学、毒科学
  • 薬物治療学
  • 処方学

薬品の命名

Ending of the drug name Category Example
~afil Erectile dysfunction sildenafil
~ane Inhalatinal general anesthetic halothane
~azepam Benzodiaizepine diazepam
~azine Phenothiazine (neuroleptic, antiemetic) chlorpromazine
~azole Ailtifungal ketoconazole
~barbital Barbiturate phenobarbital
~caine Local anesthetic lidocaine
~cillin Penicillin methicillin
~cycline Antibiotic, protein syntlesis inhibitor tetracycline
~ipramine TCA iimipramine
~navir Protease inhibitor saquinavir
~olol β-antagonist propranolol
~operidol Butyrophenone ( neuroleptic ) haloperidol
~oxin Cardiac glycoside ( inotropic agent ) digoxin
~phylline Methylxanthine theophylline
~pril ACE inhibitor captopril
~terol β2 agonist albuterol
~tidine H2 antagonist cimtidine
~triptyline TCA amitriptyline
~tropine Pituitary hormone somatotropine
~zosin a1 antagonist prazosin

薬一覧

薬物代謝

薬理動態

神経伝達物質

神経筋接合部遮断薬(筋弛緩薬)

交感神経作動薬

アドレナリン受容体

交感神経遮断薬

アドレナリン受容体

副交感神経作動薬

アセチルコリン受容体

副交感神経遮断薬

アセチルコリン受容体

貧血治療薬

甲状腺関連物質

痛風治療薬

  • 痛風発作予防薬
  • 尿酸排泄促進薬
  • 尿酸生成抑制薬


糖尿病治療薬」

  [★]

antidiabetic, antidiabetics, antidiabetic drug
薬理学糖尿病
SPC. 347


 肥満度高        ビグアナイド
 
 肥満度低     αGI      SU剤
       血糖値低   中    高

糖尿病治療薬一覧

糖尿病治療薬と体重

DMR.110
  血中インスリン濃度 単剤使用での低血糖 体重
インスリン分泌刺激薬
ビグアニド系薬 →~↓ →~↓
αグルコシダーゼ阻害薬 ××
インスリン抵抗性改善薬 →~↓
インスリン

禁忌

  • 妊婦に対しては経口糖尿病治療薬は禁忌。
  • 腎不全に対してはスルホニル尿酸薬(遷延性の低血圧を来す危険あり)やビグアニド薬(乳酸アシドーシスを来す危険有り)は禁忌。


スルホニル尿素系血糖降下薬」

  [★]

hypoglycemic of sulfonylurea derivative
スルホニルウレア系血糖降下薬SU剤


ビグアナイド系薬物」

  [★]

biguanide,(総称)biguanides, hypoglycemic of biguanide derivative
糖尿病治療薬薬理学

ビグアナイド系薬

比較

糖尿病ガイドライン
一般名 商品名 血中半減期
(hr)
作用時間
(hr)
1錠中の
含有量
(mg)
1日の
使用量
(mg)
メトホルミン グリコラン 1.5~4.7 6~14 250 500~750
メデット
メトグルコ 2.9 6~14 250500 500~1500
ブホルミン ジベトス 1.5~2.5 6~14 50 50~150
ジベトンS

特徴

  • 2つのグアニジン基を有し、経口糖尿病治療薬として使用されているグアニジン誘導体の総称。
  • 安価、エビデンスの蓄積が豊富
  • 膵インスリン分泌促進作用は有しないので、低血糖になりづらい。
  • 肝の糖新生抑制作用 → 空腹時血糖を下げるのに有利
  • 肥満症+2型糖尿病に有利に働く
  • スルホニル尿酸系薬とともに使われ、血糖値や血中脂質濃度を下げる
単独でも使われる
  • 食事療法やスルホニル尿酸系薬単独で奏功しなかった患者が適応

作用機序

GOO.1638
  • 細胞のAMP kinase(AMPで活性化されるキナーゼ)の活性化→肝臓における糖新生の抑制???

