カルシポトリオール

出典: meddic

calcipotriol
ドボネックス
カルシポトリエン calcipotriene
  • ビタミンD3誘導体;尋常性乾癬治療


UpToDate Contents

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和文文献

  • 治療 尋常性乾癬に対するカルシポトリオール軟膏単独療法とナローバンドUVBとの併用療法との比較検討
  • 高橋 英俊,高橋 一朗,飯塚 一
  • 西日本皮膚科 73(2), 180-185, 2011-04
  • NAID 40018816337
  • 尋常性乾癬に対するカルシポトリオール軟膏およびベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏による外用連続療法の有用性
  • 窪田 泰夫,森上 徹也,中井 浩三,横井 郁美,藤田 名都子,宗広 明日香,森上 純子,米田 耕造
  • 西日本皮膚科 = The Nishinihon journal of dermatology 72(2), 163-168, 2010-04-01
  • NAID 10026322310

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ドボネックスとは?カルシポトリオールの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べ られる(おくすり110番:薬事典版)

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添付文書

薬効分類名

  • 尋常性乾癬治療剤

販売名

  • ドボネックス軟膏50μg/g

組成

成分・分量

  • 1g中 カルシポトリオール 50μg(0.005 %)

添加物

  • エデト酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、トコフェロール、流動パラフィン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、プロピレングリコール、白色ワセリン

禁忌

(次の患者には使用しないこと)

  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

  • 尋常性乾癬
  • 通常1日2回適量を患部に塗布する。
  • 1週間に90gを超える使用は行わないこと。

慎重投与

(次の患者には慎重に使用すること)

  • 高カルシウム血症及びそのおそれのある患者[本剤の使用によりさらに血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。]
  • 腎機能が低下している患者[血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。]

重大な副作用

高カルシウム血症

  • (0.1%未満)
  • 高カルシウム血症及び高カルシウム血症によると考えられる臨床症状(倦怠感、脱力感、食欲不振、嘔吐、腹痛、筋力低下等)があらわれることがある。異常が認められた場合には、使用を中止し、血清カルシウム値、尿中カルシウム値等の生化学的検査を行い、必要に応じて輸液等の処置を行うこと。

急性腎不全

(頻度不明)

  • 血清カルシウムの上昇を伴った急性腎不全があらわれることがある。血清クレアチニン上昇、BUN上昇等の異常が認められた場合には使用を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

細胞増殖抑制作用

  • ヒト組織球性リンパ腫細胞系U937を用いたin vitro試験において、増殖細胞数及びDNA合成の抑制が認められた13)
  • ヒト正常角化細胞を用いたin vitro試験において、DNA中への3H-チミジンの取り込み及び細胞数増加の用量依存的な抑制が認められた14) 15)

細胞周期調節作用

  • ヒト正常角化細胞を用いたin vitro試験において、細胞周期の変化が認められ、S期細胞が減少し、G1/G0期及びG2+M期細胞が増加した。更に細胞周期の促進に関連する網膜芽細胞腫遺伝子産物(pRB)の活性(リン酸化)阻害が認められた15)

細胞分化誘導作用

  • ヒト組織球性リンパ腫細胞系U937を用いたin vitro試験において、付着細胞数及びエステラーゼ活性陽性細胞数の用量依存的な増加が認められた13)
  • ヒト正常角化細胞を用いたin vitro試験において、細胞内不溶性膜(コーニファイドエンベロープ)の形成促進及び細胞内不溶性膜の前駆体であるインボルクリン陽性細胞の増加並びにトランスグルタミナーゼ活性の上昇が認められた14)15)

1α,25(OH)2D3レセプターに対する親和性

  • ヒト組織球性リンパ腫細胞系U937を用いたin vitro試験において、細胞に存在する1α,25(OH)2D3レセプターに対する親和性が認められ、その程度は1α,25(OH)2D3と同等であった13)

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • カルシポトリオール Calcipotriol(JAN)
    (WHO recommended INN:Calcipotriol)

化学名

  • (+)-(5Z,7E,22E,24S)-24-Cyclopropyl-9,10-secochola-5,7,10(19),22-tetraene-1α,3β,24-triol

分子式

  • C27H40O3

分子量

  • 412.60

性状

  • カルシポトリオールは、白色の結晶性の粉末で、N,N-ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、クロロホルム及びプロピレングリコールにやや溶けやすく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水及び流動パラフィンにほとんど溶けない。


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関連記事トリ

乾癬」

  [★]

psoriasis
角化症

概念

  • 慢性再発性難治性の炎症性角化症
  • 代表的炎症性疾患のひとつで原因は不明:遺伝因子+環境因子(生活習慣、気候、薬物) → HLA-B27と関連していることからautoimmune diseaseとも考えられている。
  • 青年から中年に好発。厚い銀白色の麟屑を伴った紅斑・丘疹が出没、表皮の炎症と表皮細胞のターンオーバーの亢進を認める。

乾癬の階層

病型

  • 四肢で著名で厚い麟屑を付着した紅斑
  • 背部に散在する軽度の麟屑を伴う紅斑、丘疹 Gibertばら色粃糠疹との区別が重要
  • 先行感染(溶連菌)や慢性経過の乾癬が存在していることが多い。
  • 広範囲の皮膚の潮紅 紅潮皮膚の上に環状に配列する無菌性膿疱
  • 通常尋常性乾癬を伴う  長期間のコントロールが必要
  • 難病指定
  • 膜様の麟屑を伴う 全身皮膚潮紅
  • 関節炎を伴う
  • 爪の租造化
  • 爪の租造化は水虫でも見られる
  • 手指の関節の著名な変形
  • 尋常性乾癬を伴うことがある

