イトラコナゾール

出典: meddic

itraconazole ITCZ ITZ
イトラートイトリゾールトラコナ
抗真菌薬




UpToDate Contents

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和文文献

  • P1-259 CYP2C19活性低下およびCYP3A5欠損患者においてイトラコナゾールからボリコナゾールへの変更によりタクロリムス血中濃度が5倍上昇した症例(一般演題 ポスター発表,薬物治療と遺伝多型,臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
  • 藤田 行代志,中村 智徳,岡田 裕子,青森 達,荒木 拓也,山本 康次郎
  • 日本医療薬学会年会講演要旨集 20, 330, 2010-10-25
  • NAID 110008108641
  • P-043 趾爪白癬の初回イトラコナゾールパルス療法後混濁残存例に対する追加パルス療法の効果の検討(最終報告)(表在性真菌症,ポスター討論,一般演題,医真菌学のコペルニクス的転回を目指して)
  • 常深 祐一郎
  • 日本医真菌学会総会プログラム抄録集 51(Supplement_1), 72, 2010-09-17
  • NAID 110007767268

関連リンク

イトリゾールとは?イトラコナゾールの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
イトラコナゾールとは。効果、副作用、使用上の注意。 真菌を包む細胞膜にダメージを与えて、真菌を死滅させる作用がある薬です。 アムホテリシンB製剤 、 ボリコナゾール製剤 、 ミコナゾール製剤 は、アスペルギルス、カンジダ ...

関連画像

イトラコナゾールパルス療法  トラル (イトラコナゾール) 100mgイトラコナゾール (イト イトラコナゾールイトラコナゾール100mg15錠  イトラコナゾールについてお話

添付文書

薬効分類名

  • 経口抗真菌剤

販売名

トラコナ錠50mg

組成

 有効成分

  • イトラコナゾール

 含量

  • 1錠中 50mg

 添加物

  • ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、軽質無水ケイ酸、乳糖水和物、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、マクロゴール6000、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム

禁忌

  • ピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、ニソルジピン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、アリスキレン、ダビガトランを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
  • 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
  • 重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者[不可逆的な肝障害におちいるおそれがある。]
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能または効果

 [適応菌種]

  • 皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、マラセチア属、アスペルギルス属、クリプトコックス属、スポロトリックス属、ホンセカエア属

 [適応症]

 ・内臓真菌症(深在性真菌症)

  • 真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎

 ・深在性皮膚真菌症

  • スポロトリコーシス、クロモミコーシス

 ・表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)

  • 白癬:体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡
    カンジダ症:口腔カンジダ症、皮膚カンジダ症、爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎、カンジダ性毛瘡、慢性皮膚粘膜カンジダ症
    癜風、マラセチア毛包炎

 ・爪白癬


  • 表在性皮膚真菌症に対しては、難治性あるいは汎発性の病型に使用すること。

 ・内臓真菌症(深在性真菌症):

  • 通常、成人にはイトラコナゾールとして100〜200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に経口投与する。

 ・深在性皮膚真菌症:

  • 通常、成人にはイトラコナゾールとして100〜200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。

 ・表在性皮膚真菌症(爪白癬以外):

  • 通常、成人にはイトラコナゾールとして50〜100mgを1日1回食直後に経口投与する。ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。

 ・爪白癬(パルス療法):

  • 通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口投与し、その後3週間休薬する。これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。

 爪白癬(パルス療法)

  • ・本剤は投与終了後も爪甲中に長期間貯留することから、効果判定は爪の伸長期間を考慮して行うこと。
    ・本剤は抗菌薬であるため、新しい爪が伸びてこない限り、一旦変色した爪所見を回復させるものではない。

 口腔カンジダ症・消化器真菌症(食道カンジダ症)

  • 本剤はイトリゾール内用液と生物学的に同等ではなく、イトリゾール内用液はバイオアベイラビリティが向上しているため、本剤からイトリゾール内用液に切り替える際には、イトラコナゾールの血中濃度(AUC、Cmax)の上昇による副作用の発現に注意すること。また、イトリゾール内用液の添加物であるヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンに起因する胃腸障害(下痢、軟便等)の発現に注意すること。
    一方、イトリゾール内用液から本剤への切り替えについては、イトラコナゾールの血中濃度が低下することがあるので、イトリゾール内用液の添加物であるヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンに起因する胃腸障害(下痢、軟便等)による異常を認めた場合などを除き、原則として切り替えを行わないこと。

