ジギタリス

出典: meddic

digitalis
強心薬強心配糖体, cardiac glycosidesジギタリス効果メチルジゴキシンジゴキシンジギトキシン
  • 血中薬物濃度:

強心配糖体

  effect expression max ffect sustain half-time absorbance excertion 治療域血中濃度
ジゴキシン -1hr 3-6hr 2-6day 36hr 60-85% kidney 1-2 ng/ml
ジギトキシン 1-4hr 5-10hr 2-3week 4-5day 90-100% liver 10-25 ng/ml


特徴

構造

薬理作用

  • 1. 心筋収縮の増強 (mechanical effect)
  • 2. 房室結節で不応期を延長 (electrical effect)
  • 洞房結節での伝導速度が低下し、不応期が延長する → だから上室性頻拍のおいて心拍数を下げることができるし、リエントリー性の上室性頻拍を洞調律に戻すことができる。

作用機序

  • Na+-K+ポンプを阻害

房室結節で不応期を延長 (mechanical effect)

→心筋収縮を増強する

房室結節で不応期を延長 (electrical effect)

→房室結節をブロックする。
  • 1. 心臓組織に直接作用
  • 2. 自律神経に作用し、副交感神経の緊張亢進、交感神経の活動性抑制

動態

  • ジゴキシンは腎代謝で半減期が短い。治療濃度 1-2ng/ml
  • ジギトキシンは肝代謝で半減期が長い。

適応

  • 強心薬
  • 心不全患者の心不全入院を減らす。予後は改善しない。
  • AFを伴うHFでは、心室レートをコントロールし十分な心室充満圧を得るためにジギタリスが用いられる。(ジゴキシンは1-2ng/mlで用いる)


注意

  • 低カルシウム血症、腎機能低下例、薬物相互作用に注意

禁忌

YN.C-59

副作用

also see GOO.922




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/04/08 13:49:30」(JST)

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UpToDate Contents

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和文文献

  • ジゴシン過剰投与でジギタリス中毒となり体外式ペースメーカー挿入に至った事例
  • 心不全治療薬 ジギタリス製剤 (ナースのためのハイリスク薬30 知っておきたいガイド) -- (心臟疾患に対する薬)
  • 食道癌術後頻脈性不整脈に対する塩酸ランジオロールの有効性
  • 清島 亮,小柳 和夫,中川 基人,永瀬 剛司,岡林 剛史,田渕 悟,小澤 壯治,金井 歳雄
  • 日本消化器外科学会雑誌 43(9), 990-995, 2010-09-01
  • … ランジオロール)を投与し有効に作用した5症例を経験した.いずれも術前の心電図や心臓超音波検査で異常は認めなかった.頻脈性不整脈は術後2ないし3日目に発生した.塩酸ランジオロール投与は2例目まではジギタリス製剤もしくは塩酸ベラパミル投与の無効症例に,その後の3例は第1選択として使用した.投与開始量は,1例目は20μg/kg/分,2例目からは2μg/kg/分で,適宜増減した.脈拍数はいずれの症例も塩酸ランジオロール開始 …
  • NAID 110007701034
  • ジギタリス製剤 (特集 救急領域における循環器用薬の使い方) -- (救急現場で必要な循環器用薬)

関連リンク

科名:ゴマノハグサ科 学名:Digitalis purpurea 別名:キツネノテブクロ ディギタリス 原産地:ヨーロッパ 北東アフリカ ... ジギタリスはヨーロッパ、北東アフリカ~西アジアにかけておよそ19種の仲間が分布します。毎年咲く多年草 ...
ジギタリス (フォックスグローブ、 狐の手袋(きつねのてぶくろ)) (Digitalis, Fox glove) (花) 撮影日 : 2011. 5.14 (平成23年) 撮影場所: 調布市 ...
ジギタリス(ゴマノハグサ科) ヨーロッパ原産の多年草で、高さ1メートルから1.5メートルになります。花は紫紅色の長い筒状で、下から順番に上に向かって開花します。 特徴

関連画像

ジギタリス【digitalis】 紫紅白 ジギタリスお花の写真集 / ジギタリスDigitalis purpurea2.jpgジギタリス (ゴマノハグサ科 ジギタリスjigitarisu 300x225 ジギタリスジギタリス


