サイログロブリン

出典: meddic

thyroglobulin TG Tg
チログロブリンチレオグロブリン thyreoglobulin
甲状腺甲状腺ホルモン抗サイログロブリン抗体

概念

  • 糖タンパク質、330 kDa、二量体
  • 濾胞上皮細胞で合成され、主に甲状腺濾胞腔に存在。
  • 甲状腺ホルモン合成の足場
  • サイログロブリン中のチロシン残基のヨード化と縮合により合成される → 甲状腺ホルモン(T3やT4)

解釈

高値

  • 甲状腺腫瘍
  • 腫瘍マーカーとなる
  • 良性・悪性の区別はできない
腫瘍が甲状腺にあるとき高値。良性の腺腫様甲状腺、転移性病変を伴う甲状腺腫瘍で著明高値
  • 甲状腺機能の亢進
  • 甲状腺の破壊
  • 医原性
  • 甲状腺穿刺
  • TSHホルモンの上昇。

低値

  • 医原性

参考

  • 1. SRL
[display]http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL2586.htm




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/30 05:43:41」(JST)

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和文文献

  • 経腸栄養剤長期使用時のヨード欠乏性甲状腺機能低下症 : 甲状腺機能検査判定におけるピットフォールとその対策 (小児の内分泌・代謝性疾患診療のピットフォール(1))
  • バセドウ病(甲状腺機能充進症)と橋本病(甲状腺機能低下症)
  • 甲状腺乳頭癌嚢胞性頸部リンパ節転移の鑑別診断 : 穿刺液中サイログロブリン測定の有用性
  • 稲垣 洋三,坂本 耕二,井上 泰宏 [他]
  • 日本耳鼻咽喉科学会会報 114(12), 912-916, 2011-12
  • NAID 40019143854

関連リンク

サイログロブリン(Tg)は,甲状腺濾胞細胞のみでつくられる分子量66万の糖蛋白である。 生合成されたTgは濾胞腔の中へ放出される。この経過中に,ペルオキシダーゼの作用 によってTg分子中のチロシン基にヨード分子が結合して,甲状腺ホルモンの合成が行 ...
ほとんど自覚症状もないのに検査で異常が出てとても不安なお気持ちだと思います。 私 自身、甲状腺疾患を患っているので、役立ちそうなリンクをお知らせしますね。 全国的に 有名な甲状腺専門病院のサイトに「サイログロブリン」についての ...

関連画像

12)TgAb(抗サイログロブリン 甲状腺機能低下症の主な症状抗サイログロブリン抗体(抗 o0800090011527974837.jpgTSH受容体抗体http://www.geocities.jp/study_nasubi/d/9


★リンクテーブル★
先読み甲状腺」「Tg」「thyreoglobulin
国試過去問105I070」「106D016」「101F061」「097B040」「104I007
リンク元グレーブス病」「甲状腺ホルモン」「亜急性甲状腺炎」「アスピリン」「クレチン症
拡張検索抗サイログロブリン抗体
関連記事グロブリン」「リン」「ログ」「ロブ

甲状腺」

  [★]

thyroid gland
glandula thyroidea
甲状腺ホルモン副甲状腺(上皮小体)
喉頭
  • 図:N.24(全面の筋),25(全面の筋),70(血管),71(血管)

解剖学

部位

性状

  • 成人の正常重量15-25g、女性の方が少し重い。妊娠中や性周期で重量が変化する。分泌期初期(early secretary phase排卵後2-5日目)には50%も重量が増加する。

大きさ

よくわかる甲状腺疾患のすべて 永井書店 (2004/01) ISBN 481591673X
単位はmm?
  n 峡部 横断厚 横径 縦経(右) 縦経(左)
男性 34 1.8±0.6 18±3.0 48±4.8 49±3.7 49±3.8
女性 16 1.3±0.8 16±2.2 46±3.6 45±6.0 46±3.0