慎重投与

  • 薬物過敏症の既往歴、アレルギー既往歴のある患者
  • 肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
  • 腎障害のある患者[本剤及び代謝物等の排泄が遅延し、副作用があらわれやすくなるおそれがある。]
  • うっ血性心不全又はその既往歴のある患者[うっ血性心不全の悪化又は再発を来すおそれがある(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)。]
  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重大な副作用

 うっ血性心不全、肺水腫(頻度不明)

  • うっ血性心不全、肺水腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、下肢浮腫、呼吸困難等の症状に注意し、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 *肝障害、胆汁うっ滞、黄疸(頻度不明)

  • 肝障害、胆汁うっ滞、黄疸等があらわれることがあるので、食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿等の症状に注意し、定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 *中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎(頻度不明)

  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎(紅皮症)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

 アナフィラキシー様症状(頻度不明)

  • アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • イトラコナゾールは、真菌類由来のチトクロームP-450のみに特異的に親和し、真菌細胞膜のエルゴステロール生合成を阻害することにより、抗真菌作用を発現する。一方、動物細胞由来のチトクロームP-450に対する親和性は極めて低い。

有効成分に関する理化学的知見

  • イトラコナゾールは、白色の粉末である。
    N,N -ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水及び2-プロパノールにほとんど溶けない。
    N,N-ジメチルホルムアミド溶液(1→100)は旋光性を示さない。

 融点:

  • 166〜170℃


 一般名:

  • イトラコナゾール、Itraconazole

 化学名:

  • 4-(4-{4-[4-({(2RS,4SR)-2-(2,4-Dichlorophenyl)-2-[(1H-1,2,4-triazol-1-yl)methyl]-1,3-dioxolan-4-yl}methoxy)phenyl]piperazin-1-yl}phenyl)-2-[(1RS)-1-methylpropyl]-2,4-dihydro-3H-1,2,4-triazol-3-one
  • 4-(4-{4-[4-({(2SR,4RS)-2-(2,4-Dichlorophenyl)-2-[(1H-1,2,4-triazol-1-yl)methyl]-1,3-dioxolan-4-yl}methoxy)phenyl]piperazin-1-yl}phenyl)-2-[(1RS)-1-methylpropyl]-2,4-dihydro-3H-1,2,4-triazol-3-one

 分子式:

  • C35H38Cl2N8O4

 分子量:

  • 705.63


★リンクテーブル★
先読み抗真菌薬
国試過去問105A042
リンク元HMG-CoA還元酵素阻害薬」「トリアゾール系抗真菌薬」「その他の化学療法剤」「クリプトコッカス属」「CYP3A4
関連記事トラコナ

抗真菌薬」

  [★]

antifungal drug, antifungal, antimycotic
真菌真菌症抗真菌薬一覧


作用機序

作用部位 薬物 作用機序 スペクトル
細胞膜 キャンディン系抗真菌薬 1,3-β-D-グルカン合成阻害 カンジダとアスペルギウス。ムコールクリプトコッカスには無効
細胞膜 アムホテリシンB エルゴステロールに結合し細胞膜破壊、殺菌的 広スペクトル
アゾール系抗真菌薬 エルゴステロール合成阻害 カンジダとアスペルギウス
フルシトシン 核酸合成阻害 カンジダのみ

抗真菌薬一覧

105A042」

  [★]

  • 78歳の男性。血痰を主訴に来院した。 5か月前から咳嗽喀痰とを自覚していたが、そのままにしていた。本日急に血痰を認めたため受診した。 20年前に肺結核の既往がある。意識は清明。身長165cm、体重52kg。体温37.3℃。呼吸数18/分。脈拍92/分、整。血圧110/70mmHg。呼吸音は右上肺野で弱く、coarse cracklesを聴取する。喘鳴を認めない。血液所見:白血球 11,000(桿状核好中球7%、分葉核好中球59%、好酸球1%、単球10%、リンパ球23%)。 CRP 1.8mg/dl。胸部エックス線写真(別冊No.14A)と胸部単純CT(別冊No.14B)とを別に示す。
  • 治療薬として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105A041]←[国試_105]→[105A043

