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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/22 23:07:01」(JST)
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この項目では、ギリシア神話の原初神について説明しています。その他の用法については「カオス (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ギリシア神話 |
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主な原典 |
イーリアス - オデュッセイア
神統記 - ギリシア悲劇
ビブリオテーケー - 変身物語 |
主な内容 |
ティーターノマキアー
ギガントマキアー
トロイア環 - テーバイ環 |
オリュンポス十二神 |
ゼウス - ヘーラー
アテーナー - アポローン
アプロディーテー - アレース
アルテミス - デーメーテール
ヘーパイストス - ヘルメース
ポセイドーン - ヘスティアー
(ディオニューソス) |
その他の神々 |
カオス - ガイア - エロース
ウーラノス - ティーターン
ヘカトンケイル - キュクロープス
ギガンテス - タルタロス
ハーデース - ペルセポネー
ヘーラクレース - プロメーテウス
ムーサ - アキレウス |
主な神殿・史跡 |
パルテノン神殿
ディオニューソス劇場
エピダウロス古代劇場
アポロ・エピクリオス神殿 |
ウィキプロジェクト |
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カオス(古希: Χάος, Chaos)とは、ギリシア神話に登場する原初神である。「大口を開けた」「空(から)の空間」の意[1]。オルフェウスによれば、このカオスは有限なる存在全てを超越する無限を象徴しているという。
概要
- 原初の神々
- ヘーシオドスの『神統記』に従うと世界の始まりにあって存在した原初の神である。世界(宇宙)が始まるとき、事物が存在を確保できる場所(コーラー)が必要であり、何もない「場」すなわち空隙として最初にカオスが存在し、そのなかにあって、例えば大地(ガイア)などが存在を現した。また、ヘーシオドスはカオスのことをカズム(裂け目)とも呼んでいる[2]。
- 『神統記』によれば、カオスの生成に続いてガイア(大地)が生まれ、次に暗冥の地下の奥底であるタルタロスが生まれた。また、いとも美しきエロース(原愛)が生まれた。しかし、これらの原初の神々はカオスの子とはされていない[3]。
- カオスの子
- カオスより生まれたものは、エレボス(幽冥)と暗きニュクス(夜)である。更に、ニュクスよりアイテール(高天の気)とヘーメレー(ヘーメラー・昼光)が生まれた[4]。世界はこのようにして始まったと、ヘーシオドスはうたっている。
脚注
- ^ 里中満智子・名古屋経済大学助教授西村賀子解説 『マンガギリシア神話1 オリュンポスの神々』 中公文庫、2003年。以下は同書の参考文献。
- K・ケレーニイ 『ギリシアの神話-神々の時代』 植田兼義訳、中公文庫、1985年。
- 呉茂一 『ギリシア神話 上・下』 新潮文庫、1979年。
- 串田孫一 『ギリシア神話』 筑摩書房、1961年。
- 山室静 『ギリシャ神話 付北欧神話』 現代教養文庫・社会思想社、1963年。
- T・ブルフィンチ 『ギリシア神話と英雄伝脱 上・下』 佐渡谷重信訳、講談社学術文庫、1995年。
- D・ベリンガム 『ギリシア神話』 安部素子訳、PARCO出版、1993年。
- F・ギラン 『ギリシア神話』 中島健訳、青土社、1982年。
- 『ギリシア神話物語』 有田潤訳、白水社、1968年。
- 高津春繁 『ギリシア・ローマ神話辞典』 岩波書店、1960年。
- L・マルタン監修 『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』 松村一男訳、原書房、1997年。
- 水之江有一編 『ギリシア・ローマ神話図詳辞典』 北星堂書店、1994年。
- 村川堅太郎編著 『世界の文化史跡3 ギリシアの神話』 高橋敏撮影、講談社、1967年。
- 『ATENES THE CITY AND ITS MUSEUMS』 Eldptike Athenon S.A.、1979年。
- Piero Ventura&Gian Paolo Ceserani 『TROIA L'avventura di un mondo』 Arnoldo Mondadori Editore、1981年。
- ^ ヘーシオドス 『神統記』。
- ^ 『神統記』116-122行。
- ^ 『神統記』123-125行。
参考文献
- ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
関連項目
ギリシア神話 |
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神々 |
オリュンポス十二神 |
ゼウス - ヘーラー - アテーナー - アポローン - アプロディーテー - アレース - アルテミス - デーメーテール - ヘーパイストス - ヘルメース - ポセイドーン - ヘスティアー - (ディオニューソス)
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ティーターン神族 |
