英: labia majora (M,KH)
ラ: labium majus (AN,N,Z,KL), labium majus pudendi
関: 小陰唇、外生殖器、女性外生殖器

男性の陰嚢と相同の器官 (KH.256)

Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』「2014/12/11 17:59:06」(JST)

wiki ja

大陰唇（だいいんしん）とは、女性の外陰部における、脂肪組織に富んだ左右一対の襞のことで、内部にある生殖器と尿道口を保護する役割を持つ。左右大陰唇の間にある、縦に裂けた溝を「陰裂」と言う。左右の大陰唇が前方で合うところを「前陰唇交連」、後方で合うところを「後陰唇交連」と言う。

また、大陰唇の内側にあるひだを「小陰唇」と言う。

大陰唇は、発生上は男性の「陰嚢」と同じであり、陰嚢の中央に縦に走る縫線は、左右大陰唇が癒着した痕跡とも言える。乳房の成長がTannerの分類で第3または第4段階（初経の1年前から3年後の間）に達した頃から大陰唇（陰裂）に沿って陰毛が発生するが、最初は大陰唇（陰裂）の内側に見られるため足を揃えた状態では見えにくい^[1]。後に陰毛は陰裂以外にも拡がっていく。

英語・ラテン語による各部名称対応表

日本語	英語	ラテン語
陰核	Clitoris	clitoris
陰核包皮	Clitoral hood	preputium clitoridis
肛門	Anus	ānus
小陰唇	Labia minora	labium minus pudendi
恥丘	Mons pubis	mons pubis
膣	Vagina	vagina
尿道	Urethra	urethra

脚注

^ 思春期の発現・大山建司

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UpToDate Contents

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1. びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の疫学、臨床症状、病理学的特徴、および診断 epidemiology clinical manifestations pathologic features and diagnosis of diffuse large b cell lymphoma
2. 大顆粒T細胞リンパ球性白血病の臨床症状、病理学的特徴、および診断 clinical manifestations pathologic features and diagnosis of t cell large granular lymphocyte leukemia
3. ナチュラルキラー（NK）細胞大顆粒リンパ球性白血病 natural killer nk cell large granular lymphocyte leukemia
4. 原発性縦隔大細胞型 B 細胞リンパ腫の臨床症状、病理学的特徴、および診断 clinical manifestations pathologic features and diagnosis of primary mediastinal large b cell lymphoma
5. 原発性皮膚大細胞型B細胞性リンパ腫、下肢型 primary cutaneous large b cell lymphoma leg type

Japanese Journal

硬化性萎縮性苔癬より生じた有棘細胞癌の1例

丹羽祐介,長谷川敏男,宿谷涼子,大熊慶湖,平澤祐輔,池田志斈
Skin cancer : official organ of the Japanese Society for Skin Cancer = 皮膚悪性腫瘍研究会機関誌 25(1), 90-93, 2010-05-15
… 初診時，左大陰唇に5cm大の広基性隆起性腫瘤が存在した。 …
NAID 10026549887

症例報告 G群溶連菌感染を伴った大陰唇に発生した巨大懸垂性線維腫の1例

平井伸幸,田村政昭
臨床皮膚科 64(3), 235-238, 2010-03
NAID 40017017669

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★リンクテーブル★

リンク元	「外性器」「陰嚢」「子宮円索」「陰部大腿神経」「腸骨鼡径神経」

「外性器」

大陰唇
	女性の外性器
ラテン語	labium majus pudendi
英語	Labia majora
器官	女性器
動脈	外陰部動脈
神経	後大腿皮神経（会陰枝）

　　[★]

英: external genitalia, edea
関: 外陰部
同: 外生殖器

[show details]

外性器 : 約 161,000 件
外生殖器 : 約 3,800 件

発生(みえ9.47)

		女性	男性
生殖結節		陰核	陰茎
排泄腔膜	尿生殖膜	膣前庭	(閉鎖)
排泄腔膜	肛門膜
排泄腔ヒダ	尿道ヒダ	小陰唇	包皮
排泄腔ヒダ	肛門ヒダ
生殖隆起		大陰唇	陰嚢

