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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/06/12 20:06:19」(JST)
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酢酸ブチル |
|
IUPAC名 |
酢酸ブチル |
別名 |
酢酸n-ブチル |
分子式 |
C6H12O2 |
分子量 |
116.16 |
CAS登録番号 |
[123-86-4] |
形状 |
無色液体 |
密度と相 |
0.88 g/cm3, |
融点 |
-74 °C |
沸点 |
126 °C |
SMILES |
CCCCOC(C)=O |
酢酸ブチル(さくさんブチル、butyl acetate、酢酸n-ブチル)はラッカーの製造などに用いられる化学物質である。
目次
- 1 特徴
- 2 用途
- 3 製造方法
- 4 安全性
- 5 脚注
特徴
バナナ様の甘い芳香を持つ無色の液体で、多くの果物に微量芳香成分として含まれ、他の物質と組み合わさって特徴的な香りを作っている。例えばリンゴ、特にレッド・デリシャスの香りの一部はこの物質である。他に酢酸イソブチル、酢酸tert-ブチル、酢酸sec-ブチルの3種類の構造異性体を持つ。
用途
- 香料(食品添加)
- キャンディ、アイスクリーム、チーズなどに果物の香りを付ける物質を製造する原料として使われる。
- 香料以外
- 溶剤(溶媒)や中間原料として、塗料の希釈、硝酸繊維素原料、人造真珠用塗料、天然ゴム、医薬品、接着剤などの製造などにも使用される。OECDに報告されている1999年における生産量は1万トン以上である[1]。
製造方法
硫酸触媒の存在下にて、酢酸とn-ブタノールから酢酸ブチルを合成し、脱低沸蒸留後、脱高沸蒸留する。
安全性
日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される[2]。動物実験での半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で14g/kg、ウサギへの経皮投与で5g/kg以上[3]。
脚注
- ^ 化学物質の環境リスク評価第1巻 (PDF) (環境省)
- ^ 製品安全データシート (PDF) (協和発酵ケミカル)
- ^ 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ウメ'南高'における光条件の違いが梅酒の香気,苦みおよび機能性成分に及ぼす影響
- 吸着燃焼式マイクロガスセンサを利用した可搬型ガスクロマトグラフの開発と実環境測定への適用性に関する研究 (第2報) : カラムの複合化による多成分分離の最適化
- 大気環境学会誌 = Journal of Japan Society for Atmospheric Environment 48(5), 243-250, 2013-09-01
- NAID 10031186374
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