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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/09/25 00:55:28」(JST)
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肘掛け(ひじかけ)とは、人が肘を置き、休ませるための装置である。古より家具、住居、施設、交通機関など多くの場所や設備において用いられ、その用途も様々である。
概要
肘掛けは、多くの場合椅子において使用される。それらは椅子の左右に設置され、そこに腕を乗せることにより、使用者に対しその部位の弛緩を提供する。肘掛けを備えた椅子は、アームチェア(肘掛け椅子)と呼ばれる。
肘掛けは様々なタイプの種類の椅子に使われている。例として、デスクチェア、アームチェア、ソファー、オフィスチェア、旅客機の座席、車椅子、そして多くの乗用車や自家用車などが挙げられる。
交通における肘掛け
自動車
特に自動車の内装において、肘掛けはアームレスト(armrest)と呼ばれる。近年多くの製品に採用され、前後両座席に設置されている。大型もしくは高級モデルに近づくにつれ、アームレストもより大きくなる。
前部座席
車の前部座席に設置されているアームレストは、センターアームレストと呼ばれ、一般的には乗務員の自らの手動による上げ下げが可能である。小物入れやカップホルダーなどを備えるものも存在する。空調やウィンドウ・モーターといった自動車には非必須な機能の操作部を提供するものもある。セントラルアームレストは強化プラスチック素材及び繊維または革で覆われたソフトパッドにより構成されている。
時として、1、2個の肘掛けは個々の席にも取り付けられたものもあり、これらは一般にミニバン (MPV)、SUVなどの自動車の特徴である。
しばしば、車のドアに組み込まれているものがあり、これらはドアの取っ手の一部を形成する。
後部座席
リンカーン・タウンカー後部座席のアームレスト。複数のカップホルダーを備える。
一般に、後部座席間のリアアームレストは折りたたみ収納することが可能である。これにより、中心の座席への乗員の座席を可能になる。
ボルボ社製モデルを含む、乗員の安全性を謳った一部の設計においては、通常の2倍のサイズを持たせることにより、調節可能なシートベルトを完備したチャイルドシートとして機能する。
前部座席同様、リアアームレストを後部ドアもしくは車側面内に組み入れておくことは珍しくない。
公共交通機関
公共の交通機関である鉄道や旅客航空の客席内の座席にも、肘掛けが使用されている。乗客は自らの座席に応じて自らの左右いずれか、もしくは座席間に備えられた肘掛けを使用する。クロスシート(横座席)と呼ばれる座席配列を採用した車両において、多く肘掛けが提供されている。ロングシート(縦座席)を採用したロンドン地下鉄では、肘掛けを乗客1人分の仕切りとして使用した例もある。
旅客機では照明や空調の調節スイッチ、客室乗務員の呼び出しなどのボタンなどが設置されている。中には、自動車同様、小物入れカップホルダー備え、テーブルの役目を果たすものも存在する[1]。これらの設置の有無は座席のクラス分けに左右され、クラスが上級になるほど提供されることが多く、アームレスト自体の余裕も大きくなる。身体が不自由な者のために、上げ下げが可能な肘掛けを用意する航空会社もある[2]。
1981年まで使われていたロンドン地下鉄の車内。縦に並んだ各座席に1人分の肘掛けを備える。
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脚注
- ^ JAL. “航空実用事典”. 2010年10月17日閲覧。
- ^ ANA. “おからだの不自由なかたへの空の旅へのお手伝い│ANA SKY WEB”. 2010年10月17日閲覧。
関連項目
UpToDate Contents
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- 1. 投擲による上肢の傷害:治療、フォローアップ治療および予防throwing injuries of the upper extremity treatment follow up care and prevention [show details]
… significant discomfort or other arm problems, they should contact their coach or trainer. The initial treatment for most throwing injuries is relative or absolute rest. Immobilization is rarely needed…
- 2. 腕を動かさない小児の評価evaluation of the immobile arm in children [show details]
… Children with radial head subluxation typically appear comfortable as long as the arm is not moved. Significant pain at rest suggests fractures; or less commonly, arthritis, osteomyelitis, or sickle cell …
- 3. 原発性(特発性)上肢深部静脈血栓症primary spontaneous upper extremity deep vein thrombosis [show details]
…or axillary discomfort; arm heaviness; and pain associated with complaints of upper extremity swelling . Swelling and pain typically improve with rest and elevation of the arm to the level of the heart …
- 4. 上肢の関節保護プログラムjoint protection program for the upper limb [show details]
… applicable for the use of specific joints to protect the upper limb from injury. The following strategies apply to a broad range of activities: Take regular rest breaks and avoid sustained positions; as an example …
- 5. 上肢切断upper extremity amputation [show details]
… plexus injuries, it may be more prudent to perform amputation to remove an insensate, nonfunctional arm and to fit a patient with a prosthesis . Moreover, amputation combined with shoulder arthrodesis can…
Japanese Journal
- 田口 敏行,川野 健二,坂元 範隆,安田 栄一,窪田 彩
- 自動車技術会論文集 50(2), 499-504, 2019
- シートのトルソ角度やアームレスト位置を変化させて,車線変更を模擬した動揺を乗員に付与した.主観評価とモーションキャプチャで計測した身体動揺のロジスティック回帰分析から,頭部の回転角速度が最も主観評価に影響を与えることを示した.さらに,アームレスト位置が頭部回転角速度に影響することを示した.
- NAID 130007618781
- 通所介護を利用しているSIDAsを有するコフィンローリー症候群について (症例報告)
- 宮本 靖義,中島 千春,波多野 芙美,松井 彩希,戸田 香
- 生命健康科学研究所紀要 (14), 30-34, 2018-03
- 【背景目的】コフィンローリー症候群(CLS)はX連鎖遺伝性疾患であり、中等度から重度の知的障害を認める。不意の触覚刺激、音刺激、興奮刺激で誘発される意識消失を伴わない刺激誘発転倒発作(SIDAs)が約20%に認められる。SIDAsに対しては移動動作等において危険を伴いやすいため周囲の環境にも配慮する必要がある。今回、我々はSIDAsを伴うCLS患者の介護指導現場に同行し、通所介護利用時に歩行器を利 …
- NAID 120006521085
- LANC言語によるゆらぎを応用した製品の設計製作に関する研究
- 東 義隆,多田 稔,稲垣 欣一
- 精密工学会学術講演会講演論文集 2018A(0), 692-692, 2018
- <p>本研究では、ゆらぎを応用した製品として、アームレストや手すりの設計・製作をLANC言語により行った。ゆらぎには、木の年輪幅や心拍変動などのデータを使用し、LANC言語によりスプライン補間を施してアームレストや手すりの製作を行う。また、それらの使用時における自律神経機能を心電図や血圧計を用いて測定した。</p>
- NAID 130007602715
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