カウパー腺　⇔　バルトリン腺

外性器の性の決定

Y染色体、このなかでもSRY遺伝子が性の決定に関わっている？？？？？

「陰嚢」

　　[★]

英: scrotum (M,Z)
関: 外性器

平滑筋と皮膚からなる袋で2層からなる (M.127)
女性の外生殖器では大陰唇に相当 (KH.254,KL.482)

色素の豊富な皮膚
肉様膜

肉様膜筋は皮膚に付着し、収縮することにより陰嚢にシワを寄せている

解剖

肉様膜：カンパー筋膜(腹部の皮下組織)から連続
外精筋膜：外腹斜筋膜と連続
精巣挙筋：内腹斜筋と連続
内精筋膜：腹横筋膜と連続
精巣鞘膜：腹膜の遺残

血管 (M.127)

動脈

前陰嚢動脈

大腿動脈-外陰部動脈

後陰嚢動脈

内陰部動脈-会陰動脈

静脈

動脈に伴行

神経 (M.127)

臨床関連

陰嚢の腫脹：鑑別として精巣腫瘍、陰嚢水腫、精巣上体炎、精巣炎、鼡径ヘルニアがあげられる。
陰嚢の疼痛：

「子宮円索」

　　[★]

英: round ligament of uterus (M,Z), round ligament of the uterus
ラ: ligamentum teres uteri
同: 円靭帯 round ligament、腹膜鞘状突起 vaginal process of peritoneum processus vaginalis peritonei、子宮円靭帯、子宮鼡径索 chorda uteroinguinalis
関: 子宮、鼡径管、卵巣下降

図：N.349,355

概念

子宮前壁の左右子宮角部近く、卵管付着部の前方より発する左右1対の円紐状の靭帯。

走行

子宮(卵管付着部のやや前方)に付着し、鼡径管を経由して大陰唇皮下に至る。
腹腔内では子宮広間膜に包まれている。
深鼡径輪に入る際、内側には下腹壁動脈・下腹壁静脈が存在する
子宮円索が鼡径管を通る過程で内腹斜筋の筋線維が取り巻き下行していく (KH.97)

「陰部大腿神経」

　　[★]

英: genitofemoral nerve (N)
ラ: nervus genitofemoralis
関: 腰神経叢

図：KL.208 KA.333

由来

腰神経叢
T12,L1,L2 (KL.208)
L1,L2 (N.480)

支配

陰嚢、大陰唇
大腿上部内側の皮膚

走行

大腰筋の貫いてその表面に出て、大腰筋に沿って下行 (M.181)
外腸骨動脈の外側で分岐 (M.181)
- 1本は精索(子宮円索)に沿って陰嚢(大陰唇)に分布 (KL.208)
- 1本は、外腸骨動脈に沿って下行し、鼡径靭帯の下を通り、伏在裂孔からでて(150%){大腿上部の内側部の皮膚に分布}; (KL.208)
腸骨鼡径神経と共に陰部に分布するが、N.249によれば、比較的上部or内側に分布している、らしい。
大腰筋の中で2つに分岐 (KL.208) ← ???

枝

「腸骨鼡径神経」

　　[★]

英: ilioinguinal nerve (B)
関: 腰神経叢

図：N.478-480,M.179 KL.339(前腹壁での分布) N.249(前腹壁での分布)
以下はB.108による

由来

腰神経叢
L1脊髄神経

支配(運動)

支配(感覚)

下腹部の皮膚
大腿内側の皮膚
陰嚢の皮膚
大陰唇の皮膚
陰部大腿神経と共に陰部に分布するが、N.249によれば、比較的上部or内側に分布している、らしい。

走行

内腹斜筋を貫いて内側下方に走行し鼡径管に入る (M.122)
鼡径管を通過して陰部に分布する

カテゴリ

腰神経叢＞:腰神経叢

[oyama-1] 思春期の発現・大山建司

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