★リンクテーブル★
先読み強心薬
国試過去問100C026」「102G069」「108C031」「108A041」「107D030」「105A050」「096D020」「102D026」「102A058」「101G021」「097D020」「106D033」「100F020」「099G018」「103I060」「104I024」「106D018」「101F021」「102G028」「103I039
リンク元嘔吐」「僧帽弁閉鎖不全症」「低マグネシウム血症」「循環器疾患」「ジゴキシン
拡張検索ジギタリス中毒
関連記事リス

強心薬」

  [★]

cardiotonic
心臓脈管薬 cardiovascular drug
薬理学


  • 心臓の機能不全を回復する薬物。
心臓の機能不全→うっ血性心不全。心拍出量が不十分で、末梢重要臓器に必要とされる酸素を供給できない (SPC.214)

強心薬の種類

  • ホスホジエステラーゼ阻害薬
  • 直接型アデニル酸シクラーゼ活性化薬
  • その他


100C026」

  [★]

  • 次の文を読み、25~27の問いに答えよ。
  • 55歳の男性。激しい胸痛のため救急車で搬入された。
  • 現病歴:1週前から階段を昇るときに前胸部痛を自覚したが安静にて消失するため放置していた。今朝から激しい前胸部痛が出現し持続している。
  • 既往歴:48歳から高脂血症で加療中である。
  • 現症:意識は清明。顔面は苦悶様である。体温36.6℃。呼吸数25/分。脈拍64/分、整。血圧144/96mmHg。貧血と黄疸とを認めない。皮膚は冷汗をかき湿潤である。心雑音はない。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦。下腿に浮腫を認めない。
  • 検査所見:尿所見:比重1.018、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球520万、Hb16.7g/dl、Ht50%、白血球10,400、血小板26万。血清生化学所見:尿素窒素28mg/dl、クレアチニン1.1mg/dl、AST55単位、ALT20単位、LDH350単位(基準176~353)、CK680単位(基準10~40)、Na144mEq/l、K4.2mEq/l、Cl106mEq/l。心電図を以下に示す。
  • 心エコー検査中に意識が低下した。そのときの心電図を以下別に示す。行う処置はどれか



[正答]
※国試ナビ4※ 100C025]←[国試_100]→[100C027

102G069」

  [★]

  • 次の文を読み、67~69の問いに答えよ。
  • 58歳の男性。歩行時の胸痛と息苦しさとを主訴に来院した。
  • 現病歴: 2か月前から階段を上がったとき前胸部痛を感じていた。前胸部痛は安静になると消失していた。2週前から平地歩行でも胸痛が出現するようになった。また、息苦しさも感じるようになった。
  • 既往歴: 特記すべきことはない。
  • 生活歴: 喫煙は20本/日を35年間。
  • 家族歴: 父親は高脂血症で加療中である。
  • 現症 : 身長162cm、体重75kg。脈拍72/分、整。血圧126/76mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常をみとめない。肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
  • 検査所見: 血液所見:赤血球450万、Hb14.5g/dl、白血球6,800、血小板25万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素15.0mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総コレステロール270mg/dl、トリグリセライド140mg/dl、HDL-コレステロール44mg/dl、AST25IU/l、ALT20IU/l。冠動脈造影写真を以下に示す。


  • 手術後に使用する薬剤で適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ 102G068]←[国試_102]→[102H001

108C031」

  [★]

  • 次の文を読み、 30、 31の問いに答えよ。
  • 17歳の男子。呼吸困難を主訴に来院した。
  • 現病歴:6か月前に左胸痛と労作時息切れを自覚したことがあったが数日間で自然に軽快していた。本日 1時間目の体育の授業中に、突然左胸痛を自覚したが、以前と同様に軽快すると思いそのまま授業を受けていた。しかし、しばらくして息苦しさが強くなったため教師に付き添われて受診した。
  • 既往歴:15歳時に虫垂炎で手術。
  • 家族歴:特記すべきことはない。
  • 現症:意識は清明。身長 173 cm、体重 60 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 122/分、整。血圧 96/58 mmHg。呼吸数 30/分。 SpO2 96%(マスク 6 l/分酸素投与下 )。心音に異常を認めないが、左胸部で呼吸音の減弱を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。胸部エックス線写真(別冊 No. 5)を別に示す。
  • 直ちに行うべき処置はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108C030]←[国試_108]→[108D001

