- 英
- glyoxal
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/10/05 11:34:23」(JST)
[Wiki ja表示]
グリオキサール |
|
IUPAC名 |
エタンジアール |
別名 |
エタン-1,2-ジオン |
分子式 |
C2H2O2 |
分子量 |
58.04 |
CAS登録番号 |
[107-22-2] |
密度と相 |
1.27 g/cm3, |
融点 |
15 °C |
沸点 |
51 °C |
SMILES |
O=CC=O |
グリオキサール (glyoxal) は、有機化合物の中で最も簡単なジアルデヒド。別名 シュウ酸アルデヒド(蓚酸アルデヒド)、エタンジアール。分子式 C2H2O2、示性式 OHC-CHO。分子量 58.04。CAS登録番号は [107-22-2]。
単体は黄色柱状の結晶であるが、40% 水溶液の形で取り扱われることが多い。融点 15 ℃、沸点 50.4 ℃。
アセチレンをオゾンや酸素で酸化して作られる。
パラアルデヒド(アセトアルデヒドの3量体)を亜セレン酸で酸化して得ることもできる[1]。
グリオキサールはジアルデヒドであるため、変異原性を有する(特にDNA中のグアニン残基に対して特異的に結合する)。このため、取り扱いには注意が必要だが、分解性は良好である。
グリオキサールは種々の食品中や煙草の煙中に含まれ、グルコースの自動酸化あるいは脂質の過酸化においても生成する。
参考文献[編集]
- ^ Ronzio, A. R.; Waugh, T. D. Org. Synth. Coll. Vol. 3, 438 (1955); Vol. 24, 61 (1944). オンライン版
関連項目[編集]
- エチレングリコール
- グリコールアルデヒド
- グリオキシル酸
- グリコール酸
|
ウィキメディア・コモンズには、グリオキサールに関連するカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- イソプレンのオゾン酸化による低分子ジカルボン酸,オキソカルボン酸, グリオキサール,メチルグリオキサールの生成 : GC/MSによる酸化生成物の解析
- 河村 公隆,立花 英里,坂本 陽介 [他]
- Researches in organic geochemistry 30(1), 37-41, 2014-12
- NAID 40020397165
- メチルグリオキサール(MGO)含有の蜂蜜摂取による口臭予防効果
- 食品の加熱調理によるアスコルビン酸由来メイラード反応生成物の健康への影響
- 三宅 紀子,酒井 清子,曽根 保子,伊坂 亜友美,鈴木 恵美子,倉田 忠男
- 日本調理科学会大会研究発表要旨集 25(0), 75, 2013
- 【目的】アスコルビン酸(ASA)は調理過程において容易に酸化、加水分解されてジケトグロン酸(DKG)になる。ASA酸化生成物は反応性が高いジカルボニル構造を有することから、タンパク質とのメイラード反応が懸念される。近年このメイラード反応が生体内においても進行し、様々な疾病に関わることが報告され、飲食物由来のメイラード反応生成物の健康への影響についても関心が向けられるようになった。本研究ではASA酸 …
- NAID 130005044297
Related Links
- グリオキサール (glyoxal) は、有機化合物の中で最も簡単なジアルデヒド。別名 シュウ 酸アルデヒド(蓚酸 ... グリオキサールはジアルデヒドであるため、変異原性を有する( 特にDNA中のグアニン残基に対して特異的に結合する)。このため、取り扱いには注意 が ...
- フェニルグリオキサール (phenylglyoxal) は、化学式がC6H5C(O)C(O)Hの有機 化合物。アルデヒド基とケトン基の両方を含む。無水物のときは黄色の液体であるが、 容易に無色の結晶性水和物になる。アミノ酸の一種、アルギニンの修飾のための試薬 として使 ...
Related Pictures