- 英
- gel
- 関
- ゾル
WordNet
- a colloid in a more solid form than a sol (同)colloidal gel
- become a gel; "The solid, when heated, gelled"
PrepTutorEJDIC
- ゲル(コロイド溶液の凝固した状態;ゼラチン・寒天など) / =jell
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/06 18:18:19」(JST)
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この項目では、物質について説明しています。モンゴルの住居については「ゲル (家屋)」を、その他の用法については「ジェル」をご覧ください。 |
ゲル(ドイツ語: Gel)またはジェル(英語: gel)は、分散系の一種で、ゾルのような液体分散媒のコロイドだが、分散質のネットワークにより高い粘性を持ち流動性を失い、系全体としては固体状になったもの。
広義には固体分散媒のコロイドであるソリッドゾルを含むが、ここでは狭義のゲルを扱う。
ゲルの種類
ゾルがゲルになるときに、分散質が繋がってネットワークを作る現象を架橋と言う。ゲルは架橋の方法により、
- 化学ゲル - 共有結合。
- 物理ゲル - それ以外。分子間力など。
に分かれる。物理ゲルの結合は弱く可逆的で、温度変化や応力などでゾルに戻る。化学ゲルの共有結合は安定している。
分散質が高分子で、架橋により網目構造となったゲルを高分子ゲルという。
湿潤ゲルのうち、分散媒が水のゲルをヒドロゲル (hydrogel)、分散媒が有機溶媒のゲルをオルガノゲル (organogel) という。有機溶媒にアルコールが使われたものはアルコゲル (alcogel) という。分散媒を大量に含み一様な構造をとるものをジェリー (jelly)、蒸発などにより内部の溶媒を失い空隙を持つ網目構造となったものをキセロゲル (xerogel) という。キセロゲルの代表はシリカゲルで、高い吸湿性を持つ。また、凍結乾燥や超臨界乾燥により分散媒を除去したゲルをそれぞれクリオゲル (cryogel)、エアロゲル (aerogel) という。
ゲルの例
- ゼリー
- 寒天 - D-ガラクトース、3,6-アンヒドロガラクトースを成分とする多糖のゲル。
- ゼラチン - 主にコラーゲンを主成分とするタンパク質のゲル。
- 豆腐 - 大豆タンパク質のゲル。
- コンニャク - マンナン(D-マンノースを成分とする多糖)のゲル。
- シリカゲル - 水ガラス(ケイ酸ナトリウム)のゲルを脱水乾燥させたもの。
- ナパーム - ガソリンと界面活性剤から構成されるゲル。
- セメントゲル - セメントを硬化させるために水を加えたときに生じるコロイド状態。セメント水和物。C-S-H(ケイ酸カルシウム水和物)など。
チキソトロピー
チキソトロピー (thixotropy) は、分散系溶液の状態が応力に対してゾルとゲルとの間で入れ替わることで表れる現象で、ゲル化しやすい分散系溶液に見られる現象である。応力の無い状態においてはゲルの状態にあり流動性を示さない。
しかし、外力が加わるとゲル構造の分子間力の一部あるいは全部が破壊されるため、ゾル状態となるため流動性を復元する。また、外力が作用しなくなると再びゲル構造が再生され再び流動性を失う。
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 戦時下の東京と、五〇年代戦後(アプレ・ゲール)のパリ。 (特集 戦後七十年 ヤミ市を歩く。 : 復興はここから、見上げた空は青かった)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
マグテクト配合内服液分包
組成
成分・含量 1包(10mL)中
- 水酸化アルミニウムゲル 5.6g
(酸化アルミニウムとして0.224g含有)
水酸化マグネシウム 0.4g
添加物
- サッカリンNa,D-ソルビトール,パラオキシ安息香酸メチル,パラオキシ安息香酸プロピル,香料,エタノール,塩酸
禁忌
- 透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症,アルミニウム骨症,貧血等があらわれることがある。]
効能または効果
下記疾患における制酸作用と症状の改善
- 胃・十二指腸潰瘍,胃炎,上部消化管機能異常
- 通常成人1日20〜45mLを数回に分割経口投与する。
なお,年齢・症状により適宜増減する。
慎重投与
- 腎障害のある患者[高マグネシウム血症,長期投与によりアルミニウム脳症,アルミニウム骨症,貧血等があらわれるおそれがあるので,定期的に血中マグネシウム,アルミニウム,リン,カルシウム,アルカリフォスファターゼ等の測定を行うこと。]
- 心機能障害のある患者[マグネシウムは,心機能を抑制する作用がある。]
- 下痢のある患者[水酸化マグネシウムの緩下作用により,下痢を促進するおそれがある。]
- 高マグネシウム血症の患者[血中マグネシウム濃度を上昇させるおそれがある。]
- リン酸塩低下のある患者[アルミニウムは無機リンの吸収を阻害する。]
薬効薬理
薬力学的試験による生物学的同等性試験
幽門結紮潰瘍抑制効果
- SD系ラットを用いて,試験製剤と標準製剤(液剤)を幽門部結紮後に絶食単回経口投与して18時間後の幽門結紮潰瘍抑制効果を比較検討した結果,両剤はコントロール群及びプラセボ投与群に対して有意な抑制効果を示した。また,両剤間の効果に有意差は認められず,両剤の生物学的同等性が確認された。1)
水浸拘束ストレス潰瘍抑制効果
- SD系ラットを用いて,試験製剤と標準製剤(液剤)を絶食単回経口投与して23℃,5時間の水浸拘束ストレス潰瘍抑制効果を比較検討した結果,両剤はコントロール群及びプラセボ投与群に対して有意な抑制効果を示した。また,両剤間の効果に有意差は認められず,両剤の生物学的同等性が確認された。1)
インドメタシン潰瘍抑制効果
- SD系ラットを用いて,試験製剤と標準製剤(液剤)を絶食単回経口投与してインドメタシン潰瘍抑制効果を比較検討した結果,両剤はコントロール群及びプラセボ投与群に対して有意な抑制効果を示した。また,両剤間の効果に有意差は認められず,両剤の生物学的同等性が確認された。1)
エタノール潰瘍抑制効果
- SD系ラットを用いて,試験製剤と標準製剤(液剤)を絶食単回経口投与してエタノール潰瘍抑制効果を比較検討した結果,両剤はコントロール群及びプラセボ投与群に対して有意な抑制効果を示した。また,両剤間の効果に有意差は認められず,両剤の生物学的同等性が確認された。1)
有効成分に関する理化学的知見
水酸化アルミニウムゲル
一般名:
- 水酸化アルミニウムゲル (Aluminum Hydroxide Gel)
分子式:
性状:
- 白色粘性の懸濁液で,静置するとき,上層に少量の水を分離するが,振り混ぜれば,懸濁液にもどる。
水酸化マグネシウム
一般名:
- 水酸化マグネシウム(Magnesium Hydroxide)
分子式:
分子量:
性状:
- 白色の粉末で,においはない。
水又はエタノールにほとんど溶けない。
本品は希塩酸に溶ける。
★リンクテーブル★
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- 英
- gel layer, layer of gel
- 関
- ゲル
[★]
- 英
- two-dimensional gel electrophoresis
- 関
- 二次元ゲル電気泳動法、二次元電気泳動
[★]
- 独
- Riemenbugel Methode
- 関
- アブミバンド法