オランザピン

出典: meddic

olanzapine
ジプレキサ Zyprexa
抗精神病薬非定型抗精神病薬精神神経用剤


  • SDA:Serotonin Dopamine Antipsychotics あるいは ドパミンD2受容体阻害薬、セロトニン5-HT2A受容体阻害薬+その他の受容体阻害薬

特徴

  • 多元受容体標的化抗精神病薬
  • 5HT2受容体、D2受容体の遮断作用。そのほか多くの受容体に作用。
  • 催眠作用が強い。
  • 錐体外路症状を生じにくい。
  • 統合失調症に対して広範な薬理作用を示す。
  • 抗うつ作用もある
  • 体重増加、血糖上昇が問題
  • 口腔内で崩壊するため、拒薬経口の患者に有効(ジプレキサ)

構造

  • 非定型抗精神病薬
  • チエノベンゾジアゼピン骨格

作用機序

薬理作用

動態

適応

  • 統合失調症

適応外

  • 双極性障害、治療抵抗性うつ病

注意

禁忌

  • 1)昏睡状態(悪化)
  • 2)バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制薬の強い影響下(中枢神経抑制作用が増強)
  • 3)本剤の成分に過敏症の既往歴
  • 4)エピネフリンを投与中
  • 5)糖尿病、糖尿病の既往歴

副作用

相互作用

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/22 16:55:46」(JST)

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UpToDate Contents

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和文文献

  • HepG2細胞のグリコーゲン代謝に及ぼすオランザピンの影響
  • オランザピンによる体重・摂食量増加における視床下部AMPK活性の役割
  • 統合失調症急性期患者を対象としたパリペリドン徐放錠とオランザピンのオープンラベル無作為化試験 (特集 パリペリドン徐放錠の基礎と臨床)
  • 石塚 卓也,藤田 雅也,桑原 秀樹 [他]
  • 精神科 19(2), 160-168, 2011-08
  • NAID 40018959390

関連リンク

オランザピン(Olanzapine、商品名:ジプレキサ)はアメリカFDAで承認された2番目の非 定型抗精神病薬で、アメリカ国内で最も多く使用されている非定型抗精神病薬のひとつ 。1996年に発売された。CAS登録番号は132539-06-1。オランザピンは日本国内では ...
ジプレキサとは?オランザピンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)

関連画像

オランザピンの画像 p1_17 , オランザピン, 7.5mg, 錠オランザピンの画像 p1_1オランザピンの画像 p1_8 , オランザピン, 10mg, 箱オランザピンオランザピンの画像 p1_16 イディス(オランザピン) 5mg

添付文書

薬効分類名

  • 抗精神病薬

販売名

ジプレキサザイディス錠5mg

組成

成分・含量
(1錠中):

  • オランザピンとして5mg

添加物:

  • ゼラチン、D‐マンニトール、アスパルテーム(L‐フェニルアラニン化合物)、パラオキシ安息香酸メチルナトリウム、パラオキシ安息香酸プロピルナトリウム

禁忌

  • 昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
  • バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強される。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • アドレナリンを投与中の患者[「相互作用」の項参照]
  • 糖尿病の患者、糖尿病の既往歴のある患者

効能または効果

  • 統合失調症、双極性障害における躁症状の改善
  • 統合失調症:通常、成人にはオランザピンとして5?10mgを1日1回経口投与により開始する。維持量として1日1回10mg経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日量は20mgを超えないこと。
  • 双極性障害における躁症状の改善:通常、成人にはオランザピンとして10mgを1日1回経口投与により開始する。維持量は年齢、症状により適宜増減するが、1日量は20mgを超えないこと。
  • 本剤は口腔内で速やかに崩壊することから唾液のみ(水なし)でも服用可能であるが、口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込むこと。

双極性障害における躁症状の改善の場合

  • 躁症状が改善した場合には、本剤の投与継続の要否について検討し、本剤を漫然と投与しないよう注意すること。


慎重投与

  • 尿閉、麻痺性イレウス、閉塞隅角緑内障のある患者[抗コリン作用により症状を悪化させることがある。]
  • てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させることがある。]
  • 肝障害のある患者又は肝毒性のある薬剤による治療を受けている患者[肝障害を悪化させることがある。]
  • 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
  • 本剤のクリアランスを低下させる要因(非喫煙者、女性、高齢者)を併せ持つ患者[本剤の血漿中濃度が増加することがある。]
  • 糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者[「重要な基本的注意」の項参照]

