出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/03 05:19:28」(JST)
乳児脂漏性湿疹 | |
---|---|
分類及び外部参照情報 | |
頭部に脂漏性湿疹と乳痂を生じた乳児
|
|
ICD-10 | L21.0 |
ICD-9 | 690.11 |
Patient UK | 乳痂 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 | |
テンプレートを表示 |
乳痂(にゅうか)は、乳児の眉や、耳の裏、頭皮、瞼、頬などに生じる黄色がかったベトベトした鱗状、堅いかさぶた状のものである。乳児脂漏性湿疹の症状の一つであり、脂漏とも呼ばれる。乳児の頭皮に生じたものを英語では特に「Cradle cap(ゆりかご + 帽子)」と呼ぶ。大抵は痒みを伴わず、赤ちゃんを悩ませることはない[1]。生後3カ月以内に始まる。より成長した子供で見られる同様の症状は脂漏性湿疹ではなくふけの可能性が高い[1]。
乳痂はうろこ状のベトベトした破片で[2]、色は黄色、白色、茶色などである[3]。放置すると厚く、堅くなる。炎症が置きている領域は大抵痒みを伴わず、赤ちゃんを悩ませることはない[2]。頭皮の他、まぶた、耳、鼻の周辺、股間など皮脂の分泌が多い箇所に生じる[3]。
乳児脂漏性湿疹は、細菌の感染やアレルギー、不衛生が原因ではない[3]。また伝染性でもない[3]。原因について一致した見解はないが、主な2つの仮説は真菌の感染と皮脂腺の過活動である。乳児脂漏性湿疹は炎症症状である[3]。
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
.