108A041」

  [★]

  • 40歳の男性。乏尿呼吸困難とを主訴に救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。冷汗下腿浮腫とを認める。 III音と IV音とを聴取する。両側の胸部に coarse cracklesを聴取する。脈拍 108/分、整。血圧 72/50 mmHg。呼吸数 28/分。血液生化学所見:クレアチニン 1.8 mg/dl、Na 134 mEq/l、K 3.8 mEq/l、 Cl 100 mEq/l、脳性ナトリウム利尿ぺプチド〈BNP〉840 pg/ml(基準 18.4以下)。動脈血ガス分析 ( room air): pH 7.32、PaCO2 30 Torr、PaO2 62 Torr、HCO3 15 mEq/l。心エコー図 (傍胸骨左縁長軸像 )(別冊 No.15A、B)を別に示す。
  • まず投与すべき治療薬で適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108A040]←[国試_108]→[108A042

107D030」

  [★]

  • 82歳の女性。胸部絞扼感を主訴に来院した。1か月前から階段昇降時に胸部絞扼感があり受診した。1人暮らし。生来健康である。ADLは自立している。脈拍76/分、整。血圧110/70mmHg。胸骨右縁第2肋間に収縮期雑音を聴取する。心電図で左室肥大所見を認める。胸部エックス線写真で心胸郭比54%。連続波ドプラ法で記録した左室駆出血流速パターン(別冊No.11)を別に示す。冠動脈造影では冠動脈に有意な狭窄を認めなかった。
  • 治療方針として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107D029]←[国試_107]→[107D031

105A050」

  [★]

  • 78歳の女性。繰り返す失神を主訴に来院した。自宅近くの診療所で発作性心房細動の治療中であり、最近、抗不整脈薬を増量した。意識は清明。脈拍56/分。血圧138/78mmHg。心音に異常を認めない。症状出現時のHolter心電図(別冊No.18)を別に示す。
  • 現時点で行う処置として適切なのはどれか。2つ選べ。



[正答]


※国試ナビ4※ 105A049]←[国試_105]→[105A051

096D020」

  [★]

  • 64歳の男性。労作時の息切れと胸部圧迫感とを訴え来院した。以前から心電図異常を指摘されていたが精査は受けていない。呼吸数18/分。脈拍72/分、整。血圧130/80mmHg。頚静脈の怒張はない。収縮期雑音とIV音とを聴取する。肺野にラ音を聴取しない。下腿に浮腫を認めない。心エコーの左室長軸断層像と僧帽弁のMモード像とを以下に示す。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)


[正答]
※国試ナビ4※ 096D019]←[国試_096]→[096D021

102D026」

  [★]

  • 64歳の男性。労作時の息切れと胸部圧迫感とを主訴に来院した。以前から心電図異常を指摘されていたが精査は受けていなかった。呼吸数18/分。脈拍72/分、整。血圧130/80mmHg。頸静脈の怒張はない。収縮期雑音とIV音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。下肢に浮腫を認めない。心エコー図の左室長軸断層像と僧帽弁のMモード像とを以下に示す。
  • 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 102D025]←[国試_102]→[102D027

102A058」

  [★]

  • 44歳の男性。深夜に帰宅後、意識を失う発作を繰り返したため搬入された。1か月前から就寝時に時々胸苦しさを自覚していた。最近仕事が忙しく疲れ気味であった。40歳時に健康診断で心電図異常を指摘されていた。家族歴に特記すべきことはない。救急車の中で記録された発作時の心電図とを以下に示す。
  • 対応として適切なのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 102A057]←[国試_102]→[102A059

101G021」

  [★]

  • 54歳の女性。2週前からの動悸を主訴に来院した。半年前から労作時の息切れを自覚している。意識は清明。身長162cm、体重50kg。脈拍108/分、不整。血圧102/72mmHg。心尖部でI音の亢進と拡張期雑音とを聴取する。右肋骨弓下に肝を2cm触知する。下腿に浮腫を認めない。心電図と心エコー図とを以下に示す。
  • 治療薬はどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 101G020]←[国試_101]→[101G022