重大な副作用

  • 高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡:高血糖があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡から死亡に至るなどの致命的な経過をたどることがあるので、血糖値の測定や、口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与を行うなど、適切な処置を行うこと。
  • 低血糖:低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
  • 悪性症候群(Syndrome malin):無動緘黙、強度の筋強剛、脈拍及び血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、水分補給、体冷却等の全身管理とともに、適切な処置を行うこと。本症発症時には、血清CK(CPK)の上昇や白血球の増加がみられることが多い。また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下に注意すること。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
  • 肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  • 痙攣:痙攣(強直間代性、部分発作、ミオクロヌス発作等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  • 遅発性ジスキネジア:長期投与により、不随意運動(特に口周部)があらわれ、投与中止後も持続することがある。
  • 横紋筋融解症:横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
  • 麻痺性イレウス:腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  • 無顆粒球症、白血球減少:無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  • 肺塞栓症、深部静脈血栓症:抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • オランザピンはチエノベンゾジアゼピン骨格を有する非定型抗精神病薬である。非臨床薬理試験において定型抗精神病薬とは異なる薬理学的特徴が明らかにされている。

薬理作用

統合失調症諸症状の動物モデルでの選択的作用

  • オランザピンは、カタレプシー9)(錐体外路系副作用の指標)を惹起する用量よりも低い用量で、条件回避反応9)(陽性症状の指標)、プレパルスインヒビション10)(陰性症状及び認知障害の指標)、社会的接触減少11)(陰性症状の指標)、コンフリクト9),12)(陰性症状及び不安の指標)あるいは強制水泳(うつ症状の指標)などの統合失調症諸症状の動物モデルにおいて改善作用を示す。

中脳辺縁系及び大脳皮質前頭前野への選択性

  • オランザピンは、電気生理学的試験13)や組織学的試験14)において、錐体外路系副作用に関与している黒質線条体系よりも、抗精神病活性と関係する中脳辺縁系及び大脳皮質前頭前野への選択性を示す。

統合失調症に関わる不均衡な神経系との特異的相互作用

  • 統合失調症では大脳皮質前頭前野でのドパミンD1系の機能低下やグルタミン神経系の伝達障害が仮説化されているが、オランザピンは大脳皮質前頭前野でドパミンとノルアドレナリンの遊離を増加させ15)、グルタミン酸神経系の伝達障害を回復させる10),11)

作用機序

  • オランザピンは多数の神経物質受容体に対する作用を介して統合失調症の陽性症状のみならず、陰性症状、認知障害、不安症状、うつ症状などに対する効果や錐体外路症状の軽減をもたらし(多元作用型:multi-acting)、また、多くの受容体に対する作用が脳内作用部位への選択性につながる(受容体標的化:receptor-targeting)と考えられる16)?18)。オランザピンは、ドパミンD2タイプ(D2、D3、D4)、セロトニン5-HT2A,2B,2C、5-HT6、α1-アドレナリン及びヒスタミンH1受容体へほぼ同じ濃度範囲で高い親和性を示すが、ドパミンD1タイプ(D1、D5)やセロトニン5-HT3受容体へはやや低い親和性で結合する19),20)。またムスカリン(M1、M2、M3、M4、M5)受容体への親和性はin vitroと比較してin vivoでは弱い21)。オランザピンはこれらの受容体に対し拮抗薬として働く22)。さらにオランザピンによる大脳皮質前頭前野でのドパミンとノルアドレナリンの遊離増加15)や、グルタミン酸神経系の伝達障害の回復10),11)も、オランザピンと複数の受容体との相互作用より引き起こされている可能性がある17)

有効成分に関する理化学的知見

一般名:

  • オランザピン(JAN)
    Olanzapine

化学名:

  • 2-Methyl-4-(4-methylpiperazin-1-yl)-10H-thieno[2,3-b][1,5]benzodiazepine

分子式:

  • C17H20N4S

分子量:

  • 312.43
  • 1.8(pH5、緩衝液-オクタノール系)


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  • clozapine, olanzapine, risperidone → it's not atypical for old closets antipsychotics to RISPER.
  • 定型抗精神病薬に比べて以下の(1),(4)の抑制が弱くパーキンソン症候群や高プロラクチン血症を発現しにくい。非定型抗精神病薬が有する5-HT2受容体拮抗作用(正確には5-HT2A)によるものといわれている。
中枢神経におけるドパミン作動性ニューロンの投射:(1)黒質線条体系(黒質→線条体)、(2)中脳辺縁系(中脳被蓋野→大脳辺縁系)、(3)中脳皮質系(中脳被蓋野→前頭葉)、(4)隆起漏斗系(視床下部→正中隆起)


neuroleptic malignant-like syndrome」

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