薬理作用

  • 肝臓糖新生抑制作用

DMR.110

  • 肝臓:糖新生の抑制
  • 骨格筋:ブドウ糖取り込み増強
  • 消化管:ブドウ糖吸収抑制?
  • 末梢血:遊離脂肪酸の低下?

ビグアナイド系薬の膵外作用 (授業プリント)

  • 1. 好気的代謝の抑制、嫌気性代謝の促進
  • 2. 腸管からの糖吸収抑制
  • 3. 肝糖新生抑制
  • 4. インスリン作用の増強
  • 5. 脂肪酸酸化抑制
  • 6. 食欲抑制

適応

  • 2型糖尿病

注意

  • 乳酸アシドーシス 9.6-16.2/10万人
  • 肥満を助長しないので、肥満を伴うII型DMで適用
  • 肝臓・腎臓障害者×
  • 服用中の患者でも下痢、嘔吐、脱水時には中止
  • 投与初期に下痢、吐き気、腹痛など30%くらい有り
  • 休薬で収まることが多いが、乳酸アシドーシスの初期で起こることがある

禁忌

GOO. 1638
  • 腎障害、肝臓病 ← 血液濃度の上昇により副作用の発現頻度が高まる可能性がある(DMR.110)
  • 乳酸アシドーシスの既往(どんな理由であっても)、
  • 薬物治療を要する心不全、chronic hypoxic lung disease ← 低酸素血症が乳酸アシドーシスの発症を助長(DMR.110)
vol.3 No.11 2010/11 レジデント
  • 腎機能障害(血清Cr 1.4mg/dl以上もしくはCcr70ml/分以下)
  • 血薬物治療を要するうっ血性心不全
  • 肝機能障害(ALT, ASTが正常範囲上限の3倍以上)
  • 80歳以上の高齢者(Ccr 70ml/分以上であればok)
  • 1型糖尿病
  • アルコール依存者、アルコール多飲

一時使用中止

vol.3 No.11 2010/11 レジデント
  • 手術
  • ヨード造影剤の使用(48時間前より注意)
  • 重篤な疾患の合併

副作用

いったん発症すると死亡率50%
年間1000例中0.1例 (GOO. 1638)
  • 下痢、食欲不振:少量から投与することで回避可能(DMR.110)



ナテグリニド」

  [★]

nateglinide
スターシスファスティック
糖尿病治療薬薬理学グリニド系薬


概念

  • 糖尿病治療薬、速効型インスリン分泌促進

利点

  • 食後高血糖を改善する (α-GIより強力)
  • インスリンの遅延過剰反応を抑制する
  • 一日の血糖変動幅が小さい
  • 低血糖を比較的起こしにくい (GOO.1638)
  • 軽症糖尿病に使いやすい
  • 肥満患者にも使える

作用機序

  • スルホニル尿酸系薬と同様



二次無効」

  [★]

secondary failure
一次無効
  • スルホニル尿酸系薬の効果が、最初有効であったのに次第に無くなってくること
  • sulfonylurea服用開始から一年間で5-10%の患者が許容できないレベルの高血糖となる (GOO. 1637)

原因

  • 食事や運動が不規則
  • 服用が不規則
  • 末梢でのインスリン抵抗性が増大
  • β細胞の機能低下

スルフォニル尿酸系薬」

  [★] スルホニル尿酸系薬


SU剤」

  [★] スルホニル尿酸系薬

尿酸」

  [★]

uric acid, UA
2,6,8-トリヒドロキシプリン 2,6,8-trihydroxypurine
結石アロプリノールウリカーゼ法痛風リンタングステン酸法

概念

物性

  • 分子式:C5H4N4O3
  • 溶解度:溶解度 70mg/L  水に不溶
  • 構造式:
     O
   ||
  /C\ /N\
 N      C     \
 |     ||       C=O
  C   C     /
//  \N/ \N/ 
O

解離定数

  • pK1=5.8
  • pK2=10.3
  • pH↓→非電離型の尿酸↑→尿酸溶解度↓
-NH-CO- (エノール型) ⇔ -NH-C(OH)- (ケト型)  (FB.482)
ケト型の尿酸は電離しており、尿酸の電離型はpH↑で増加、pH↓で減少する。非電離型はpH↑で減少、pH↓で増加する。

