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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/21 20:28:55」(JST)
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クロルピクリン |
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識別情報 |
CAS登録番号 |
76-06-2 |
ChemSpider |
13861343 |
KEGG |
C18445 |
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特性 |
化学式 |
CCl3NO2 |
モル質量 |
164.375 |
外観 |
無色液体 |
融点 |
-69 ℃
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沸点 |
112 ℃(分解)
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特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
クロルピクリン (chloropicrin) は示性式 CCl3NO2 で表される、メタンの水素3個が塩素に、1個がニトロ基に置き換わった構造を持つ有機化合物。日本では農薬登録されている。別名として クロロピクリン、塩化ピクリン とも。IUPAC名は トリクロロニトロメタン (trichloronitromethane)。
概要
1848年にイギリスの化学者ジョン・ステンハウス(英語版)により初めて合成された。ステンハウスは、次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)とピクリン酸を反応させてこの化合物を合成し、ピクリン酸にちなんでこの名を与えた(実際には、ピクリン酸との間に構造的な関連性はない)。
第一次世界大戦中には窒息性毒ガスとしてホスゲンとともに使用されたが、その毒性はホスゲンに比して低かった。また目に対しても強烈な刺激作用を持ち、催涙ガス的な作用があることでも知られている。
1918年に燻蒸剤として蓄えられた穀物の処理に有用であることが判明した。
現在は、農薬の一種の土壌燻蒸剤(商品名:クロールピクリン、クロピク、ドジョウピクリン、ドロクロールなど)として土壌の殺菌や殺虫用に利用されている。地中に薬剤を注入した後、地面の表面にビニールシートを覆い被せて燻蒸する。
日本では、土壌燻蒸剤は農薬取締法の規制を受け「クロルピクリン」として農薬登録されている。また、毒物及び劇物取締法で「クロルピクリン」と「クロルピクリン製剤」が劇物に指定されている。一方で、PRTR法では、「トリクロロニトロメタン(別名:クロロピクリン)」が第一種指定化学物質に指定されている。同一の化合物であるが法令により別の名称が使用されている。
性質
常温ではいくぶん粘性のある無色の液体で、刺激臭を有する。水には難溶。蒸気は空気より重く、その相対蒸気密度は 5.7 である。衝撃または熱を加えることにより爆発する可能性があること、光や熱などで分解して塩化水素や窒素酸化物など有毒な気体を生じることから、取り扱いには注意を要する。
関連項目
- 日本化薬株式会社
- 三井化学アグロ株式会社
- 南海化学工業株式会社
- 秋田女子高校生殺人事件 - 1982年に秋田県で発生したクロルピクリンを使用した殺人事件。
外部リンク
化学兵器関連の記事 |
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血液剤 |
シアン化塩素 (CK) - シアン化水素 (AC)
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糜爛剤 |
ルイサイト (L) - サルファマスタード (HD, H, HT, HL, HQ) - ナイトロジェンマスタード (HN1, HN2, HN3) - ホスゲンオキシム (CX) - エチルジクロロアルシン (ED)
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神経ガス |
G剤
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タブン (GA) - サリン (GB) - ソマン (GD) - エチルサリン (GE) - シクロサリン (GF) - GVガス
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V剤
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VEガス - VGガス - VMガス - VXガス
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窒息剤 |
塩素ガス - クロロピクリン (PS) - ホスゲン (CG) - ジホスゲン (DP)
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無力化ガス |
Agent 15 (BZ) - KOLOKOL-1
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嘔吐剤 |
アダムサイト - ジフェニルクロロアルシン - ジフェニルシアノアルシン
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催涙剤 |
トウガラシスプレー (OC) - CSガス - CNガス (mace) - CRガス
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焼夷剤 |
三フッ化塩素
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対物剤 |
パイロフォリック - 機動阻止システム
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化学兵器規制 |
ジュネーヴ議定書 - 化学兵器禁止条約 (CWC) - 化学兵器禁止機関 (OPCW) - 遺棄化学兵器問題
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(補足:関連項目) |
催涙スプレー - 防犯装備 - スカンク
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Japanese Journal
- 都市のコンパクト化と地産地消の推進によって大気経由の農薬への曝露は増加するか?
- 渡部 徹,井田 真悟,福士 謙介,中島 典之,山本 和夫
- 土木学会論文集G(環境) 70(2), 18-31, 2014
- … 団)の変化にともなって,住民の大気経由の農薬への曝露が大きく変わる可能性がある.宇都宮市を対象に,2050年の土地利用や人口の分布の予測から,住民の農薬への曝露を推定した結果,農薬の中でクロロピクリン(CP)による健康リスクが最も高く,都市のコンパクト化に伴い農地が拡大すると,夏季の夜間に0.02%の住民が参考濃度を超えるCPに曝露されることが分かった.居住地と農地がより近い青森市での解析 …
- NAID 130004962604
- NeedlExの催涙剤およびクロロピクリンの濃縮分析への応用
Related Links
- 化 学 名 クロロピクリン、トリクロロニトロメタン 一 般 名 クロロピクリン、クロルピクリン、クロールピクリン 化 学 式 CCl 3 NO 2 (分子量:164.39) 構 造 式 外観 および 臭い 無色~淡黄色透明液体 容易にガス化し、強い催涙性 ...
- クロロピクリン 概要 クロロピクリン(クロルピクリン)は、油状の液体で刺激臭がある。揮発性があり、また蒸気密度が 5.7 で低いところにたまりやすい。催涙作用及び肺への刺激作用があり、吸入した場合に最も強い毒性作用を呈 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
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- 英
- chloro
- 関
- 塩化