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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/10 03:30:44」(JST)
大阪府済生会吹田病院 | |
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情報 | |
正式名称 | 社会福祉法人恩賜財団済生会支部大阪府済生会吹田病院 |
英語名称 | Saiseikai Suita Hospital |
前身 | 城東診療所 |
標榜診療科 | 内科 精神科 神経内科 呼吸器内科 消化器内科 循環器内科 小児科 外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 呼吸器外科 心臓血管外科 皮膚科 泌尿器科 産婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 リハビリテーション科 放射線科 麻酔科 腎臓内科 糖尿病内科 |
許可病床数 |
500床
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機能評価 | 一般500床以上:Ver6.0 |
開設者 | 社会福祉法人恩賜財団済生会 |
開設年月日 | 1945年10月21日 |
所在地 |
〒564-0013
大阪府吹田市川園町1-2
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位置 | 北緯34度45分41.8秒 東経135度32分4.7秒 |
二次医療圏 | 豊能 |
PJ 医療機関 | |
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大阪府済生会吹田病院(おおさかふさいせいかいすいたびょういん)は、大阪府吹田市にある公的病院。臨床研修病院をはじめ、地域医療支援病院や大阪府がん診療拠点病院などの指定を受けている。
院長は代々京都府立医科大学出身者が務めている。[1]
内科には消化器、肝臓、糖尿病、呼吸器、循環器、神経の専門医がいて、ゆるいデイビジョン化により内科全体が統合されている。様々な疾患の総合診療を行っている。[2]
消化器の内科疾患を扱う。消化器内科についは当院は地域でも定評がある。肝臓グループと消化管グループに分かれており、それぞれが高い専門性を発揮し診療にあたっている。治療に関しては消化器肝臓病センター、消化器内視鏡センターとしてのセンター化を生かし、消化器外科、肝胆膵外科、放射線科と連携し、外科手術も選択肢に入れて最適なものを選択しいる。肝臓に関しては厚生労働省省の肝臓関係の研究班の班長経験者など、スペシャリストが在籍しており、高度な診療を常に行っており地域からの信頼も厚い。大阪府肝炎専門医療機関でもあり府内全体で見ても肝臓に関しては高い実績を誇っている。緊急の治療が必要な場合夜間でもオンコール体制をとり対応している。急性膵炎等に関しては集中治療も力をいれて行っている。消化管疾患としては内視鏡や化学療法などのがん治療から炎症性腸疾患などに力をいれており、消化管出血、胆道ドレナージなど緊急を要する場合、オンコール体制をとり、対応している。また院内の救急センター近くに緊急用の内視鏡室入口を備える。病院総長が在籍する。[3]
消化器内科内には以下の専門外来がある。
呼吸器の内科疾患を扱う。がん治療についても大変力をいれている。気管支鏡検査にも最新の機器をそろえ対応している。呼吸器病センターの内科部門として位置付けられておりセンターの一部としての立場を最大限生かして日々の診療にあたっている。悪性腫瘍の治療に関しては、センター化のメリットを大いに活かし、呼吸器外科、放射線科と連携して化学療法、外科的治療、放射線治療を組み合わせた集学的的治療を実践している。しっかりとインフォームドコンセントをおこない、患者が納得して治療を受けられるよう、努力している。 化学療法センターの科長補佐が呼吸器内科に在籍する他、副院長も1名在籍する。[4]
循環器系、すなわち心臓や血管領域の内科疾患を扱っている。緊急性のある患者に対してはCCU当直医が常駐し、また「急性心筋梗塞・不安定狭心症・重症不整脈等の緊急性のある心疾患」の患者を対象とした、24時間体制の内線直通方式によるCCUホットライン体制を実施している。また急性心筋梗塞に対する緊急心臓カテーテル検査、必要に応じてPOBA・ステント・血栓吸引などのPCI治療を施行、引き続き集中治療室での管理をおこなっている。心臓血管外科とも常に連携している。[5]
神経の内科疾患を扱う。神経内科領域の各種疾患として、脳血管障害・炎症性疾患、脱髄性疾患、変性疾患(脊髄小脳変性症、パーキンソン病など)、各種末梢神経障害(ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性根神経炎(CIDP)、代謝性・糖尿病性ニューロパチーなど)、筋疾患、重症筋無力症等に対応し、診療をおこなっている。診断や検査に関しては、充実した設備を利用し画像診断、電気生理学的検査(筋電図・末梢神経伝導速度等)により的確に判断する。また当院の総合病院としての特性を生かし、精神神経科や脳神経外科、整形外科、リハビリテーション科などとも密に連携をとりながら、的確な治療を行っている。[6]