097D020」

  [★]

  • 62歳の女性。一過性意識消失のため来院した。5年前から労作時に胸部圧迫感を感じていた。心尖部にIII音IV音とを聴取し、胸骨左縁第4肋間に3/6度の駆出性収縮期雑音を聴取する。心電図と心エコーの左室Mモード像とを以下に示す。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)


[正答]
※国試ナビ4※ 097D019]←[国試_097]→[097D021

106D033」

  [★]

  • 21歳の女性。運動時に気が遠くなる感じがあることを主訴に来院した。 3か月前から同様の症状に気付いていた。脈拍68/分、整。血圧112/68mmHg。心尖部にⅣ音を、胸骨左縁第4肋間を中心に収縮期雑音を聴取する。心エコー図(別冊No.11A、 B)を別に示す。
  • 治療薬として適切なのはどれか。




[正答]


※国試ナビ4※ 106D032]←[国試_106]→[106D034

100F020」

  [★]

  • 72歳の女性。動悸を主訴に来院した。数年前から労作時の動悸を自覚していた。脳梗塞の既往がある。脈拍104/分、不整。血圧130/74mmHg。心尖部を最強点とする2/6度の全収縮期雑音を聴取する。心電図を以下に示す。治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 100F019]←[国試_100]→[100F021

099G018」

  [★]

  • 23歳の女性。30分前に突然出現した動悸のため来院した。意識清明。呼吸数20/分。血圧102/66mmHg。心雑音なく、肺野にラ音を認めない。来院時の心電図を以下に示す。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)


[正答]
※国試ナビ4※ 099G017]←[国試_099]→[099G019

103I060」

  [★]

  • 56歳の男性。動悸を主訴に来院した。数年前から頻回に動悸を自覚していた。脈拍132/分、不整。血圧130/74mmHg。心雑音を認めない。心電図を以下に示す。治療として適切でないのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 103I059]←[国試_103]→[103I061

104I024」

  [★]

  • 病態と治療薬の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104I023]←[国試_104]→[104I025

106D018」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106D017]←[国試_106]→[106D019

101F021」

  [★]

  • ジギタリスの適応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ 101F020]←[国試_101]→[101F022

102G028」

  [★]

  • 待機的開腹手術で予め術前に投与を中止すべき薬剤はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102G027]←[国試_102]→[102G029

103I039」

  [★]

  • 陳旧性心筋梗塞患者の再発予防に有用なのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 103I038]←[国試_103]→[103I040

嘔吐」

  [★]

vomiting, emesis
vomitus
悪心嘔気 nausea悪心・嘔吐 nausea and vomiting

概念

  • 胃の内容物をはき出す現象。
  • 胃または腸内容が食道を経て口腔より吐出される現象。

嘔吐中枢

嘔吐中枢の近傍に存在するもの

  • 呼吸中枢、血管運動中枢、消化管運動中枢、唾液分泌中枢、前庭神経核

随伴症状

  • 発汗、唾液分泌、顔面蒼白、脈拍微弱、徐脈、頻脈、血圧の動揺、めまいなど

症状の出現形式と原因の所在

  • 突然の嘔吐:中枢性
  • 消化器症状を伴う:末梢性

嘔吐に関わる経路

IMD.351
  • 1. 嘔吐中枢(延髄網様体背側神経背側核近傍)への直接刺激(脳圧亢進、循環障害)
  • 2. 化学受容体誘発帯(CTZ; 第四脳室底)への刺激(代謝異常や中毒による化学物質の作用) → 1.
  • 3. 大脳皮質(中枢神経など高位中枢)からの入力 → 1.
  • 4. 求心性迷走神経や交感神経を介する入力 → 1.

