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表・話・編・歴
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エンタルピー(英語:enthalpy、「熱含量」ともいう)とは、熱力学における示量性状態量のひとつである。物質の発熱・吸熱挙動、及び、外部に対する仕事量にかかわる値である。物質が発熱して外部に熱を出すとエンタルピーが下がり、吸熱して外部より熱を受け取るとエンタルピーが上がる。また、物質が他の物質などに仕事をするとエンタルピーが下がり、外部より仕事を受けるとエンタルピーが上がる。
名称が似ているエントロピー(entropy)とは全く異なる物理量である(エンタルピーの次元はエネルギーの次元[J]と等しいが、エントロピーの次元はエネルギー/温度の[J/K]である)。
目次
- 1 定義
- 2 性質
- 3 脚注
- 4 参考文献
- 5 関連項目
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定義 [編集]
エンタルピーHは以下の式により定義される[1]。
- (:内部エネルギー、:圧力、:体積)
名前がよく似ているエントロピーとは全く別の物理量である。ちなみにその定義からエンタルピーとエントロピーの間には、次のような関係式があることが容易に示される。
性質 [編集]
エンタルピーは等圧変化を記述する上で有用な物理量である。
熱力学第一法則より以下が成立する。
(Q:系に与えた熱量、W:系がなした仕事)
変化が準静的だと仮定すると、d'W=PdVなので、
ところで、Hの定義と全微分公式から、
である。上の式をこれに代入すると、
となる。ところが、等圧過程においてはdP=0であるから、結局、
となる。つまり、準静的な等圧過程においては系に与えた熱量が系のエンタルピーの変化と等しくなっている[1](これは等積過程において系に与えた熱量が系の内部エネルギー変化に等しくなっていることと対応する)。
この特徴より、等圧熱容量CPは以下のように表される[2]。
反応系外に対して仕事をしない化学反応においては、エンタルピー変化と反応熱は等しい。
圧力ゼロにおいては、エンタルピーと内部エネルギーは等価である。 つまり、閉鎖した領域における熱収支は、たとえ膨張しようが、同じであるということである。
脚注 [編集]
- ^ a b Atkins (2001)、P61。
- ^ Atkins (2001)、P64。
参考文献 [編集]
- Atkins, P. W. 『アトキンス物理化学』上、千原秀昭・中村亘男訳、東京化学同人、2001年、第6版。ISBN 4-8079-0529-5。
関連項目 [編集]
- 格子エンタルピー
- エントロピー
- 自由エネルギー
- 示差走査熱量測定
- ジュール=トムソン効果
Japanese Journal
- 食品技術講座(6)食品の安全・品質に関する技術講座(第29回)非晶質澱粉の水分収着特性に及ぼす構造緩和の影響
- 41705 地中熱ヒートポンプシステムの簡易計測手法の開発および精度検証(地中熱ヒートポンプ,環境工学II,2014年度日本建築学会大会(近畿)学術講演会・建築デザイン発表会)
- 山口 峻,葛 隆生,中村 靖,平田 統大,松尾 祐樹
- 学術講演梗概集 2014(環境工学II), 1461-1462, 2014-09-12
- NAID 110009856264
- 冷媒エンタルピー法を応用したヒートポンプ熱量計測技術の確立および水冷ヒートポンプを用いた検証試験
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