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Japanese Journal
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- リンデロン懸濁注,酢酸ベタメタゾン・リン酸ベタメタゾンナトリウム懸濁注射液.
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
リンデロン懸濁注
組成
成分・含量〔1管(0.5mL)中〕:
- ベタメタゾン酢酸エステル2mg
ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム0.66mg
(ベタメタゾン酢酸エステルとして2.5mgに相当)
添加物:
- ベンザルコニウム塩化物0.1mg
ポリソルベート80 0.05mg
リン酸水素ナトリウム水和物,リン酸二水素ナトリウム,注射用水
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
感染症のある関節腔内,滑液嚢内,腱鞘内又は腱周囲[免疫機能抑制作用により,感染症が増悪することがある。]
動揺関節の関節腔内[関節症状が増悪することがある。]
効能または効果
△印の付されている効能・効果に対しては,外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること。
関節リウマチ
関節周囲炎(非感染性のものに限る)
腱炎(非感染性のものに限る)
腱鞘炎(非感染性のものに限る)
腱周囲炎(非感染性のものに限る)
滑液包炎(非感染性のものに限る)
変形性関節症(炎症症状がはっきり認められる場合)
外傷後関節炎
△円形脱毛症(悪性型に限る)
△早期ケロイド及びケロイド防止
アレルギー性鼻炎
筋肉内注射
- 通常,1回0.2〜1.0mLを筋肉内注射する。症状により3〜4時間ごとに同量を繰り返し投与する。
関節腔内注射
- 通常,1回0.1〜1.5mLを関節腔内注射する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。なお,症状あるいは注入関節の大小に応じて適宜増減する。
軟組織内注射
- 通常,1回0.1〜1.5mLを軟組織内注射する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。なお,症状あるいは注入部位により適宜増減する。
腱鞘内注射
- 通常,1回0.1〜1.5mLを腱鞘内注射する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。なお,症状あるいは注入部位により適宜増減する。
滑液嚢内注入
- 通常,1回0.1〜1.5mLを滑液嚢内注入する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。なお,症状あるいは注入部位により適宜増減する。
局所皮内注射
- 必要があれば本剤を生理食塩液で2〜6倍に希釈し,通常,1回0.1〜0.2mLを局所皮内注射する。
鼻腔内注入
- 通常,1回1.0〜3.0mLを1日1〜数回鼻腔内注入する。
鼻甲介内注射
慎重投与
感染症の患者[免疫機能抑制作用により,感染症が増悪するおそれがある。]
糖尿病の患者[糖新生作用等により血糖が上昇し,糖尿病が増悪するおそれがある。]
骨粗鬆症の患者[蛋白異化作用等により,骨粗鬆症が増悪するおそれがある。]
腎不全の患者[薬物の排泄が遅延するため,体内蓄積による副作用があらわれるおそれがある。]
甲状腺機能低下のある患者[血中半減期が延長するとの報告があり,副作用があらわれるおそれがある。]
肝硬変の患者[代謝酵素活性の低下等により,副作用があらわれやすい。]
脂肪肝の患者[脂肪分解・再分布作用により,肝臓への脂肪沈着が増大し,脂肪肝が増悪するおそれがある。]
脂肪塞栓症の患者[大量投与により脂肪塞栓症が起こるとの報告があり,症状が増悪するおそれがある。]
重症筋無力症の患者[使用当初,一時症状が増悪するおそれがある。]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
重大な副作用
次の症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
ショック,アナフィラキシー様症状(0.1%未満):ショック,アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,蕁麻疹等の症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
誘発感染症,感染症の増悪(頻度不明):誘発感染症,感染症の増悪があらわれることがある。また,B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。観察を十分に行い,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
続発性副腎皮質機能不全,糖尿病(頻度不明)
消化管潰瘍,消化管穿孔(頻度不明):消化管潰瘍,消化管穿孔があらわれるとの報告があるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
膵炎(頻度不明)
精神変調,うつ状態,痙攣(頻度不明)
骨粗鬆症,大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死,ミオパチー(頻度不明)
緑内障,後嚢白内障(頻度不明):連用により眼圧亢進,緑内障,後嚢白内障を来すことがあるので,定期的に検査をすることが望ましい。
血栓症(頻度不明):血栓症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
薬理作用
- ベタメタゾン酢酸エステル,ベタメタゾンリン酸エステルナトリウムは合成糖質副腎皮質ホルモンで,抗炎症作用,抗アレルギー作用,免疫抑制作用のほか,広範囲にわたる代謝作用を有する。
有効成分に関する理化学的知見
1.
- 一般的名称:
ベタメタゾン酢酸エステル(JAN)[局外規]
Betamethasone Acetate
- 化学名:
9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methyl-1,4-pregnadiene-3,20-dione 21-acetate
- 分子式:
C24H31FO6
- 分子量:
434.50
- 化学構造式:
- 性状:
白色〜微黄色の粉末で,においはない。
メタノール,エタノール(95),アセトン又は1,4-ジオキサンに溶けやすく,クロロホルムにやや溶けやすく,水にほとんど溶けない。
- 融点:
200〜220℃(分解,乾燥後)
- 分配係数:
588.8[pH7,1-オクタノール/緩衝液]
2.
- 一般的名称:
ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(JAN)[日局]
Betamethasone Sodium Phosphate
- 化学名:
9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 21-(disodium phosphate)
- 分子式:
C22H28FNa2O8P
- 分子量:
516.40
- 化学構造式:
- 性状:
白色〜微黄白色の結晶性の粉末又は塊で,においはない。
水に溶けやすく,メタノールにやや溶けにくく,エタノール(95)に溶けにくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
吸湿性である。
- 融点:
約213 ℃(分解)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- suspending、suspend
- 関
- 中止、浮遊、保留、吊す