- 英
- chalone
- 同
- カローン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/17 16:18:00」(JST)
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L'éducation d'Achille (ウジェーヌ・ドラクロワ画) ケイローンの背に乗ったアキレウスが描かれている。
ケイローン(古希: Χείρων, Cheirōn, ラテン語: Chiron)は、ギリシア神話に登場する、半人半馬の怪物であるケンタウロス族の賢者である。ラテン語ではキロン。日本語では長母音を省略してケイロンとも表記される。
ケイローンはクロノスとニュンペーのピリュラーの子で[1]、クロノスは妻レアーの目を逃れるために馬に姿を変えてピリュラーと交わったことから、半人半馬となったという[2]。またドロプスという兄弟がいたともいわれる[3]。
一般に野蛮で粗暴なケンタウロス族の中で、ケイローンは例外的な存在であり、アポローンから音楽、医学、予言の技を、アルテミスから狩猟を学んだという。ケイローンはペーリオン山の洞穴に住み、薬草を栽培しながら病人を助けて暮らした。また、請われてヘーラクレースやカストールら英雄たちに武術や馬術を教え、イアーソーンを養育し、アスクレーピオスには医術を授けた。アキレウスの師傅(しふ、教育係)でもあった。 弓を持つケンタウロスのモチーフは知恵の象徴であるケイローンから由来している。
ヘーラクレースとケンタウロスたちとの争いに巻き込まれ、ヘーラクレースの放った毒矢が誤ってケイローンの膝に命中し、不死身のケイローンは苦痛から逃れるために、ゼウスに頼んで不死身の能力をプロメーテウスに譲り、死を選んだ(その死を惜しんだゼウスはケイローンの姿を星にかたどり、射手座にしたという[4])。
ダンテの『神曲』「地獄篇」第十二曲においてダンテ及びウェルギリウスと言葉を交わし、ネッソスに地獄の道案内をするよう命じた。
脚注
- ^ アポロドーロス、1巻2・4。ヒュギーヌス、序文、138。
- ^ ロドスのアポローニオス、2巻1231~1241。
- ^ ヒュギーヌス、序文。
- ^ トマス・ブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話』角川文庫、p235.
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