ストリキニーネ
出典: meddic
- 痙攣薬
- アルカロイド
薬理作用
- SPC.210
- グリシン受容体の拮抗阻害薬
- 脊髄の抑制物質であるグリシンに拮抗することで、Renshaw細胞のネガティブフィードバックを解除する→興奮↑
中毒症状
- SPC.210
治療
- 隔離
- 気道確保
- ジアゼパムの投与
- 全身麻酔
- 神経筋接合部遮断薬の投与
薬効薬理
- ホミカエキス散「ホエイ」として
- エキスを単純胃瘻管造設イヌの胃内に投与するとき胃液分泌にほとんど変化は認められないが、コンズランゴ冷浸エキスを同時に適用するとき胃液分泌増加し酸度も上昇する。更にエキス又はチンキを単純胃瘻管造設イヌの口内又は胃内に投与するとき胃液分泌、酸度に変化を与えないし、胃、小腸に恒久性瘻管造設イヌになめさせるか胃内投与するとき、バルーン法で胃運動に著しい変化は認められない。
なおstrychnineをヒト、イヌの口内又は胃内に投与すると、ゲンチアナチンキとほぼ同様の効果があるという。また脊髄において抑制性シナプス後電位を減弱させてけいれんを引き起こすが、グリシン受容体に特異的に結合することが知られている。ペントバルビタールなどで麻酔したイヌに静脈内投与すると血圧上昇と心拍数増加が現れる。
参考
- ホミカエキス散「ホエイ」
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/03/20 23:44:31」(JST)
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UpToDate Contents
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- 1. ストリキニーネ中毒 strychnine poisoning
- 2. 破傷風 tetanus
- 3. 狂犬病の臨床的特徴および診断 clinical manifestations and diagnosis of rabies
- 4. 殺鼠剤中毒の概要 overview of rodenticide poisoning
- 5. 米国およびメキシコにおけるサソリによる刺傷 scorpion stings in the united states and mexico
和文文献
- 抑制性神経伝達物質トランスポーターの薬理学
- 茂里 康,島本 啓子
- 日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA 127(4), 279-287, 2006-04-01
- GABA(gamma-aminobutyric acid)は中枢神経系に高濃度存在する抑制性の神経伝達物質として,高次神経機能に密接に関与している.シナプス間隙に放出されたGABAはイオンチャネル型GABAA受容体,GTP結合タンパク質共役型GABAB受容体を活性化し,GABAA受容体自身のCl-チャネルの開口,GABAB受容体を介したプレシナプスの膜電位依存性Ca2+チャネルの開口阻害やポストシ …
- NAID 10019252312
- 36(D-6) (-)-ストリキニーネの全合成(口頭発表の部)
- 鏑木 洋介,徳山 英利,福山 透
- 天然有機化合物討論会講演要旨集 (46), 191-196, 2004-10-01
- Strychnine (1), a well-known poison first isolated in 1818, has generated considerable attention among synthetic chemists due mainly to its architecturally complex structural features including the un …
- NAID 110006682417
- リガンド作働性チャネル シナプス前神経終末部上のGABAA受容体とストリキニーネ感受性グリシン受容体活性による伝達調節--活動電位依存性および自発性の伝達物質放出を指標として (〔2002年〕6月第5土曜特集 イオンチャネルの最前線) -- (細胞膜イオンチャネル)
- 赤池 紀扶,桂林 秀太郎
- 医学のあゆみ 201(13), 1067-1070, 2002-06-29
- NAID 40000122235
関連画像






添付文書
薬効分類名
- 苦味健胃剤
販売名
ホミカエキス散「ホエイ」
組成
成分・含量(1g中)
- 日本薬局方 ホミカエキス100mgを含有
〔ストリキニーネ(C21H22N2O2:334.41)0.61〜0.68%を含む〕
添加物
- バレイショデンプン
効能または効果
- 苦味による唾液及び胃液の分泌促進
- 通常、成人1回0.2g、1日0.5gを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬効薬理
- エキスを単純胃瘻管造設イヌの胃内に投与するとき胃液分泌にほとんど変化は認められないが、コンズランゴ冷浸エキスを同時に適用するとき胃液分泌増加し酸度も上昇する。更にエキス又はチンキを単純胃瘻管造設イヌの口内又は胃内に投与するとき胃液分泌、酸度に変化を与えないし、胃、小腸に恒久性瘻管造設イヌになめさせるか胃内投与するとき、バルーン法で胃運動に著しい変化は認められない。
なおstrychnineをヒト、イヌの口内又は胃内に投与すると、ゲンチアナチンキとほぼ同様の効果があるという。また脊髄において抑制性シナプス後電位を減弱させてけいれんを引き起こすが、グリシン受容体に特異的に結合することが知られている。ペントバルビタールなどで麻酔したイヌに静脈内投与すると血圧上昇と心拍数増加が現れる。
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★リンクテーブル★
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関連記事 | 「キニーネ」「トリ」 |
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- see 薬物濫用
毒物及び劇薬取締法 | 毒物 | シアン化合物、ヒ素、黄リン、水銀、ニコチン |
劇物 | 硫酸、硝酸、塩酸、メタノール | |
特定毒物 | パラチオン、四アルキル鉛、メタノール | |
毒薬 | アトロピン、ジギタリス配糖体、スコポラミン、ストリキニーネ | |
劇薬 | カフェイン、プロカイン | |
麻薬及び向精神薬取締法 | 麻薬 | アヘンアルカロイド、コカイン、合成麻薬、LSD |
第1腫向精神薬 | セロバルビタール、メチルフェニデート | |
第2腫向精神薬 | アキサゾラム、ペンタゾシン、ペントバルビタール | |
第3腫向精神薬 | アロバルビタール、オキサゾラム、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、トリアゾラム、フェノバルビタール、トラゼパム | |
覚醒剤取締法 | 覚醒剤 | アンフェタミン、メタンフェタミン |
大麻取締法 | 大麻 | 大麻草及び製品 |
あへん法 | けし属 | けし、けしがら、アヘン |
「グリシン受容体」
- グリシンをリガンドとする
- イオンチャネル型受容体
- 3個のαサブユニットと2個のβサブユニットからなる五量体
- リガンドの結合によりCl-を細胞内に流入させる。
- Br-,I-,F-も流入させる
- 拮抗薬:ストリキニーネ
「strychnine」
[★] ストリキニーネ
WordNet [license wordnet]
「an alkaloid plant toxin extracted chiefly from nux vomica; formerly used as a stimulant」PrepTutorEJDIC [license prepejdic]
「ストリキニーネ(有毒の結晶で中枢神経の興奮剤)」
「strychnini nitras」
「ストリキニーネ中毒」
- 英
- strychnine poisoning, strychninism
- 同
- ストリキニン中毒
- 関
- ストリキニーネ
「ストリキニーネノキ」
- ラ
- Strychnos nux-vomica
- 関
- マチン、ストリキニーネ
「キニーネ」
- 抗マラリア薬
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