ティーターン十二神 |
オーケアノス - コイオス - クレイオス - ヒュペリーオーン - イーアペトス - クロノス - レアー - テイアー - テミス - ムネーモシュネー - ポイベー - テーテュース
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ティーターンの後裔 |
ヘーリオス - セレーネー - エーオース - アストライオス - レートー - アステリアー - ペルセース - アトラース - プロメーテウス - エピメーテウス - メノイティオス - パラース - ポースポロス - ヘスペロス - ヘカテー
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原初の神々 |
カオス - ガイア - タルタロス - エロース - エレボス - ニュクス - アイテール - ヘーメラー - ウーラノス - ポントス - クロノス
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その他の神々 |
ヘカトンケイル - キュクロープス - ハーデース - ペルセポネー - エリーニュス - エリス - アーテー - アドラステイアー - ネメシス - ビアー - ニーケー - クラトス - ゼーロス - アナンケー - アパテー - タナトス - ヒュプノス - ヘスペリス - ピロテース - オネイロス - エイレイテュイア - イーリス - ヘーベー - ムーサ - ホーラ - モイラ - カリス - ニュンペー - アスクレーピオス - パーン - アリスタイオス - プリアーポス
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英雄 |
ペルセウス - カドモス - ヘーラクレース - イアーソーン - ディオスクーロイ - テーセウス - アキレウス - オデュッセウス - アイネイアース
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怪物 |
テューポーン - ゴルゴーン - グライアイ - キマイラ - ケルベロス - オルトロス - ヒュドラー - ピュートーン - ラードーン - ゲーリュオーン - スキュラ - カリュブディス - スピンクス - セイレーン - ハルピュイア - ケンタウロス - ミーノータウロス - エンプーサ - モルモー - アルゴス - ラミアー - ダイモーン - エキドナ - スパルトイ - ステュムパーリデスの鳥 - テルキーネス - サテュロス
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出来事 |
ティーターノマキアー - ギガントマキアー - 7将によるテーバイ攻め - カリュドーンの猪狩り - アルゴー船の冒険 - ヘーラクレースの12の難行 - エピゴノイ - 不和の林檎 - パリスの審判 - トロイア戦争 - ヘーラクレイダイの帰還
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アイテム |
アイギス - アキレウスの盾 - トリアイナ - 黄金の林檎 - アスクレピオスの杖 - ヒュギエイアの杯
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神殿 |
パルテノン神殿 - オリンピアのゼウス神殿 - エレクテイオン - サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿 - アルテミス神殿
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原典 |
神統記 - イーリアス - オデュッセイア - ホメーロス風讃歌 - アルゴナウティカ - 変身物語 - アエネーイス - ビブリオテーケー - ディオニュソス譚 - ギリシア案内記 - ギリシャ神話集
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芸術 |
古代ギリシアの陶芸 - 三美神 - ウェヌス・アナデュオメネ - レダと白鳥
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関連項目 |
固有名詞 - 古代ギリシア - ミノア文明 - ローマ神話 - ギリシア悲劇 - 変身譚 - 星座 - 神託 - ギリシア哲学 - ドーリア人 - アトランティス大陸
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- 多値変調カオスMIMO伝送方式への外部符号連接による特性改善の検討 (無線通信システム)
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 116(110), 87-92, 2016-06-22
- NAID 40020882056
- パルス燃焼を対象とした力学系における分岐構造とカオス (複雑コミュニケーションサイエンス)
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 116(87), 5-8, 2016-06-13
- NAID 40020881198
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