原因

中枢性刺激 化学受容器引金帯刺激 薬物 アポモルヒネモルヒネジギタリス抗菌薬抗癌薬降圧薬アミノフイリンコルヒチンアルコール
毒物 重金属ガス
放射線 各種癌治療後
感染症 細菌毒素
内分泌疾患 肝性脳症糖尿病性ケトアシドーシス/ 高血糖高浸透圧症候群尿毒症妊娠悪阻妊娠高血圧症候群
代謝疾患 甲状腺クリーゼ副腎不全Addison病
直接刺激 脳圧亢進 頭部外傷脳腫瘍脳出血くも膜下出血髄膜炎、脳への放射線療法後
脳循環障害 ショック低酸素脳症脳梗塞片頭痛脳炎髄膜炎
上位中枢刺激 神経性食思不振症不快感てんかんヒステリー抑うつ状態うつ病、過度の嫌悪感、不快感、拘禁反応による恐怖ストレス視覚嗅覚味覚的刺激
末梢性刺激 消化管疾患 舌咽頭疾患 アデノイド咽頭炎
食道疾患 胃食道逆流症食道裂孔ヘルニア食道癌
胃腸疾患 急性胃炎、急性胃十二指腸粘膜病変、急性腸炎急性虫垂炎消化性潰瘍食中毒、消化管腫瘍、寄生虫食中毒Mallory-Weiss症候群
消化管通過障害 腸閉塞、胃幽門部狭窄、輸入脚症候群
腹膜疾患 腹膜炎
胆膵疾患 急性胆嚢炎急性胆管炎急性膵炎膵癌胆管癌
肝疾患 急性肝炎
循環器疾患   うっ血性心不全狭心症急性心筋梗塞
泌尿器科疾患 尿路結石腎結石急性腎炎腎盂腎炎腎不全
耳鼻咽喉科疾患 中耳炎Meniere病乗り物酔い
眼科疾患 緑内障
呼吸器科疾患 肺結核胸膜炎肺癌、咳嗽発作
婦人科疾患 子宮付属器炎、月経前症候群更年期障害
脊髄疾患 脊髄癆多発性硬化症
膠原病 結節性多発動脈炎強皮症側頭動脈炎

小児科で遭遇する嘔吐の原因

  新生児 乳児 幼児~学童
消化器疾患以外で見・落とさないよう注意する疾患 敗血症髄膜炎水頭症脳奇形尿路感染症 髄膜炎脳炎脳症虐待児尿路感染症呼吸器感染症心疾患薬物中毒誤嚥 脳炎脳症脳腫瘍肺炎中耳炎頭部外傷薬物中毒心筋炎不整脈
よくある消化器疾患 溢乳空気嚥下・哺乳過誤・初期嘔吐胃食道逆流現象・胃腸軸捻転・腸管感染症壊死性腸炎 食事過誤・空気嚥下便秘腸管感染症幽門狭窄症腸重積症胃食道逆流現象・胃長軸捻転・食事アレルギー 腸管感染症急性虫垂炎腹部外傷肝炎胆嚢炎膵炎腹部外傷・食事アレルギー・好酸球性胃腸症
主な代謝性疾患 先天性副腎過形成・ガラク卜ース血症 先天性副腎過形成Reye症候群 アセトン血性嘔吐症ケトン性低血糖症糖尿病性ケトアシドーシスReye症候群
その他     起立性調節障害神経性食思不振症
外科的疾患 食道閉鎖狭窄症胃軸捻転十二指腸閉鎖狭窄症腸回転異常捻転小腸閉鎖症Hirschsprung病胎便性イレウス・稀に腸重積肥厚性幽門狭窄・特発性腸管偽性閉鎖症 肥厚性幽門狭窄症腸重積腸回転異常捻転Hirschsprung病虫垂炎 虫垂炎腸重積腸回転異常捻転上腸間膜動脈症候群腫瘍嚢胞



僧帽弁閉鎖不全症」

  [★]

mitral insufficiency, MI, mitral valve insufficiency, mitral incompetence
僧帽弁逆流症 mitral regurgitation MR
僧帽弁閉鎖不全 mitral valve regurgitation
僧帽弁心臓弁膜症
[show details]

疫学

  • 弁膜症の20-25%をしめる(YN.C-97)

分類

  • 急性
  • 慢性

病因

  • 僧帽弁は弁尖、弁輪、腱索、乳頭筋が一つの機能単位である(僧帽弁装置、僧帽弁複合体)。このいずれかの機能不全でもMRを生ずる。
参考1
  • リウマチ性
  • 非リウマチ性
  • 僧帽弁逸脱
  • 原発性/腱索断裂/straight back症候群/漏斗胸
  • 家族性/ Marfan 症候群/Ehlers-Danlos症候群
  • 心房中隔欠損症/肥大型心筋症/甲状腺機能亢進症
  • 虚血性心疾患
  • 感染性心内膜炎
  • 拡張型心筋症などの拡大心
  • アミロイドーシス

