スキサメトニウム

出典: meddic

suxamethonium
サクシニルコリン succinylcholine塩化サクシニルコリン succinylcholine chloride, SCC
塩化スキサメトニウム suxamethonium chloride
サクシンレラキシンAnectin
薬理学
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分類

構造

作用機序

薬理作用

動態

  • 血漿中及び肝臓のpseudocholine esterase(偽ChE)によって分解されるので、持続時間が5分と短い

適応

  • 麻酔時の筋弛緩
気管内挿管時・骨折脱臼の整復時・喉頭痙攣の筋弛緩
精神神経科における電撃療法の際の筋弛緩
腹部腫瘤診断時

注意

禁忌

副作用

SAN.71改変
  • 1. 筋肉痛:強い攣縮が起こるために筋痛をきたす。
  • a) 外眼筋攣縮:眼圧亢進を来たし、緑内障を生ずることがある。この眼圧亢進は投与後1-6分で5-10mmHgほど上昇
  • b) 脳圧亢進
  • c) 腹筋の攣縮:胃内圧亢進を来たす。 
治療:ダントロレン筋小胞体からのカルシウム遊離を阻害



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/02 16:21:48」(JST)

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和文文献

  • ベクロニウムとスキサメトニウムは捨てがたい
  • 武田 純三
  • 日本臨床麻酔学会誌 = The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia 30(3), 438-445, 2010-05-14
  • NAID 10026353655
  • 電気痙攣療法における痙攣持続時間および循環動態に及ぼす麻酔の影響
  • 迅速導入をより確実にするために
  • 高畑 治
  • 日本臨床麻酔学会誌 = The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia 28(4), 590-598, 2008-06-19
  • … 著者最終原稿版迅速導入での留意点について,前酸素化の効果,スキサメトニウムやロクロニウムなどの筋弛緩薬使用法,輪状軟骨圧迫の効果と方法を中心に文献的考察を加えて検討した.安全で確実な迅速導入施行には,術前回診での気管挿管困難の予測に加え,麻酔導入前での十分な酸素化が必須となる.麻酔導入薬としてはチアミラール,プロポフォールの選択が多いものの,安定した血行動態を得るには麻薬性鎮痛薬の併用 …
  • NAID 10024130154

関連リンク

スキサメトニウム(英:suxamethonium)とは筋弛緩薬の1つ。四級アンモニウム化合物 の一つで、医薬品としては塩化物の塩化スキサメトニウム(Suxamethonium chloride) として市販されている。サクシニルコリン(Succinylcholine)の名でも知られる。 ...
スキサメトニウム注40「AS」,塩化スキサメトニウム注射液.

関連画像

IUPAC命名法 による物質名200px-Suxamethonium_1.jpgスキサメトニウム注20「AS」スキサメトニウムの画像 p1_1

添付文書

薬効分類名

  • 筋弛緩剤

販売名

  • スキサメトニウム注20「AS」

組成

有効成分(1管中)

  • 日局 スキサメトニウム塩化物水和物 22mg(1mL)(脱水物として20mg)

添加物

  • 等張化剤

効能または効果

  • 麻酔時の筋弛緩
    気管内挿管時・骨折脱臼の整復時・喉頭痙攣の筋弛緩
    精神神経科における電撃療法の際の筋弛緩
    腹部腫瘤診断時


  • 通常成人は下記用量を用いる。

間歇的投与法

  • スキサメトニウム塩化物水和物の脱水物として、1回10?60mgを静脈内注射する。この用量で筋弛緩が得られないときは、筋弛緩が得られるまで適宜増量する。
    また、乳幼児及び小児に対する投与法として静脈内注射の場合1mg/kgを、静脈内注射が不可能な場合は2?3mg/kgを筋肉内注射する。

持続点滴用法

  • 持続性効果を求める場合は、0.1?0.2%となるように生理食塩液又は5%ブドウ糖液に溶かし、持続注入する。
    通常2.5mg/分ぐらいの速さで注入する。
    また、乳幼児及び小児に対する投与法として静脈内注射の場合1mg/kgを、静脈内注射が不可能な場合は2?3mg/kgを筋肉内注射する。


重大な副作用

ショック

(0.1%未満)

  • ショックがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、脈拍の異常等の症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

悪性高熱症

(頻度不明)