血管

動脈

静脈

神経

声帯を支配する神経が甲状腺の裏側を通過 N.71

画像

  • 超音波検査
  • (高エコー)筋肉>甲状腺>気道(低エコー)  ← 要確認

組織学

濾胞上皮細胞 follicular cell

  • 甲状腺ホルモンを産生、分泌。

C細胞 C cell

  • 成人甲状腺全体の0.1%を占める
  • カルシトニン産生細胞、HEでは判別困難。
  • 銀染色(Glimerius)、免疫組織化学(chromogranin A、synaprophysin, carcitoninなど)により明らかとなる。
  • 電顕では、electron dense な顆粒を有する(神経内分泌顆粒)。

機能

発生

神経支配

  • 上頚部交感神経節、中頚部交感神経節。交感神経神経線維は濾胞近傍に終末し、分泌に影響を及ぼす。

臨床関連

非腫瘍性疾患

  • 1. 遺伝疾患、発達傷害
  • mynocyclineによるblack thyroid:消耗性色素リポフスチンと他の物質(lipid-drug complexによりlysosomeに色素が沈着する)。
  • 4. 感染
  • 5. 自己免疫性甲状腺疾患

腫瘍性疾患 (甲状腺腫瘍)

  • 1. 良性腫瘍
  • a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
  • 2. 悪性腫瘍 悪性腫瘍中の頻度)
  • a) 乳頭癌 papillary carcinoma 88%
  • b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2% 甲状腺濾胞癌 thyroid follicular carcinoma
  • c) 低分化癌 poorly differentiated carcinoma
  • d) 未分化癌 undifferentiated carcinoma 1.5%
  • e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma 1.4%
  • f) 悪性リンパ腫 malignant lymphoma 3.5%


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

分類






Tg」

  [★]

genetic transformationtransgenesistransgenic
thyroglobulin


thyreoglobulin」

  [★] チレオグロブリン


105I070」

  [★]

  • 48歳の女性。前頭部の疼痛を主訴に来院した。2週前に咽頭痛と38℃台の発熱とがあり解熱薬を服用した。3日前から前頭部に疼痛を伴う腫脹が生じた。腫脹は増悪し、疼痛が激しくなったため受診した。身長159cm、体重60kg。体温38.4℃。呼吸数24/分。脈拍92/分、整。血圧132/78mmHg。甲状腺右葉下極が腫大し、同部に自発痛と圧痛とを認める。血液所見:赤血球 420万、Hb 12.6g/dl、Ht 39%、白血球 9,000、血小板 22万。血液生化学所見: LD 234IU/l(基準176-353)、ALP3941U/l(基準115-359)、TSH O.06μU/ml(基準0.2-4.0)、T3 240ng/dl(基準80-220) 、T4 15.8μg/dl(基準5 -12)。
  • この患者で上昇していると考えられるのはどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 105I069]←[国試_105]→[105I071

106D016」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106D015]←[国試_106]→[106D017

101F061」

  [★]

  • a. 女性に多い。
  • b. 高齢者に多い。
  • c. 血中サイログロブリンが低値となる。
  • d. 甲状腺超音波検査で砂粒腫がみられる。
  • e. 予後は濾胞癌より悪い。
[正答]


※国試ナビ4※ 101F060]←[国試_101]→[101F062

097B040」

  [★]

  • Basedow病と無痛性甲状腺炎の鑑別に有用な検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097B039]←[国試_097]→[097B041

104I007」

  [★]

  • a CEA高値
  • b TSH低値
  • c サイログロブリン高値
  • d 超音波検査で点状高エコー像
  • e 頚部エックス線写真で粗大石灰化像
[正答]


※国試ナビ4※ 104I006]←[国試_104]→[104I008

グレーブス病」

  [★]

Graves' disease, Graves disease
バセドー病 バセドウ病 (国試)Basedow病 Basedow disease Basedow's diseaseグレーヴス病 Graves病、exophthalmic goitre、中毒性びまん性甲状腺腫 toxic diffuse goiterパリー病 Parry disease
morbus Basedowii

概念

病因

  • 自己抗体の出現
  • 甲状腺刺激免疫グロブリン thyroid stimulating immunoglobulin
  • 甲状腺増殖刺激免疫グロブリン thyroid re-growth-stimulating immunoglobulin (TGI)
  • TSH結合阻害免疫グロブリン TSH-binding inhibitor immunoglobulin (TBIIs)
自己抗体であるTSH受容体抗体の産生 → 甲状腺濾胞上皮細胞のTSH受容体に結合して活性化 → 甲状腺ホルモン分泌↑
  • 抗TSH受容体抗体は95-98%の症例で出現する。

