- 英
- aequorin
- 関
- カルシウム、発光蛋白質
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/08/07 10:29:41」(JST)
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イクオリン (aequorin) は、1962年、下村脩と Frank H. Johnson (当時プリンストン大学)らによってオワンクラゲ Aequorea victoria から発見・抽出・精製された発光タンパク質。なお、日本語表記としてエクオリンも用いられるが、下村はイクオリンが正しいとコメントしている[1]。
イクオリンはクラゲの発光細胞内でカルシウムの濃度を感知して発光する。当時はカルシウム濃度をタンパク質が感受し発光する、という発想があまりに斬新だったため、イクオリンの発見は驚くべき反響をもって迎えられた。
また、その発光原理は充電したバッテリーにもたとえられる。イクオリンはセレンテラジンという物質を核にもち、高カルシウム濃度ではセレンテラジンのカルシウムイオン結合モチーフにカルシウムイオンが結合してセレンテラマイドへと分子構造が変化し、このとき発光する。ただし、カルシウム存在下でのイクオリンの発光は単体では青色であるにもかかわらず、オワンクラゲは緑色に発光する。これは、オワンクラゲの細胞内で、イクオリンが、別のタンパク質GFPと複合体をなしているためで、イクオリンの蛍光エネルギーがGFPに吸収され、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)によって緑色にシフトするためである。この発見も、イクオリンの発光原理と同様、下村脩によってなされたものであり、同時に、彼によってGFPも初めて分離・精製されている。
下村脩によるイクオリンの発見から 20余年を経て、1985年に井上敏、Douglas Prasherらのグループによって、イクオリンの遺伝子が同定・クローニングされた。また、イクオリンはカルシウムセンサーであるという理由から、レポーター遺伝子としても様々な生物学の研究に応用されている。
脚注[編集]
- ^ 『バイオ・ケミルミネセンスハンドブック』 今井一洋、近江谷克裕、丸善、2006年。ISBN 4-621-07710-4。 4ページ
UpToDate Contents
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- 1. 拡張能障害の細胞学的機序 cellular mechanisms of diastolic dysfunction
Japanese Journal
- タバコおよびイネの懸濁培養細胞における温度変化応答性の急激なカルシウムの取り込み
- クラゲの発光タンパク質、エクオリンによる細胞内カルシウムシグナルの測定と映像化
- 新規組み替えエクオリンの生体応用に関する研究 (第121回成医会総会一般演題)
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- タイトル 登場回数 抗酸化作用測定法 1. 化学発光による食細胞貪食能試験 2. エクオリンによる Ca2+ 濃度の測定 3. 化学発光による Ach(acetycholine)の定量・・・・等 本Webページに記載されている弊社製各種装置の ...
- エクオリン エクオリン aequorin オワンクラゲの類から得られる発光蛋白質の一種で,Ca 2+ の添加により発光する。蛋白質分子中に構造的なひずみとしてエネルギーがたくわえられ,Ca 2+ の添加でエネルギーが光として解放されるものと ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3