HMG-CoA還元酵素阻害薬」

  [★]

HMG-CoA reductase inhibitor
ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬 hydroxymethylglutaryl-CoA reductase inhibitorスタチン statin
高脂血症治療薬高脂血症コレステロールの生合成HMG-CoA還元酵素 HMG-CoA reductase

特徴

  • 強力なコレステロール低下作用
アトルバスタチンの場合
血清TC低下率30%
血清LDL-C低下率41%
血清TG低下作用
TG250-350mg/dl 380
TG350-450mg/dl 470
プラバスタチンは水溶性。(⇔脂溶性だとどこでも入っていく→全身性に作用する)
プラバスタチンの輸送担体は肝臓にしかない→臓器選択性↑→安全性↑
CYP3A4との相互作用がない

種類

CYP
代謝による
分類
薬物 商品名 性質1) CYP代謝
2)
代謝物の活性
3)
排泄形態
3)
bioavailability
(%) 3)
尿中排泄
(%) 2)
半減期
(hr) 2)
定性 定量(LogP)
非代謝型 プラバスタチン メバロチン 水溶性 -0.47 ほとんどなし 未変化体 18 20 1ー2
ロスバスタチン クレストール 水溶性   ー 5) 未変化体 5) 29 10 5) 15~19 5)
ピタバスタチン リバロ 脂溶性 1.49 未変化体 60 <2 11
代謝型 フルバスタチン ローコール 脂溶性 1.73 CYP2C9 なし 代謝物 10-35 <6 1.2
シンバスタチン リポバス 脂溶性 4.4 CYP3A4 あり 代謝物 <5 13 1ー2
アトルバスタチン リピトール 脂溶性 1.53 CYP3A4 あり (データ無し) 12 2 14
1)Prog Med, 18:957-962,1998. 2)Heart, 85:259-264,2001. 3)PHarmacol Ther, 80:1-34 改変 4)興和(株)社内資料 5)添付文書

作用機序

  • HMG-CoA reductaseを競合阻害→肝内コレステロール産生↓→肝LDL受容体発現↑→血中LDL↓
HMG-CoA reductaseHMG-CoAからmevalonate産生を触媒

副作用

原因:メバロン酸合成↓→CoQ↓→ミトコンドリア機能異常。Cl-の細胞膜透過性の変化
  • 2. CYPを介する薬物相互作用
CYP 代謝されるスタチン 代謝される薬物 強く阻害する薬物
CYP2C9 フルバスタチン ワーファリン
ジクロフェナク
フェニトイン
サルファ剤
ST合剤
CYP3A4 シンバスタチン
セリバスタチン
アトルバスタチン
ニフェジピン
シクロスポリン
ジルチアゼム
など多数
エリスロマイシン
シメチジン
イトラコナゾール
ベラパミル
薬物相互作用によりCYP3A4の働きが阻害されると、横紋筋融解症の引き金となりうる
  • 3. 肝障害
脂溶性HMG-CoA還元酵素阻害薬は重篤な肝障害を起こす
  • 4. CK上昇
This was suggested by a study showing greater increases in post-marathon CK levels in individuals receiving statins; older runners receiving statins exhibited more susceptibility to CK elevations than younger runners. These elevations in CK were, however, mild and subclinical, which suggests that trained individuals need not discontinue statin therapy prior to a race.(uptodate)
軽度であれば(マラソンの)習熟者はレース前にスタチンを中止をする必要がないことを示唆する。

禁忌

  • 妊婦




トリアゾール系抗真菌薬」

  [★]

antifungal of triazole derivative
抗真菌薬真菌


  • 抗真菌薬
  • アゾール系
  • トリアゾール系

作用機序

C-14脱メチル化反応抑制

トリアゾール系抗真菌薬

適応

  • 深在性真菌症 全身性真菌症



その他の化学療法剤」

  [★]

商品


クリプトコッカス属」

  [★]

Cryptococcus
Cryptococcus属
真菌



CYP3A4」

  [★]

cytochrome C450 3A4
  • 多くの薬物を代謝するので薬物相互作用を起こしやすい。

代謝される薬物

強い阻害作用を持つ薬物



トラコナ」

  [★] イトラコナゾール




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