疫学

病変形成&病理

  • 自己抗体により、濾胞のホルモン産生が刺激され、甲状腺は瀰漫性に腫大(正常の数倍から200gまで)。

症状

メルゼブルク三徴 Merseburg triad(Merseburgの三主徴)

  • 1. 甲状腺中毒症状
頻脈、体重減少、手指振戦、発汗増加等
心臓肥大、リンパ組織過形成、真皮の肥厚
  • 2. びまん性甲状腺腫大(やわらか、血管雑音)
  • 3. 眼球突出または特有の眼症状

ハシトキシコーシス Hashitoxicosis

  • 未治療or適切な治療が行なわれていなかった状態、感染、外傷などの誘因が加わった時に機能亢進症が急速に増悪する状態。頻脈、ショック。

合併症

検査

  • 1. FT4、FT3のいずれか一方または両方高値
  • 2. TSH低値
  • 3. TSH受容体抗体陽性、または甲状腺刺激抗体陽性
  • 4. 放射線ヨード甲状腺摂取率高値 ← 甲状腺ホルモンの生合成が亢進

エコー

  • カラードプラ:全体的に著明な血流増加

診断

治療

抗甲状腺薬

の二種類である。薬効の高さや作用持続時間の長さの利点からMMIを第一選択とするが、胎盤移行や乳汁移行、副作用の出現頻度を考慮しPTUを用いることもある。治療中止の時期は甲状腺機能の正常化はもちろんのこと、抗TSH受容体抗体が陰性であることも必要である。

  • 治療期間:長い。1-2年維持量でコントロールし、TSH受容体抗体が陰性化したら減量し、さらに6ヶ月したら休薬(YN.D-31)

治療の中止

4点がそろえば中止。中止後、10-25%が再発する。
  • 1. メルカゾール1錠/日-1錠/隔日で甲状腺機能が正常 (TSH, FT4の両方が正常)
  • 2. 投薬継続期間が2年以上
  • 3. 甲状腺腫が小さくなった
  • 4. TSH受容体抗体が陰性

βブロッカー

  • 脈拍、動悸、振戦を軽減 ← 甲状腺ホルモンの「心筋細胞のカテコールアミン受容体を増加させる作用」に対して

放射性ヨード療法

  • 131Iのβ線により甲状腺組織を破壊
  • 効果は2-3週後に出現し、最大効果は6-12週後。

外科的治療法

  • 甲状腺亜全摘術

比較

  放射性ヨード療法
131療法
外科的治療法 抗甲状腺薬
長所 治療法が簡単   どの年代の患者でも可能(妊娠・妊娠中も可能)
成人合併例でも治療可能   通院での治療可能
比較的短期間で寛解 短期間に治癒  
永続寛解率が高い 高い寛解率  
侵襲が少ない   不可逆的な甲状腺機能低下は稀
短所 特別な施設が必要 手術侵襲 副作用(無顆粒球症・肝障害)
永続的甲状腺機能低下症が年ごとに増加 永続的甲状腺機能低下症  
妊娠、授乳期では禁忌 瘢痕 治療期間が長い
  術後合併症(反回神経麻痺、テタニー) 永続寛解率が低い
  術後再発  
回避・禁忌 30歳以下は避ける    
妊娠予定、妊娠中、授乳中は禁忌    
適応 欧米の第一選択   日本の第一選択
老人で早期治療を望む場合 早期治癒を望む場合(社会的・妊娠希望) 小児、妊婦
抗甲状腺薬で副作用の例 抗甲状腺薬で副作用の例 外科的療法、放射性ヨード療法の明らかな適応外
抗甲状腺薬で永続治癒の可能性低 抗甲状腺薬で永続治癒の可能性低 FT4軽度上昇例
服薬・治療コンプライアンス低 服薬・治療コンプライアンス低  
手術適応だが合併症、患者の意志により回避される場合 通院が困難  
手術後再発例 甲状腺腫が大 甲状腺腫が小

