出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2021/04/17 16:25:32」(JST)
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発達心理学(はったつしんりがく、英: developmental psychology)は、人の加齢に伴う発達的変化を研究する心理学の一分野。
かつては、子どもが大人になるまでの過程が発達であると考えられていたが、現在では老年期までも含め、人は生涯を通して変化・成長を続けるものと捉えられるようになったため、発達心理学の研究対象も、加齢による人の一生涯の変化過程となった。一生涯を研究対象とする視点を強調するために、生涯発達心理学と呼称される場合もある。研究領域は、各発達段階での心的、社会的、身体的な発達とそのための条件、また発達を阻害する要因や発達障害などが含まれる。
発達段階ごとに区分された幼児心理学、児童心理学、青年心理学、老年心理学などは発達心理学の下位領域と見なされる。近年、これらに加えて、胎児期や壮年期の研究も増えている。
エリク・H・エリクソンによる発達段階:
年齢 | 時期 | 導かれる要素 | 心理的課題 [1] | 主な関係性[2] | 起こりうる疑問[2][出典無効] | 例[2] |
---|---|---|---|---|---|---|
0–2 歳 | 乳児期 | 希望 | 基本的信頼 対 不信 | 母親 | 世界を信じることは出来るか。 | 授乳 |
2–4 歳 | 幼児前期 | 意思 | 自律性 対 恥、疑惑 | 両親 | 私は私でよいのか。 | トイレトレーニング、更衣の自律 |
4–5 歳 | 幼児後期 | 目的 | 積極性 対 罪悪感 | 家族 | 動き、移動し、行為を行ってよいか。 | 探検、道具の使用、芸術表現 |
5–12 歳 | 児童期 | 有能感 | 勤勉性 対 劣等感 | 地域、学校 | 人々とものの存在する世界で自己成就できるか。 | 学校、スポーツ |
13–19 歳 | 青年期 | 忠誠心 | 同一性 対 同一性の拡散 | 仲間、ロールモデル | 私は誰か? 誰でいられるか。 | 社会的関係 |
20–39 歳 | 初期成年期 | 愛 | 親密性 対 孤独 | 友だち、パートナー | 愛することが出来るか。 | 恋愛関係 |
40–64 歳 | 成年期 | 世話 | 生殖 対 自己吸収 | 家族、同僚 | 私は自分の人生をあてにできるか。 | 仕事、親の立場 |
65歳 - | 成熟期 | 賢さ | 自己統合 対 絶望 | 人類 | 私は私でいてよかったか。 | 人生の反響 |
乳児・幼児の区切りは三歳児神話・3年保育の一般化により、3歳が区切りであるし小学校入学は6歳でもある。※欧米だと年少・年中がプレスクールで、年長のみが幼稚園(ほぼ小学校のようなカリキュラム)としているため5歳となっている。児童期の幅は大きく、低学年は幼児っぽさが残っている。小学3~5年生はギャングエイジという仲間意識を身に付ける年齢であり、スポーツではゴールデンエイジと言って最も伸びる時期でもある。また最近の子は成長が早く、6年生は思春期に入っており学級担任制が難しくなっている。6・3制の本家アメリカでは5・3・4制(または4・4・4制)が主流になっており、日本でも5・4制を導入したほうが良いという意見もある。青年期は英語圏ではティーンエイジャーであるが、日本では1年前倒しの中高生という言い方が一般的である。成年期においては結婚・出産年齢が大きく左右し、最近は晩婚化・未婚・DINKsが増えており一律ではなくなった。また平均寿命が延びたことにより前期高齢者(65~74歳)は元気になっており、まだまだ社会で活躍したいという人も増えている。また終活ブームといって、死後に対して自分で責任をもつという考え方がでてきた。
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月齢 | 運動 | 言葉 | 情緒・社会 | 生活 |
2 | あやすと笑う | |||
3 | 首が座る | 声に反応 | ||
4 | ||||
5 | 寝返り | 離乳食開始 | ||
6 | 人見知り | |||
7 | おすわり | 意味のない言葉(喃語) | ||
8 | ハイハイ | |||
9 | つかまり立ち | |||
10 | バイバイをする | |||
11 | つたい歩き | |||
12 | 一人歩き | 1語(ママ)をいう | 命令実行 | コップで水 |
2歳 | 階段登り | 2語文(パパ、カイシャ) | 自己中心的 反抗的 |
大便を教える |
3歳 | 三輪車 | 自分の名前をいう | 排尿自立 |
異常を考える
年齢 | 粗大運動 | 微細運動 | 対象認知 | 言語 | 生活習慣行動 | 社会的行動 |
4ヵ月 | 頚定 | 感覚運動期 | 母親を区別 | |||
6ヵ月 | 直接的な運動・感覚により対象を把握(触る、なめる、嗅ぐなど) | |||||
8ヵ月 | 座位 | 物の持ち替え | ||||
9ヵ月 | 哺乳瓶を持って飲む | |||||
10ヵ月 | 立位 | 母親の後追い | ||||
1歳 | 歩行 | 母指対立運動(ピンセットつまみ) | 隠されているものの存在を理解 | 始語 | 食器の使用 | |
2歳 | 象徴的思考段階 | 2語文 | ごっこ遊び | |||
3歳 | 十字・丸の模写 | 目の前にないものを考えることができる | 1人称代名詞 | 靴を履く | 役割遊び | |
4歳 | 片足立ち | 直感的思考段階 | 多語文増加 | 排泄の事前告知 | ルールの理解 | |
概念的理解が出現 | (4~6語文) | |||||
5歳 | 四角の摸写 | ただし、自己中心・主観的 | 複文完成 | 食事・排泄自立 | 競争意識 | |
6歳 | 衣服着脱自立 |
年齢 | 発達状況 |
4ヵ月 | 首のすわり |
7ヵ月 | 寝返り |
8ヵ月 | 坐位 |
10ヵ月 | つかまり立ち |
13ヵ月 | つたい歩き |
14ヵ月 | 一人で立つ |
15ヵ月 | 一人歩き |
2歳 | つかまって階段昇降 |
3歳 | 三輪車の乗れる |
4歳 | 片足立ち |
5歳 | 片足跳び |
6歳 | スキップ |
年齢 | 発達状況 |
5ヵ月 | 手掌全体でつかむ(手掌把握)。おむちゃに手を伸ばす。 |
6ヵ月 | 手全体でつかむ(全手把握)。手から落としたおもちゃをまたつかむ。 |
7~8ヵ月 | 橈骨側でつかむ(橈骨側把握)。おもちゃを持ちかえる。両手におもちゃを1個ずつ持っている。 |
9~10ヵ月 | 母指と人差し指で鋏持ちをする(鋏状把握)。 |
11~12ヵ月 | 母指と人差し指でつかむ(ピンセットつまみ)。 |
1~1歳半 | 2個の積木で塔をつくる。絵本を2~3ページ一緒にめくる。 |
2~2歳半 | 6~8個の積木で橋をつくる。絵本を1ページずつめくる。 |
3~3歳半 | 3個の積木で橋をつくる。十字形の模写。 |
3~4歳 | 丸の模写。人物画(3部分) |
4~5歳 | 十字の模写。人物画(6部分) |
5~6歳 | 四角の模写。 |
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