器質的病変

  • リウマチ熱
  • 感染性心内膜炎、
  • 心内膜床欠損症
  • 僧帽弁逸脱症候群に合併するもの、Marfan症候群
  • 腱索断裂、乳頭筋断裂、乳頭筋機能不全
  • 外傷性

機能的病変

  • 機能性MR:拡張型心筋症などによる心室拡大で乳頭筋が弁尖を牽引
  • 虚血性MR:心筋梗塞により外側に乳頭筋が偏位

頻度順

病態

  • 収縮期における血流逆流 → 容量負荷 → 左心房拡大、左心室拡大 → 肺うっ血、肺高血圧 → 右室拡大
左心不全 → 右心不全

急性MRと慢性MRとの違い

PHD.205
  • 急性MR:左房は比較的コンプライアンスが小さく、急激な血液の逆流により左房圧が上昇する。これにより逆流はある一定レベルに保たれるが、この圧上昇は肺循環に伝わり急激な肺うっ血、肺水腫をきたすので救急疾患である。左房圧やPCWPは上昇し、v波の著明な上昇が認められ、肺循環を維持するために肺動脈と右室圧も上昇する。
  • 慢性MR:病態は緩徐に進行するので、これに対処できるよう左房は拡張し、またコンプライアンスを大きくする。左房は多くの血液を貯めることが出来、肺循環の血圧上昇を防ぐことを可能にしている。この反面、左心室の血流は体循環よりより抵抗の低い左心房に流れるようになり、心拍出量が低下することになる。また、左房の拡張は心室細動リスクを増大させる。左心室も容量負荷により拡張をきたすため、心拍出量を比較的維持できるようになっているが、やがて破綻し心不全症状を呈するようになる。

症状

  • 軽症例では無症状
  • 肺循環、右心系に負荷がかかれば呼吸困難、浮腫、易疲労性、肝腫大など

身体所見

聴診

心雑音

収縮期
  • 時期:汎収縮期雑音。  ←   逆流性収縮期雑音   MRが進展すれば(advanced MR)、II音(正確にはA2)を越えて聴取されてしまう!!理由は大動脈弁が閉じた後にも、左心室の圧が左心房より高い状態が存在しえて、逆流が継続するから(PHD.41)。
  • 最強点:心尖部
  • 放散:左腋窩
拡張期
Carey-Coombs雑音
  • 時期:拡張期(III音に引き続いて聴取)
  • 最強点:心尖部

過剰心音

  • I音↓、II音 (PHでwidened splitting, IIpが遅延)、III音↑(volume load)、

検査

胸部X線像

  • 左室拡大(左第四弓)、左房の拡張(左第三弓)、肺門部うっ血・肺動脈拡大(左第二弓)

心電図

  • 左右心室肥大(高振幅、僧帽性P)、心房細動

心カテーテル検査

  • 左室造影でSellerの逆流度分類による重症度の判定を行う。
  • 肺動脈楔入圧の上昇 ← 左房圧上昇を反映

心エコー

  • カラードプラーで逆流の重症度を判定。
  • 左心房への逆流がモザイク像としてとらえられる

診断

  • カラードプラーか心カテーテル検査で、左心室から左心房への逆流を証明する

重症度の判定

  • カテーテル造影を用いて、左室造影を行うことによる分類

治療 IMD.777

内科的治療

外科的治療

  • 適応:心不全症状が薬物で改善しない場合、無症状でも高度の逆流(Sellers grade III)で左室が拡大傾向にあるもの
  • 僧帽弁形成術(弁形成術(自己弁温存術式が第一選択))、僧帽弁置換術(人工弁置換術)
僧帽弁逆流の手術をうける患者のうち、手術適応となる原因の80-90%は弁尖や腱索の変性に因る逸脱症である。(参考1)