病理

  • 組織像
  • 濾胞上皮の著明な過形成、上皮細胞の丈が増して円柱上となる、濾胞上皮が乳頭状に濾胞腔に突出する、間質の軽度の線維化、リンパ球集簇、リンパ濾胞、腫大した上皮細胞は濾胞中央部のコロイドを活発に吸収するため、コロイドの辺縁部に空泡が見える。


グレーブス病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎の比較

YN.D-40改変
  破壊性甲状腺炎 グレーブス病 備考
無痛性甲状腺炎 亜急性甲状腺炎
病態 橋本病
(慢性甲状腺炎)の
経過中に濾胞の
崩壊を示す
甲状腺の炎症による
濾胞破壊
TSHRの過剰刺激
炎症 mild severe [-]  
末梢fT3 甲状腺機能亢進もしくは濾胞の破壊で上昇
123I uptake 健全な甲状腺濾胞が存在し、甲状腺ホルモン合成能が高い
血清TSH fT3上昇のため
血清サイログロブリン 甲状腺機能亢進もしくは濾胞の破壊で上昇
TSH受容体抗体 [-] [-] [+]  
抗TPO抗体 [+] [-]/トキニ[+] [+]  
抗サイログロブリン抗体 [+] [-]/トキニ[+] [+]  

参考

  • 1. D.産科疾患の診断・治療・管理 8.合併症妊娠の管理と治療 - 日産婦誌60巻3 号
http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6003-041.pdf




甲状腺ホルモン」

  [★]

thyroid hormone, thyroid hormones
甲状腺サイログロブリンカルシトニン甲状腺ホルモン製剤
胎児の発育・新生児の生理と適応


  • SP.915-

種類

分類

性状

  • 疎水性アミノ酸

産生組織

標的組織

受容体

  • 核内甲状腺受容体(甲状腺ホルモン受容体ファミリー)
ステロイドレセプタースーパーファミリーに属する → 核内受容体スーパーファミリー

作用

代謝系別

  • 1. 熱産生
  • 脳、脾臓、睾丸をのぞくすべての組織で酸素消費を高める ← 甲状腺クリーゼによる発熱の原因
  • 2. 自律神経系
  • カテコラミンの作用を増強する
  • 心筋細胞のカテコールアミン受容体を増加 ←証明されていない?
  • 3. 内分泌
→甲状腺ホルモンの投与によりコルチゾールが減少し副腎クリーゼを誘発
  • 4. 呼吸器系
  • 5. 造血器系
  • エリスロポエチン産生促進 → 赤血球増加
  • ヘモグロビンからの酸素解離を促進 → 末梢組織での酸素利用↑
  • 6. 骨格筋系作用
  • 骨代謝回転を高め、骨形成・骨吸収を促進 (閉経後女性で甲状腺ホルモン多 → 骨塩量減少 → 骨粗鬆症
  • グレーブス病では筋肉蛋白の代謝亢進、筋肉量の減少、筋力低下、筋脱力、四肢麻痺
  • 7. 糖代謝
  • 糖代謝の亢進
  • 8. 脂質代謝
  • 肝臓におけるコレステロール産生を促進
  • 肝臓のトリグリセリドリパーゼ活性を亢進し、コレステロールの代謝を促進
コレステロールが減少 ← 総じて分解系の法が作用が強い
  • 9. その他

薬理学的作用 (SPC.321)

  • 成長と発育
全ての生体の活動に関わる-(不足)→成長停止、身体的・精神的発育停止
  • 熱産生と体温調整
組織の酸素消費を高め、基礎代謝を亢進させる。Na+,K+-ATApaseの活性刺激や、核内クロマチンに作用してDNA転写を促進する作用による
  • 代謝亢進作用
上記の通り
  • TSH分泌抑制
ネガティブフィードバック

分泌の調節

  • 分泌の制御系
視床下部--(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)-→下垂体前葉--(甲状腺刺激ホルモン)-→甲状腺濾胞細胞-→T3, T4-→T3, T4下垂体前葉・視床下部に作用し甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑制

分子機構

臨床関連

過多

欠乏

  • 甲状腺機能検査値の異常を来す病態。ほとんどの場合TSHは正常
  • free T3↓、rT3↑(重症ではT4↓、TSH
  • 低栄養、外傷、感染症、手術、腎不全、肝不全、心不全、悪性腫瘍
  • エネルギー消費を減らすための適応かもしれない
以上2007後期生理学授業プリント内分泌(3)