  • 原因不明の頻脈・不整脈・血圧変動、急激な体温上昇、筋硬直、血液の暗赤色化(チアノーゼ)、過呼吸、ソーダライムの異常過熱・急激な変色、発汗、アシドーシス、高カリウム血症、ミオグロビン尿(ポートワイン色尿)等を伴う重篤な悪性高熱がまれにあらわれることがある。また、これらの症状の悪化により、横紋筋融解症があらわれることがある。本剤を使用中、悪性高熱に伴うこれらの症状を認めた場合は、直ちに中止し、ダントロレンナトリウムの静注、全身冷却、純酸素での過換気、酸塩基平衡の是正等適切な処置を行うこと。

気管支痙攣、遷延性無呼吸

(いずれも頻度不明)

  • 気管支痙攣、遷延性無呼吸(持続性呼吸麻痺)を起こすことがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

心停止

(頻度不明)

  • 心停止を起こすことがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

呼吸抑制

(頻度不明)

  • 本剤によって充分な筋弛緩を得ようとする時、全く呼吸抑制が起こらないよう施術することは困難であり、また、呼吸停止を警戒しすぎると所要の筋弛緩が得られないことがある。呼吸停止が起こった場合には、薬液の注入を筋弛緩維持に必要な量まで減ずるか、一旦中止し、人工呼吸によって積極的に酸素を補給しないと危険である。20?40mgの本剤投与によって発生する呼吸停止は、通常およそ2?5分で回復する。

横紋筋融解症

(頻度不明)

  • 横紋筋融解症があらわれることがあるので、体温の上昇がない場合においても、高カリウム血症、ミオグロビン尿、血清逸脱酵素の著明な上昇、筋肉痛等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • 直接神経の終板に働き、持続的脱分極を起こすことにより筋弛緩作用を発揮する。また、しばしば一過性の筋線維性攣縮を経過して筋弛緩に至ることがあるが、この筋線維性攣縮の終わったとき、筋弛緩が最高に達する4)
  • 神経終板の脱分極が短く、脱分極が最高に達した後に最大の神経筋遮断が起こる。このために、本剤の神経筋遮断作用は脱分極後に起こる終板の脱感受性作用によるとも考えられている5)

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • スキサメトニウム塩化物水和物(Suxamethonium Chloride Hydrate)

化学名

  • 2,2'-Succinyldioxybis(N,N,N -trimethylethylaminium)dichloride dihydrate

構造式

分子式

  • C14H30Cl2N2O4・2H2O

分子量

  • 397.34

融点

  • 159?164℃(未乾燥)

性状

  • スキサメトニウム塩化物水和物は白色の結晶性の粉末である。水、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、無水酢酸に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。


★リンクテーブル★
国試過去問107E054」「108G018」「078B073
リンク元薬理学」「ニコチン受容体」「悪性高熱症」「ジスチグミン」「脱分極性筋弛緩薬
拡張検索スキサメトニウム中毒」「スキサメトニウム無呼吸症

107E054」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 107E053]←[国試_107]→[107E055

108G018」

  [★]

  • 抜管後の術後呼吸抑制の原因薬物と拮抗薬の組合せで適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108G017]←[国試_108]→[108G019

078B073」

  [★]

薬理学」

  [★]

pharmacology
drug entries


定義

  • 生物系と化学物質の選択的な相互作用を研究する学問 (SPC.2)

生物系と薬の相互作用

  • 薬の生物系に対する相互作用:薬理作用 <-化学の視点
  • 生物系の薬に対する相互作用:薬物動態 <-生物の視点

関連分野

  • 薬物学 materia medica
  • 生薬学
  • 実験薬理学
  • 臨床薬理学
  • 動物薬理学
  • 人体薬理学
  • 比較薬理学
  • 薬理作用学(薬力学)
  • 薬物動態学
  • 中毒学、毒科学
  • 薬物治療学
  • 処方学

薬品の命名

Ending of the drug name Category Example
~afil Erectile dysfunction sildenafil
~ane Inhalatinal general anesthetic halothane
~azepam Benzodiaizepine diazepam
~azine Phenothiazine (neuroleptic, antiemetic) chlorpromazine
~azole Ailtifungal ketoconazole
~barbital Barbiturate phenobarbital
~caine Local anesthetic lidocaine
~cillin Penicillin methicillin
~cycline Antibiotic, protein syntlesis inhibitor tetracycline
~ipramine TCA iimipramine
~navir Protease inhibitor saquinavir
~olol β-antagonist propranolol
~operidol Butyrophenone ( neuroleptic ) haloperidol
~oxin Cardiac glycoside ( inotropic agent ) digoxin
~phylline Methylxanthine theophylline
~pril ACE inhibitor captopril
~terol β2 agonist albuterol
~tidine H2 antagonist cimtidine
~triptyline TCA amitriptyline
~tropine Pituitary hormone somatotropine
~zosin a1 antagonist prazosin