病因

  • 遺伝的+誘発因子, 悪化因子
  • 誘発因子、悪化因子(外傷、感染症、日光、薬剤、低Ca血症、肥満、妊娠、アルコール摂取、ストレス)

遺伝的背景

  • 家族内発症率→多因子遺伝が発症に関与
  • 両親が乾癬:50%、片親:16.4%、家族歴:4倍
  • HLA-Cw6と相関
HLA-A1, HLA-B13, HLA-BW16, HLA-B17, HLA-B37, HLA-CW6, HLA-DR7も関連
HLA-B27

疫学

  • 初発年齢:20歳前後に大きなピーク。60歳代に小さなピーク。
  • 白人1-2%(5%に達する国もある), 日本人0.1% ←人種者あり

病変形成&病理

  • keratinocyteとlymphocyteの相互作用
  • 乾癬患者と正常者の角化細胞を比べると、乾癬患者の方がT細胞の増殖への影響が大きい
  • 乾癬患者のT細胞は正常者の表皮に乾癬を生じさせた
  • 表皮細胞の遊走能などをTNF-α、IL-8などによって促進
  • 炎症部位に好中球や樹上細胞などを呼び寄せるようなケモカインが出される
  • 血管増殖因子を出す
  • transglutaminaseが感染患者では表皮全てで発現?
  • keratinocyteの分化に関わる
  • 通常は顆粒層のみで発現
  • 樹状細胞の関与?
  • 表皮細胞がケモカインを放出→樹状細胞がT細胞を刺激(IL-12/IL-23で抑制される)→T細胞がケラチノサイトの増殖させる。

病理組織像

  • 表皮肥厚 acanthosis:規則的に波打っている
  • 顆粒層消失 → ケラトヒアリン顆粒を作らないうちに角層に移行するため。
  • 錯核化 parakeratosis:角質層に核が残る
  • ムンロ微小膿瘍(好中球による無菌性膿瘍)
  • 真皮上層までリンパ球浸潤。好中球、樹状細胞の浸潤が認められる。
  • 病変部、非病変部移行部のkeratin16発現
  • keratinocyteの最終分化に関与
  • ケラチン16は炎症がひどいときに発現する


症状

  • 角化性丘疹が癒合した大小さまざまな紅色の局面を特徴とし、表面には典型的な鱗屑が付着

診断

検査

  • 蝋片現象陽性:皮疹の爪を爪などでこすった際に白色鱗屑が見られる
  • Auspitz現象陽性:鱗屑を剥がすと点状出血を認める(顆粒層減少と毛細血管拡張による)
  • Kobner現象陽性:しヒンのない部位に外傷などの刺激が加わるとそこに乾癬の皮疹ができる。

治療

  • 完全に治癒することはなく慢性に経過し、悪化・軽快の反復。日常生活に支障がなくなる程度まで直す。

軽症

  • 外用療法(つまり、局所療法)
  • ボンアルファ、ボンアルファハイ、カルシポトリオール(ボネックス)、オキサロール
  • 効果が不十分な場合はステロイド外用も考慮
  • ただし、very strong以上のステロイドを漫然と投与することは避けるべき
  • 少量のステロイドとビタミンD3の併用療法がトレンドらしい?
ビタミンD3による高カルシウム血症に注意
  • 全身療法
  • 紫外線照射、ビタミンA酸誘導体内服、免疫抑制薬内服

中等症

  • 紫外線治療(PUVA、narrow band UVB)
作用メカニズム;表皮角化細胞の増殖抑制、免疫抑制作用
副作用;火傷、発癌作用(ほかの免疫抑制剤との併用禁忌)、色素沈着(UVAの場合、まだら模様になりうる→narrow band UVBなら防ぐことができる)
  • PUVA:オキソラレン+UVA
  • narrow band UVB:311nm。発癌↓

重症

  • 全身療法
  • 作用メカニズム:T cellの活性化抑制
  • 副作用:腎機能障害(血清クレアチニンが30%以上上昇した場合、投与量を少なくするか、投与を中止することが必要)。紫外線療法との併用は禁忌(発癌リスク↑)
  • 作用メカニズム:分化誘導作用
  • 副作用;催奇形性(女性2年、男性6ヶ月の避妊が必要)、骨形成阻害(小児への長期投与は慎重に)、肝機能障害、高脂血症。(高頻度)口唇炎、手指の落屑。
  • 副作用が強いので最後の手段として使用する。
  • 作用メカニズム:表皮角化細胞の増殖抑制
  • 副作用:肝機能障害

日常生活治療、指導、補助

  • 痒みに対する処置~抗ヒスタミン剤、入浴、食べ物(刺激の強い食べ物)
  • 肥満、糖尿病、高脂血症の予防
  • アルコールの抑制、肝機能障害
  • スキンケア
  • 角化傾向が強い場合はサリチル酸

参考

  • 1. [charged] Epidemiology, pathophysiology, clinical manifestations, and diagnosis of psoriasis - uptodate [1]
  • 2.
http://sweetmemory.sakura.ne.jp/kansen/kansen03_1.html

USMLE

  • Q book p.289 9
  • A 30-year-old woman has chronic, silver-white, scaly patches with an erythematous border on the skin of her knees and elbows.


カルシポトリエン」

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calcipotriene
カルシポトリオール calcipotriol
  • 合成ビタミンD


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