合併症

  • 心房細動
  • 心房細動に伴う血栓症
  • 感染性心内膜炎

予後

  • 比較的良好

参考

  • 1. 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2007_matsuda_h.pdf




低マグネシウム血症」

  [★]

hypomagnesemia
マグネシウム高マグネシウム血症電解質異常

定義

  • 血清中のマグネシウム値低下による症状。
  • 正常範囲以下(1.5mg/dl以下)となった病態  正常範囲は 1.5-2.3 mg/dl

病因

  • 食事摂取量不足
  • 消化管(腸管)からの吸収障害:飢餓状態嘔吐、長期の胃腸液吸引、吸収不良症候群*、急性膵炎*、肝硬変
  • 腎からの排泄増加
  • 体内分布異常


病態生理

症状

  • 神経筋機能の異常:テタニー振戦てんかん発作筋脱力、運動失行、眼振めまい感情鈍麻、うつ、易刺激性、譫妄(delirium)、精神症状 (HIM.2373)
  • 心血管系:不整脈(洞性頻脈、上室性頻拍、心室性不整脈)、PR/QT延長、T波平坦化/陰性T波、ST straightening (HIM.2373)
  • 電解質:低カルシウム血症低カリウム血症 ← 個別に治療しても無駄。マグネシウムを補正する必要がある。1,25(OH)2Dの産生を阻害、細胞にPTHへの耐性をもたせ、さらに<1mg/dLではPTHの分泌を阻害する。 (HIM.2373) また、低マグネシウム血症では尿細管でのカリウム再吸収が低下するらしい。
  • その他:ジギタリス毒性上昇(MgはATPaseの補酵素だからね)

低マグネシウム血症と高マグネシウム血症の比較

低Mg血症、Mg欠乏症 高Mg血症
神経・筋肉 クボステック徴候トルソー徴候テタニー痙攣、筋肉振戦、筋力低下易疲労性アテトーゼ様運動舞踏病様運動眼振めまい運動失調 深部反射低下・消失、瞳孔拡大、平滑筋麻痺、呼吸筋抑制
精神 抑うつ、無欲、著明な不安、興奮 錯乱昏迷
心血管 頻脈、不整脈 PR/QT時間延長、T波平低化、T波拡大、ジギタリス作用増強 徐脈起立性低血圧、心室内伝導障害、PR/QRS/QT時間延長、心停止
消化器 食欲不振嚥下困難 嘔気嘔吐
その他 貧血 皮膚潮紅、末梢温暖


検査

心電図

HIM.2373
  • PR延長
  • QT延長
  • T波:平坦/陰転
  • ST:平坦

合併症


循環器疾患」

  [★]

cardiovascular disease

循環器疾患と治療薬

  強心薬 抗狭心症薬 抗不整脈薬 降圧薬
ジギタリス    
カテコラミン      
Naチャネル阻害薬      
Kチャネル阻害薬      
Ca拮抗薬  
α遮断薬      
β遮断薬  
αβ遮断薬      
硝酸薬      
その他血管拡張薬      
ACE阻害薬      
ATII受容体拮抗薬      
利尿薬      


ジゴキシン」

  [★]

digoxin
Lanoxinジゴシンジゴシンエリキシルジゴハンハーフジゴキシンメチルジゴキシンラニラピッド
ジギトキシンジギタリス強心薬抗不整脈薬
強心剤
  • first aid step1 2006 p.84,241,244
  • 用量を覚える:治療域血中濃度 1-2 ng/ml

薬理作用

  • 心筋収縮力の増強、心拍数の抑制および刺激伝導速度の低下
  • 心電図の変化
  • ↑PR、↓QT、↓ST(盆状低下, scoop of ST segment)、陰性T波

動態

  • 腎臓で代謝を受ける

適応

注意

  • β遮断薬:房室伝導を抑制するので(陰性変伝導作用)、完全ブロックを起こす危険が高まる
  • カルシウム拮抗薬:β遮断薬とカルシウム拮抗薬は、心筋の収縮力をさげ、ジギタリスの作用を増強しうる
  • K+-wasting diuretics:低カリウム血症からジギタリス中毒を引き越しやすくなる