薬一覧

薬物代謝

薬理動態

神経伝達物質

神経筋接合部遮断薬(筋弛緩薬)

交感神経作動薬

アドレナリン受容体

交感神経遮断薬

アドレナリン受容体

副交感神経作動薬

アセチルコリン受容体

副交感神経遮断薬

アセチルコリン受容体

貧血治療薬

甲状腺関連物質

痛風治療薬

  • 痛風発作予防薬
  • 尿酸排泄促進薬
  • 尿酸生成抑制薬


ニコチン受容体」

  [★]

nicotinic receptor
ニコチン性受容体ニコチン性アセチルコリン受容体
アセチルコリン受容体アドレナリン受容体
  • 神経筋接合部の運動終板に存在するニコチン性受容体:NM受容体
  • 神経筋接合部では、4種類5個のサブユニットからなる→五量体
α1, α1, β1, γ, δ ← 胎児
α1, α1, β1, ε, δ ← 成人
  • 自律神経節、副腎髄質に存在するニコチン性受容体:NN受容体
  • GOO. 155
受容体 サブユニット 局在 透過するイオン 作動薬 阻害薬
NM受容体 胎児 1)2, β1, γ, δ 骨格筋神経筋接合部 Na+, K+ アセチルコリン
ニコチン
スキサメトニウム
デカメトニウム
ベクロニウム
パンクロニウム
アトラクリニウム
d-ツボクラリン
成人 1)2, β1, ε, δ
NN受容体 3)2, (β4)3 自律神経節
副腎髄質
Na+, K+ アセチルコリン
ニコチン
epibatidine
dimethylphenylpiperazinium
triethaphan
mecamylamine
CNS 4)2, (β4)3 postjunctional
prejunctional
Na+, K+ cytisine, epibatidine
anatoxin A
mecamylamine
dihydro-β-erythrodine
erysodine
lophotoxin
7)5 postsynaptic
presynaptic
Ca2+ anatoxin A methyllycaconitine
α-bungarotoxin
α-conotoxin
IMI



悪性高熱症」

  [★]

pyrexia
malignant hyperpyrexia, MH
悪性高体温症 malignant hyperthermia
悪性高熱
  • 周術期管理学 091127III

病因

(最も多い)
(起こりにくい)

病態生理

  • 骨格筋内の筋小胞体からのカルシウムイオンの異常な遊離亢進により筋強直
  • 小胞体のカルシウムチャネルにおけるアミノ酸配列に異常が見られることによる

症状

高熱(40℃以上)、筋硬直、頻脈、不整脈、高度のアシドーシス、多臓器不全

診断

診断基準

  • 15分間で0.5℃以上 or 1時間で1℃以上の体温の上昇
  • 発症後にミオグロビン尿が見られる
  • ETCO2の上昇

鑑別疾患

発症が疑われたとき

  • 疑わしい薬物の投与中止
  • 発熱がある場合は、ダントロレンを投与
  • 冷却(大量輸血、対外循環)
  • 輸液(アシドーシス・電解質の補正)
  • 利尿剤の投与

治療

  • 麻酔の中止
  • 純酸素の吸入
  • 全身を冷却
  • 対ショック療法
  • ダントロレンの投与



ジスチグミン」

  [★]

distigmine
臭化ジスチグミン distigmine bromide
distigmini bromidum
ウブレチドウブテック
抗コリンエステラーゼ薬ネオスチグミン


適応

  • 経口:重症筋無力症、手術後および神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難
  • 点眼剤:緑内障、や調節性内斜視

禁忌

  • 消化管・尿路の器質的閉塞、迷走神経緊張症、脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)を投与中の患者

副作用


-臭化ジスチグミン


脱分極性筋弛緩薬」

  [★]

depolarizing muscle relaxant
脱分極性神経筋遮断薬 depolarizing neuromuscular blocker脱分極性神経筋接合部遮断薬 depolarizing neuromuscular junction blockingagent
非競合的筋弛緩薬非競合的神経筋遮断薬脱分極性神経筋遮断薬 ←この使われ方は一般的ではない
競合的筋弛緩薬



スキサメトニウム中毒」

  [★]

suxamethonium poisoning
サクシニルコリン中毒 succinylcholine poisoning


スキサメトニウム無呼吸症」

  [★]

suxamethonium apnea
サクシニルコリン無呼吸症 succinylcholine apnea




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