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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/08/14 00:35:44」(JST)
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ミラクリン (miraculin) は味覚修飾物質のひとつの可溶性タンパク質である。
アメリカ食品医薬品局や欧州連合では食品添加物として認可されなかったが、日本では1996年(平成8年)に厚生省の認可を受けた。しかし該当製品がないという理由で2004年(平成16年)に認可が取り消された。
目次
- 1 作用機構
- 2 構造
- 3 製法
- 4 研究者
- 5 脚注
- 6 外部リンク
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作用機構
ミラクリンは酸味受容体と強く結合する性質を持つ。酸味を持つものを食べると水素イオンがミラクリンと結合して構造が変化し、甘味受容体と結合しやすくなるとされている。つまりミラクリンは酸味を甘味に変える作用を持つが、この物質自体は無味である。ただし、酸味をなくすわけではないので酸味も若干感じる。タンパク質であるため、100℃以上に加熱したり、pH3以下、また12以上の環境ではその作用を失う。またカルシウムイオンやマグネシウムイオンの存在によってもその作用が阻害される。
同じように酸味を甘味に変えるタンパク質にはクルクリンやストロジンなどが知られている。
構造
ミラクリンは191アミノ酸残基からなるタンパク質に糖鎖が結合した糖タンパク質である。分子量は約24,600Daで、そのうち13.9%にあたる3,400Daはグルコサミン(31%)、マンノース(30%)、フコース(22%)、キシロース(10%)、ガラクトース(7%)等からなる糖鎖が占める。アミノ酸配列は1989年に決定された。
通常はジスルフィド結合を介してつながった二量体が2つつながった四量体の形で存在している。糖含量は約14%、等電点は9.1とアルカリ側に偏っている。
製法
西アフリカ原産のアカテツ科の植物ミラクルフルーツ (Richardella dulcifica) の実から精製する。ミラクルフルーツ1粒あたりからは0.3mg程度しか得られないが、2004年、筑波大学の研究グループがミラクリン遺伝子をレタスに組み込んで大量発現させる実験に成功した。
研究者
横浜国立大学の栗原良枝は日本におけるミラクリンを研究した。栗原は初めてミラクルフルーツから味覚修飾物質を単離し、ミラクルフルーツの名前からミラクリンと名づけて1968年に科学誌サイエンス[1]に発表した。
またミラクルフルーツの種を日本に持ち込み、ミラクリンの作用機構を解明した。さらに遺伝子工学を用いたミラクリン製造にも成功し、特許を取得している。
脚注
- ^ K Kurihara and LM Beidler. Taste-Modifying Protein from Miracle Fruit. Science 1968, Vol. 161. no. 3847, pp. 1241-1243. PMID 5673432 doi:10.1126/science.161.3847.1241
外部リンク
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P-009 シロイヌナズナにおけるミラクリン-YFP融合タンパク質の発現系構築(ポスターセッション,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- 組換えトマトを利用したミラクリン製造の基盤技術開発 (第27回 バイオテクノロジー シンポジウム 予稿集) -- (ポスターセッション 植物利用高付加価値物質製造基盤技術開発)
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- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3