生合成 (SP.916)

亜急性甲状腺炎」

  [★]

subacute thyroiditis
ドゥ・ケルヴァン甲状腺炎
甲状腺

概念

  • 有痛性の甲状腺腫脹がみられ、ときに発熱が認められる甲状腺炎である。病気によって甲状腺中毒症や甲状腺機能低下症を呈する。全身倦怠感や感染による上気道炎が、数週間くらい甲状腺にまつわる特徴(thyroid-related features)に先行する。(HIM.2238)
  • 全身性ウイルス性感染(mumps、coxsackie, adenoviruses, measles, Influenza, echoviruses)に伴うが、患者からウイルスを同定する試みはしばしば不成功に終わり、病原体同定することは本疾患の管理に影響を及ぼさない。(HIM.2238)
  • 症状は咽頭炎に似ており、しばしば見落とされる。(HIM.2238)

疫学

  • 30-50歳 (HIM.2238)
  • 男女=1:3 (HIM.2238)

病期~

  • 3 phase:
  • 1) destructive phase:濾胞破壊によるhyperthyroid。甲状腺中毒症(T3,T4高値。TSH低値)。123I uptakeは低値か検出下限以下。
  • 2) phase of hypothyroidism:数週間の経過で甲状腺機能低下症となる。unbound T4低値、軽度TSH高値。123I uptakeは正常化やや高値
  • 3) recovery phase:正常化

病理

  • 斑状に炎症細胞の浸潤が認められ、甲状腺濾胞のdisruptionを伴う。甲状腺濾胞には多核巨細胞が認められるものがある。濾胞の変化は線維化を伴う肉芽腫に進展する。発症から数ヶ月で甲状腺は通常正常に回復する。
  • マクロ:非対称性腫大。
  • 組織像:多核巨細胞、リンパ球、形質細胞、組織球、急性炎症を示す箇所、線維化巣、肉芽腫形成。

症状

  • 局所の圧痛と自然痛、発熱、全身倦怠感、数カ月で回復。

身体所見

  • 全身症状:(ときに)発熱
  • 甲状腺:疼痛、腫大

検査

  • 甲状腺機能:病期による。
  • 超音波検査:炎症部位・腫瘤部に一致して低エコーとなる。


グレーブス病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎の比較

YN.D-40改変
  破壊性甲状腺炎 グレーブス病 備考
無痛性甲状腺炎 亜急性甲状腺炎
病態 橋本病
(慢性甲状腺炎)の
経過中に濾胞の
崩壊を示す
甲状腺の炎症による
濾胞破壊
TSHRの過剰刺激
炎症 mild severe [-]  
末梢fT3 甲状腺機能亢進もしくは濾胞の破壊で上昇
123I uptake 健全な甲状腺濾胞が存在し、甲状腺ホルモン合成能が高い
血清TSH fT3上昇のため
血清サイログロブリン 甲状腺機能亢進もしくは濾胞の破壊で上昇
TSH受容体抗体 [-] [-] [+]  
抗TPO抗体 [+] [-]/トキニ[+] [+]  
抗サイログロブリン抗体 [+] [-]/トキニ[+] [+]  

参考

  • 1. [charged] 亜急性甲状腺炎 - uptodate [1]

国試


アスピリン」

  [★]

aspirin
アスファネート配合イスキア配合サリチゾンゼンアスピリンニチアスピリンニトギス配合バイアスピリンバッサミン配合バファリン配合ファモター配合
アスピリン喘息アセチルサリチル酸 acetylsalicylic acid ASAアスピリン中毒

構造

分類

  • 酸性
  • サリチル酸系
  • 抗炎症薬
  • 抗血栓薬

薬理作用

抗炎症薬

  • 脳の体温調整中枢を抑制して解熱。感覚中枢の興奮を抑制? → 鎮痛 1.5g/day
  • 少量で血小板凝集を低下。血栓、塞栓を予防 → 40-100mg/day
  • 関節リウマチにおける抗炎症には → 3g/day