物性のまとめ

  • 温度が低いほど、pHが低いほど析出しやすい (GOO.706)
 → 腫瘍崩壊症候群における尿酸腎症を予防するために尿をアルカリ化して尿酸結晶の析出を防ぐし、末梢で尿酸結晶が形成されやすい。

生理作用

尿酸の合成系路

代謝の制御 (PPC.842)

de novo pathway

  • the cellular level of PRPP is the most important determinant of de novo purine synthesis
  • high de novo pathway activity increases purine turnover, resulting in higher plasma uric acid concentrations

salvage pathway

  • increased salvage pathway activity leads to devrease de novo synthesis and reduced plasma uric acid level
  • 1. increased scavenging activity depletes cells of PRPP, thus decreasing the rate of de novo purine synthesis
  • 2. the salvage pathway leads to the generation of more ATP and GTP. Increased levels of these nucletide inhibit amidoPRT in a feedback manner, also resulting in decreasd de novo purine synthesis.

尿酸の排泄

参考1

  • 4コンパートメントモデルによれば尿酸は(1)糸球体濾過の後、近位尿細管で(2)ほとんど全て再吸収され、(3)S2 segmentで50%が再分泌され、さらに(4)S3 segmentで再吸収されるという。
  • 尿酸排泄に関わる運搬体:URAT1, Glut9. これらは有機酸トランスポーター(OAT)の一員である。
  • 尿酸/有機酸陽イオン交換体(URAT1運搬体)は尿酸に特異的で有機酸トランスポーターとは別の運搬体である。11q13のSLC22A12遺伝子にコードされている。
  • URAT1は近位尿細管管腔側の膜上に発現している。
  • 乳酸、ニコチン酸、アセト酢酸、ヒドロキシ酪酸、などの有機酸が近位尿細管上皮細胞内に蓄積すると、尿細管腔から尿酸を取り入れて有機酸を排泄する。
  • これが有機酸血症のときに高尿酸血症をきたす原因である。 → 飢餓(ケトン体増加)、von Gierke病(乳酸増加)のときに高尿酸血症をきたすのはこのため。

SP.807

  • 近位尿細管上皮細胞の管腔側膜に尿酸を再吸収して有機酸を分泌するURAT1という交換輸送体が存在する。
  • また管腔側膜にはナトリウムとアニオンを再吸収する共輸送体が存在する。
  • 基底側膜には血管側から尿細管上皮細胞内にアニオンを取り込む有機アニオン輸送体 OATが存在する。
  • 正常では尿酸の排泄率は10%、pyrazinoateを投与すると1%、プロベネシド(有機酸輸送の抑制薬)を投与すると50%となる。
  • 上記のメカニズムが存在するため、近位尿細管でナトリウムの再吸収が亢進する状態、あるいは血液内に有機酸が豊富に存在する状況では尿細管上皮内におけるアニオンの濃度が上昇する。この結果、URAT1による有機酸の排泄、尿酸の再吸収が起こる事になる → 高尿酸血症
  • 近位尿細管でのナトリウム再吸収が亢進する状態とは、利尿薬を使用した場合に起こるとされている。利尿薬の使用により組織灌流量が減少するので、RAA系の亢進あるいはNAの産生が増加し近位尿細管におけるナトリウムと水の再吸収が増加すると共に尿酸の再吸収も増加する(renal pathophysiology 3rd edition p.123)。

基準値

  • 尿酸の血清尿酸値は男性より女性の方が低い。これはエストロゲンに関係する物質(estrogenic compounds)により尿酸輸送体が抑制されるためらしい。(参考1)


臨床関連

参考

  • 1. [charged]Uric acid balance - uptodate [1]





薬」

  [★]

drug, agent
薬物
作用薬ドラッグ媒介物病原体麻薬薬剤薬物代理人薬品



スルホ」

  [★]

sulfo
スルフォ




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