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- chronic sports injury
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/31 19:30:51」(JST)
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スポーツ障害(スポーツしょうがい)は、スポーツ(運動)をすることで起こる障害や外傷などの総称である。使い過ぎ症候群(つかいすぎしょうこうぐん)ともいう。
目次
- 1 概要
- 2 主なスポーツ障害
- 3 スポーツ外傷
- 4 関連項目
概要
長期的に同じスポーツを続けることなどにより、体の一定の部位に負担がかかって起こる障害。スポーツにおける体の使い過ぎ(オーバーユーズ)を原因とするもので、成人だけでなく、成長期の子供にもよく起こる障害である。
疲労骨折
疲労骨折とは、通常の負荷では骨折を起こさない程度の力が、正常な骨の同じ部位に継続的に加わることで、骨組織の結合を破壊し、最終的に骨折となる障害のことである。「骨折」というと、障害というよりも怪我のようなイメージではあるが、「同一部位に継続的に負担がかかり起こる」ことから、障害として扱う(もちろん、スポーツ時のアクシデントによる骨折は怪我である)。
スポーツによる疲労骨折は、疾走やジャンプによるものが非常に多く、
- 肋骨(ろっこつ) - ゴルフ、ボート競技、野球
- 肘頭(ちゅうとう) - 野球、やり投
- 鎖骨(さこつ) - 剣道、ラグビー
- 尺骨(しゃっこつ) - ソフトボール
- 脛骨(けいこつ) - 疾走、ジャンプ
- 腓骨(ひこつ) - 疾走、ジャンプ
- 大腿骨(だいたいこつ) - 疾走、ジャンプ
- 骨盤(こつばん) - 疾走、ジャンプ
- 中足骨(ちゅうそくこつ) - 疾走、ジャンプ
- 足根骨(そくこんこつ) - 疾走、ジャンプ
などの骨折が挙げられる。特に脛骨の骨折が多く、疲労骨折の約50%を占めるとされる。
症状は患部の疼痛であるが、その診断は容易ではない。初期の疲労骨折は、X線写真ではほとんど分からないため、疲労骨折が疑われる場合、定期的にX線写真を撮り、経過を観察することが重要である。また、X線写真以外の検査としてMRIでの検査を行うこともある。
疲労骨折の治療は、ギプスなどによる固定を行うのが一般的な治療法である。症状が軽い場合、スポーツを休ませるだけのこともあるが、難治性のものもあり、こうした場合は手術を行うこともある。
主なスポーツ障害
スポーツ障害 |
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頭・脳の障害 |
脳挫傷 - 脳震盪 - パンチドランカー
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首の障害 |
外傷性頸部症候群 - バーナー症候群
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肩の障害 |
ベネット損傷 - SLAP損傷 - 野球肩(三角筋炎 - 腱板炎 - リトルリーガーズショルダー) - 水泳肩 - テニス肩 - ゴルフ肩 - バレーボール肩 - バドミントン肩 - 投擲肩
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上腕の障害 |
上腕二頭筋長頭腱炎
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肘の障害 |
離断性骨軟骨炎 - 野球肘 - テニス肘 - ゴルフ肘 - 水泳肘 - 岩登り肘 - バドミントン肘 - 卓球肘 - 投擲肘
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前腕の障害 |
コーレス骨折 - ボウリング腕
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手の障害 |
腱鞘炎(ド・ケルバン病) - キーンベック病 - TFCC損傷
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腰の障害 |
腰椎分離症 - 腰椎すべり症 - 椎間板ヘルニア - 梨状筋症候群 - 筋筋膜性腰痛 - 卓球腰 - サーフィン腰 - スノーボード腰 - サイクリング腰 - スキー腰
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大腿の障害 |
大腿骨頭すべり症 - 筋断裂 - 肉離れ
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膝の障害 |
離断性骨軟骨炎 - ランナー膝(オスグッド・シュラッター病 - 腸脛靭帯炎 - 棚障害 - 鵞足炎) - ジャンパー膝 - サッカー膝 - 平泳ぎ膝 - バレーボール膝 - バスケットボール膝 - テニス膝 - ジョギング膝 - ウォーキング膝 - サーフィン膝 - スノーボード膝 - 卓球膝 - スキー膝 - 膝蓋骨脱臼 - 半月板損傷 - 靭帯損傷(外側側副靭帯損傷 - 内側側副靭帯損傷 - 前十字靭帯損傷 - 後十字靭帯損傷) - 関節軟骨損傷
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下腿の障害 |
シンスプリント - コンパートメント症候群 - アキレス腱炎(アキレス腱周囲炎 - アキレス腱滑液包炎) - アキレス腱断裂
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足の障害 |
フットボール足 - サッカー足 - フットサル足 - サイクリング足 - スケート足 - テニス足 - 足底筋膜炎 - 踵骨骨端症 - 捻挫 - モートン病
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その他の障害 |
疲労骨折 - 筋痙攣 - イップス - ハンガーノック
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スポーツ外傷
スポーツでの転倒などによる突発的な外傷(怪我)は、スポーツ外傷(スポーツがいしょう)と呼ばれ、スポーツ障害とは区別される。スポーツ外傷には骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れなどがある。日常生活で起こる外傷(怪我)と同じようなものが多い。
スポーツの怪我は、特に骨折、脱臼、捻挫が非常に多い。スポーツの種類によっても、怪我をしやすい体の部位は異なるため、各スポーツで徹底した注意が必要である。
関連項目
- スポーツ
- 障害 - 外傷
- 疲労骨折
- 骨折 - 脱臼 - 捻挫
|
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- 九州情報大学研究論集 15, 99-105, 2013-03-00
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- 鈴江 直人,岩瀬 毅信
- Monthly book medical rehabilitation (149) (増刊), 1-16, 2012-10-00
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★リンクテーブル★
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- 英
- nontraumatic medical problem in sports
[★]
- 英
- disorder、impairment、dysfunction、damage、difficulty、(妨げ)barrier、impediment、obstacle、disturbance、foe、(化学)hindrance、disorder、impair、lesion
- 関
- 妨げ、撹乱、関門、機能障害、機能不全、困難、傷害、障壁、損なう、損傷、ダメージ、破壊、破損、バリヤー、病変、不安、妨害、乱れ、無秩序、機能異常症、敵、疾患、バリア、バリアー、機能異常、機能不全症
[★]
harm、hazard、injure
- 関
- 危険、損傷、ハザード、傷害を与える、害する
[★]
- 英
- sport
- 関
- 運動競技