動態

  • アスピリンは弱酸性。胃でプロトンを放出。大部分は回腸で吸収される。
  • アスピリンは組織、血漿、特に肝臓に存在するエステラーゼにより30分以内にサリチル酸塩となり抗炎症作用を呈する。25%は酸性?、抱合されて排出される。25%は未変化のまま排泄される。アルカリ尿で排泄されやすい。Cox抑制作用は不可逆的アセチル化反応による。持続時間は血漿半減期に関係しない。半減期は短いが、作用は持続することに注意する。

作用機序

注意

禁忌

バイアスピリン錠100mg
  • 1. 本剤の成分又はサリチル酸系製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2. 消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成抑制作用により,胃の血流量が減少し,消化性潰瘍を悪化させることがある.(ただし,「慎重投与」の項参照)]
  • 3. 出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるため,出血傾向を助長するおそれがある.]
  • 4. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重篤なアスピリン喘息発作を誘発させることがある.]
  • 5. 出産予定日12週以内の妊婦[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]
  • 6. 低出生体重児,新生児又は乳児[「小児等への投与」の項参照]
YN.D-34
  • 甲状腺クリーゼに対してアスピリンを解熱薬として使うと、サイログロブリントリヨードサイロニンの結合を阻害し、free T3の濃度が上昇して病状を悪化させるので使用しない

添付文書

  • バイアスピリン錠100mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3399007H1021_1_13/3399007H1021_1_13?view=body



クレチン症」

  [★]

cretinism
新生児甲状腺機能低下症 hypothyroidism of the newborn neonatal hyperthyroidism, hypothyroidism of the newborn
先天性甲状腺機能低下症 congenital hypothyroidism
クレチン病
甲状腺機能低下症新生児マススクリーニング成長#ホルモン(乳児期の成長にはインスリン甲状腺ホルモンが必要)



概念

  • 新生児マススクリーニングで見いだされる最も頻度の高い疾患であり、知能障害、発育障害、クレチン顔貌(鞍鼻など)、徐脈が特徴的である。

疫学

  • 1/4,800 ないし 1/2,200

病因

  • TRHとTSHの異常
  • ヨード転送障害
  • NISの異常による
  • ヨード有機化障害
  • サイログロブリン合成異常
  • Tg合成異常:8-10万人に1人
  • 遺伝子表現の調節異常
  • 甲状腺特異的な転写因子、tyroid transcription factor 1(TTF1), TTF2, PAX8
YN.D-37

症候

身体所見

  • (骨成熟遅延による)大泉門、小泉門開大

検査

治療

  • 甲状腺ホルモン補充療法

参考

uptodate

  • 1. [charged] 先天性甲状腺機能低下症の臨床的特徴および検出 - uptodate [2]
  • 2. [charged] 先天性甲状腺機能低下症の治療および予後 - uptodate [3]

国試


抗サイログロブリン抗体」

  [★]

antithyroglobulin antibody, anti-thyroglobulin antibody
サイログロブリン


TgAb



グロブリン」

  [★]

globulin (Z)
ヴェノグロブリンガンマーグロブリンガンマガードガンマグロブリングロブリングロベニンサイモグロブリンサングロポールゼットブリンテタノセーラテタノブリンテタノブリンIHヒスタグロビンベニロンヘパトセーラヘブスブリンヘブスブリンIHポリグロビン乾燥HBグロブリン乾燥はぶ抗毒素乾燥まむし抗毒素抗Dグロブリン抗D人免疫グロブリン抗HBs人免疫グロブリン破傷風グロブリン
アルブミンフィブリノーゲン
  • 肝臓で産生される

機能 (PT.234)

  • α1-グロブリン
    • 組織分解産物や脂質を運搬
  • α2-グロブリン
    • ビタミンやホルモンを運搬
    • α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
  • βグロブリン
  • γグロブリン


リン」

  [★]

phosphorus P
serum phosphorus level

分子量

  • 30.973762 u (wikipedia)

基準値

血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
  • (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
  • 2.5-4.5 mg/dL (QB)

尿細管での分泌・再吸収

近位尿細管 70%
遠位尿細管 20%
排泄:10%

尿細管における再吸収の調節要素

臨床関連

参考

  • 1. wikiepdia
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3





ログ」

  [★]

log
記録対数

ロブ」

  [★] ロキソプロフェン




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