禁忌

副作用

  • 消化器症状(nausea, vomiting, diarrhea)
  • 循環器症状(不整脈)
  • blurry yellow vision
  • ゴッホの描いた「医師ガッシェの肖像 」にもジギタリスが描かれているが、晩年のゴッホは、このガッシェ博士の治療を受け、「癲癇(てんかん)」の薬として服用していて「ジギタリス中毒」で、視界が黄色がかっていたため、画風に影響を与えたとの説もある(http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/92dc9d78d3a967dcafa3254b81165198)
  • 誘因:腎不全、低カリウム血症
  • 低カリウム血症では、Na-K ATPaseがリン酸化され、ジゴキシンはリン酸化されたNa-K ATPaseと親和性が高いため(PPC.338)



ジギタリス中毒」

  [★]

digitalis intoxication
強心配糖体中毒ジギタリスジギタリス効果


  • ジギタリス投与中に心室性期外収縮による二段脈、三段脈、
  • ジギタリス中毒(早期では胃腸症状(嘔吐・下痢)、循環器症状(二連脈、三連脈、ブロックを伴う心房頻拍、心室細動))
also see GOO.922

原因

  • 血中ジギタリス濃度の上昇

誘発する要因と阻止する要因

  • 主要な要因:低カリウム血症(利尿剤の投与で誘発) (PHD)

誘発

  • 低K血症 細胞外にKがないからNa+K+-ATPaseが働けない
  • 低Mg血症 Na+K+-ATPaseはMgを欲しがります。
  • 高Ca血症 (多分)細胞内のCa2+濃度を上昇させます。(病態生理(2)) ← あるいはNa-Ca exchangeでCaの移動が妨げられるのか。
  • 腎不全 ジギタリスの血中濃度が上がります。
  • 薬物相互作用 ex.キニジン

病態生理

高濃度のジギタリスによる作用 PHD.399

  • 3+1つの機序がジギタリス中毒の病態生理に関わる
  • 1. 膜静止電位が上昇(less negative resting potential)
  • Na+K+-ATPaseの阻害 → 静止膜電位が浅くなる(より0に近づく) → 0相の脱分極速度が低下、刺激伝導速度の低下(もし、伝導速度が低下した組織がまだら状に存在したら、リエントリ性の不整脈が起こりやすくなるよね)
  • 2. 活動電位持続時間の減少(decreased action potential duration)。2相の短縮。
  • a. 細胞内Ca2+↑ → Ca2+依存性K+チャネル活性↑ → K+の流入が亢進 → 脱分極時間↓
  • b. 細胞内Ca2+↑ → Ca2+チャネル活性↓ → Ca2+電流による脱分極↓ → 脱分極時間↓
  • 活動電位持続時間↓ + 不応期の短縮 → 外部の刺激に反応する時間が増え、不整脈を起こすリスクが上がる
  • 3. 自動能の亢進
  • a. 静止膜電位が浅くなる(0に近づく) → ペースメーカーでない細胞でも4相における脱分極を起こしやすくなる
  • b. 細胞内Ca2+濃度↑ → 遅延後脱分極(delayed afterdepolarization)が起こりやすくなる
  • (1)遅延後脱分極が閾値に達することもあるし、(2)ectopic beat + 遅延後脱分極で閾値に達することがある。そしてVTとかのself-sustaining arrhythmiasを起こす。
  • 4. 副交感神経の興奮
  • 房室結節での興奮伝導が遅延しブロックを起こす。

症状

  • 早期の心外症状:胃腸症状(嘔吐・下痢)(悪心・嘔吐・食欲不振) → 第四脳室底(菱形窩)の下方に位置する最後野(血液脳関門がない)の化学受容器に作用して起こるらしい。
  • 循環器症状:心室性期外収縮(病態生理(2))、心ブロック(病態生理(1))、上室性頻拍(病態生理(3))

検査

心電図

  • 1. 心室性期外収縮(PVC) :多原性の二段脈・三段脈、
  • 2. 上室性頻拍     :ブロックを伴うことが多い(ブロックを伴う心房頻拍・心室細動(PAT with block))
  • 3. 房室ブロック    :

治療

  • カリウム(低カリウム血症に対して)
  • リドカイン(心室性期外収縮に対して)
  • 体外式/一時的ペーシング(心ブロックに対して)
  • 抗ジギタリス抗体のFabフラグメント


リス」

  [★]

squirrel
シマリスリス科ジリス属プレーリードッグ




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