糖尿病を中心に、代謝疾患の診療をおこなっている。当院は北摂での糖尿病教育認定施設の一つでもある。これを生かし外来を対象に透析予防のための糖尿病教育を実施している。 常に迅速な検査を施行し、糖尿病の状態がいち早く把握できるようにするとともに、糖尿病手帳に検査等のデータを記載し、患者さん自身がデータを理解し糖尿病に取り組めるよう努力している。 さらに患者さん同士が連帯感をつくりやすらぎが得られるよう、糖尿病患者専用の外来待合い、診察室をつくり、診療をおこなっている。患者さんの間には連携を深めるための自発的な組織(さざなみ会)があり、当院通院中の患者さん間の交流や、大阪府糖尿病協会を通じた他院の組織との交流が図られており、当院の職員も会の講演等に協力している。また糖尿病教育入院もおこなっている。また地域連携パスを構築している。[7]
腎臓の内科疾患を診療する。腎臓内科では腎機能の温存から透析まで様々な診療に取り組んでいる。総合病院としてのメリットを最大限生かし各科連携のもと最適のチーム医療を実践している。腎臓疾患の診断・確定には、エコーガイド下経皮的腎生検を実施している。慢性腎不全の患者の血液透析(HD)導入、残腎機能保持に優れる腹膜透析(PD)など、種々の腎代替療法もおこなっている。PDの患者さんで横隔膜交通症をきたした場合には、院内で積極的に胸腔鏡下での横隔膜縫縮術もおこなっている。このほか、保存期の慢性腎不全の患者さんを対象にした腎臓病教室を開催するなど、管理栄養士、薬剤師、看護師および医事課のメンバーとともにチーム医療として腎不全の進行を阻止すべく、患者さんの啓蒙にも努めている。[8]
精神疾患を扱う。精神神経科では、精神科医もまた年齢を重ねつつ現代社会を生きる一員であるという認識のもと、患者さんと同じ視点に立ってその声に誠実に耳を傾け、自然な形で回復のお手伝いができればと願っている。総合病院の中の精神科であるということから身体症状をもった患者さんが多いのも特徴のひとつであり、内科や外科など他の診療科と連携した総合的な診断・治療をめざしている。尚現在常勤医が1名であり、このため通院中の患者さんの他への紹介や初診受入れの制限などをおこなっている状況である。[9]
小児の総合診療科として小児の幅広い疾患に対応している。大阪医科大学の関連施設で、全ての医師が大阪医科大学に関係している。当院小児科の特徴は小児科領域の中でも様々な専門をもった医師が集まっていることであり、また非常勤医師も手伝って悪性腫瘍以外はほとんどの疾患に対応できる。また専門医が在籍しているため診療している施設がまだ少ない起立性調節性障害も、専門外来を設け対応している。NICUとも積極的に連携しており、小児科長を含め4名がNICUチームとしてNICUでの勤務にあたっている。また小児科長はNICU科長を兼務しており、NICU科長補佐も在籍する。これにより重症新生児搬送や母体搬送の受け入れを積極的におこなっている。尚救急診療は時間外については箕面市の「豊能広域こども急病センター」で対応している。また研修を積極的に受け入れている。[10]
尚これらの専門外来は全て予約制である。
消化器および乳腺の外科疾患をあつかっている。複数のそれぞれ高い専門性を持った医師が診療にあたっている。特色とすべき点は ①ガイドラインに従って医療を行っていること ②腹腔鏡手術(胃、大腸)を積極的に導入していること ③抗癌剤治療(胃、大腸、胆道系)も積極的に行っていること(基本は外来化学療法) があげれられる。定期の外科手術が中心で平日は毎日手術を行っている。緊急対応に関してもできる限りおこなっている。カンファレンスも積極的におこなっている。[11]
院長が在籍する。またスペシャリストといわれる医師も在籍する。関節鏡手術に定評がある。病院としても力をいれている科目である。肩関節、股関節を中心にした関節外科でもある。またリハビリテーション科と連携し、リハビリも早期から行っている。吹田市骨粗鬆症健診の2次健診施設の指定も受けている。病棟ではクリニカルパスを作成活用している。患者は高齢者の関節・脊椎などの変性疾患、高齢者の骨折、救急外傷、若年者のスポーツ外傷、小児疾患など様々な疾患がみられる。早期手術も手術室との密な連携のもと達成できている。骨折(開放骨折を含む)、靭帯損傷などの救急外傷については常時on call体制をとっており、いつでも救急外来に連絡があれば、ただちに対応可能である。[12]
2013年4月より30年ぶりの常勤化を果たしている。2014年4月より日本形成外科学会の教育関連施設として認定された。形成外科専門医が常勤で診療している。特色としてはVbeamレーザー(皮膚良性血管病変治療用レーザー装置)を導入していることがあげられる。常勤医は救急経験も豊富であり、単独治療から総合病院ならではのチーム医療まで設備と技術を駆使して幅広く対応している。特殊外来として毎週木曜午後にリンパ浮腫・血管腫外来を実施している。 [13]
分娩施設と共に周産期センターの一角も担う診療科である。当診療科には周産期センター長が在籍する。また大阪府の地域周産期母子医療センター認定を受け、また大阪府の母体搬送システム(OGCS)の準基幹病院としても十分な実績を誇り年間150件程度を受け入れている。重症の母体治療には定評がある。自然分娩については可能な限り自然分娩で行う方針である。 婦人科疾患についても診療しており子宮筋腫などの良性疾患から子宮癌などの悪性疾患まで対応している。良性疾患に対しては腹腔鏡や子宮鏡下での内視鏡手術や子宮頸部の前癌病変に対しては子宮を温存する子宮頸部レーザー円錐切除など、身体にダメージの少ない低侵襲手術を推奨して行っている。また癌拠点病院や大学病院と積極的に連携し日々最良の治療を実施すべく努力している。スタッフには産婦人科専門医の他内分泌代謝科専門医、産婦人科内視鏡学会の技術認定医も在籍している。不妊治療も実施している。年間分娩数は2013年実績で826件でその後も同様の数字を維持している。小児科と合同での周産期カンファレンスも毎月第3水曜に行っている。
済生会の病院の中では8番目に大きな病院である。[14]
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