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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/29 09:33:45」(JST)
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欠陥干渉粒子(英: defective interfering particle;DIP)とはゲノムの一部あるいは全部を欠くウイルス粒子。欠損干渉粒子あるいはDI粒子とも呼ばれる。ゲノムの欠損があるため、欠陥干渉粒子は自身で感染の維持はできない。代わりに、欠陥干渉粒子の存続は適切なヘルパーウイルスの重感染(en:co-infection)に依存する。ヘルパーウイルスは欠陥干渉粒子に欠損する遺伝子の機能を提供する。欠陥干渉粒子はヘルパーウイルスの増幅に必要な酵素を競合的に利用するため、ヘルパーウイルスの増幅を抑制する。欠陥干渉粒子によるヘルパーウイルスの増幅の抑制はウイルス感染を阻止するには十分ではなく、臨床的に欠陥干渉粒子を利用することはできない。一般に欠陥干渉粒子は完全なウイルスよりも小さいゲノムを有するため、効率的に増幅して非感染性の粒子を大量に作成する。細胞培養においてウイルス価を判定できる場合、欠陥干渉粒子の出現は最初の高いMOI感染に関係することが多い。欠陥干渉粒子は継代を継続した場合に認められる感染価の周期的な変化に関係する。
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- イノシシから分離された細胞病原性subgenomic RNAを含む欠損干渉粒子の関与する豚コレラウイルスの性状解析 (ウイルス学)
- 青木 博史,石川 清康,迫田 義博 [他],関口 秀人,児玉 道,鈴木 祥子,福所 秋雄
- The journal of veterinary medical science 63(7), 751-758, s・viii, 2001-07
- 豚コレラウイルス(CSFV)は一般的には非細胞病原性(noncp)であるが, 1982年にイノシシから分離されたCSFV WB82株は初代豚精巣細胞(STp)及び多くの豚由来株化細胞で細胞変性効果(CPE)を伴って増殖することが確認された. このWB82株がnoncp CSFVのメジャーな集団と細胞病原性(cp) CSFVのマイナーな集団の2種の生物型からなることが判明し, クローニングにより得た …
- NAID 110003920687
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- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ゲノムRNAの2A領域の少なくとも一部と構造遺伝子領域の少なくとも一部に欠損を含む変異を有するポリオウイルス欠損変異RNAを有し、該ゲノムRNAの構造遺伝子に由来しないキャプシド構造 ...
- イノシシから分離された細胞病原性subgenomic RNAを含む欠損干渉粒子の関与する豚コレラウイルスの性状解析 (ウイルス学) Characterization of Classical Swine Fever Virus Associated with Defective Interfering Particles Containing a ...
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★リンクテーブル★
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- 英
-
- 同
- 欠損症
- 関
- 異常、遺伝子欠失、欠く、欠失、欠損症、欠点、欠乏、欠乏症、欠乏性、欠落、削除、除去、ディリーション、発育不全、非形成、不完全、不十分、不足、無形成、欠くこと、欠陥、失う、ミス
概念
- 本来存在するはずのものが、まったく失われている状態。
[★]
- 英
- interference、interfere、interface
- 関
- インターフェース、界面、妨害、邪魔、妨げる、インターフェイス、二重乗換え
[★]
- 英
- particle、grain、particulate
- 関
- 木目、穀物、子実、グレイン、微粒子、粒子性、粒状
[★]
- 英
- child
- 関
- 子供、雑種、小児、小児用